eぶらあぼ 2015.1月号
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242美の饗宴2015能とバレエの華麗な競演!文:渡辺真弓 能とバレエの世界的アーティストが能楽堂で共に舞う、という夢のような企画が新春に実現する。主な出演は、人間国宝の観世流能楽師、梅若玄祥(うめわかげんしょう) に、パリ・オペラ座バレエ団の人気エトワール、マチュー・ガニオと妹のマリーヌ・ガニオ。何とも豪華な顔ぶれだが、演目も実にユニークだ。梅若玄祥が能の名作『土蜘(つちぐも)』(1/6大阪)と『菊慈童(きくじどう)』(1/8東京)を披露すれば、マチューは、この公演のために特別にアレンジされたジョルジオ・マンシーニ振付のソロ『それでも地球は動く』を日本初演する。さらに楽しみなのは、マスネ作曲の『タイスの瞑想曲』が梅若玄祥の創作能舞と、マチューとマリーヌ兄妹によるプティ振付のパ・ド・ドゥの2種類のスタイルで踊られることだ。同作品は、プティが、マチューの母のドミニク・カルフーニのために創作したもので、かつて両親が十八番としたこの名作を兄妹がいかに現代に蘇らせてくれるのか興味は尽きない。2015.1/6(火)19:00 大阪能楽会館 問 キョードーインフォメーション06-7732-88882015.1/8(木)19:00 国立能楽堂 問 サンライズプロモーション東京0570-00-3337マチュー・ガ二オ©武田正彦梅若玄祥©森山雅智『POISON ~シェイクスピアを喰らう~』平山素子が紡ぐ新たなシェイクスピア世界文:小野寺悦子 穂の国とよはし芸術劇場PLATが、2015年幕開け、新企画『ダンス・スペース』をスタート。200席のアートスペースをベースにオリジナル作品を創造し、全国に向け発信していく。第一弾となる今回は、平山素子が登場。劇作家・シェイクスピアの残したテキストをモチーフに、平山の感性を加味し独創のステージを紡ぎ出す。愛情、憎悪、悲しみと、散りばめられたエピソードの数々。ゲームのように次々と展開してゆく関係性に、喰らい合う男女と生への讃辞。そこに浮き彫りになる、ひとりの女が見つめる毒̶̶。出演は、河内大和、竹内梓、宮河愛一郎、平山の男女4名。役者としてシェイクスピア作品に多く出演経験を持つ河内に、コンテンポラリー作品で踊る宮河、フランスに拠点を置く竹内と、キャストは出自もキャリア、身体性も皆さまざま。4者の個性をひとつに持ち寄り、平山が描き出す物語とは…。壮大なシェイクスピア世界に果敢に挑み、今ここに新たな境地を提示する。2015.1/31(土)、2/1(日)各14:00 穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース問 プラットチケットセンター0532-39-8810 http://www.toyohashi-at.jp芸術danceダンスファーム『近藤良平のモダン・タイムス』ダンサー×マルチタレント×女優のコラボ文:新藤弘子 東京芸術劇場で2013年にスタートした“ダンスファーム”は、近藤良平と一般参加の人々による、ダンスの魅力を生み育てるプロジェクト。ワークショップを通じてダンスの可能性を探り(耕し)、さまざまなアイディアを育てようというコンセプトは、豊かな実りを生み出す農園(ファーム)そのものだ。その記念すべき第1回公演に、近藤の呼びかけに応じたスペシャルキャストたちが集結する。元ベジャール・バレエ・ローザンヌの小林十市、コンドルズのメンバーで新進振付家としても注目を集めるスズキ拓朗と音楽からアートまでマルチな才能を発揮するたむらぱん、タレントや女優など、これまたマルチに活躍する篠原ともえ、と名前を挙げれば、その多彩さに期待と好奇心がうずき出す。90年代にシノラー2015.1/16(金)19:00、1/17(土)14:00/18:00 東京芸術劇場プレイハウス 問 東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296 http://www.geigeki.jpファッション・ブームを巻き起こした篠原は、出演者の衣裳デザインも担当する。誰も観たことがないダンスの、収穫の瞬間を見届けたい。近藤良平©HARUスズキ拓朗小林十市

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