eぶらあぼ 2015.1月号
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193コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報気鋭の演奏家たちが自ら企画するサロンコンサート「銀座18(でちょっと)クラシック」。第12章には、ウィーンでのステージも好評を受けた、独特の空気感も魅力的なフルートの高橋詩織が登場。「寒さも厳しい今日この頃、温かいフルートの調べで、ほっこりしにいらっしゃいませんか」と、ピアノの稲生亜沙子の共演でフォーレ「ファンタジー」をはじめ、ケーラー、クーラウ、ショッカーと佳品を紡いでゆく。聴く者はただ、音の現場に身を投じよ。さすれば、愉悦の極みが与えられん。アルゼンチン・タンゴを基調としながら、もはやジャンルすら超越した、独自の創作の世界を展開しているヴァイオリニストの喜多直毅。バンドネオン北村聡、ピアノ三枝伸太郎、コントラバス田辺和弘と共に構成したクァルテットが紡ぐオリジナルの響きは、あらゆる音楽的な要素を抱合し、壮絶な重みをもって、激しく美しく、咆哮する。「弦楽四重奏をナメるな!」とばかりに、プログレッシヴロックの名曲を思い入れたっぷりに快演するなど、ジャンルの枠すらぶち破って、クラシックとロック、双方の世界に衝撃を与えたモルゴーア・クァルテット。今回は“原点回帰”とばかりの、ウィーンへの旅。ハイドンの、いわゆる「ロプコヴィッツ四重奏曲第1番」こと第81番とシューベルトの第15番に加え、ウェーベルンの「B-A-C-H」主題による名品を弾く。《リアの物語》はシェイクスピアの悲劇を下敷きに、鈴木忠志が能を採り入れて翻案・オペラ台本化、細川俊夫が作曲し、1998年にミュンヘンで初演。日本では99年に初演された。今回はルーカ・ヴェッジェッティの新演出による広島での初演となる。軸となるリアにマレク・M・ガシュテッキ、その娘ゴネリルに藤井美雪とソリストも充実の布陣。細川からの信頼も厚い川瀬賢太郎の指揮で、広島交響楽団がバックアップする。左:細川俊夫 右:川瀬賢太郎 ©Yoshinori Kurosawa10代でロン=ティボーをはじめ名門国際コンクールで入賞を果たし、パリで長く研鑽を積み、ショパン国際ピアノコンクールでファイナリスト賞を獲得、国内外で精力的に活躍する俊英・大崎結真。日本ショパン協会例会の「ニューイヤースペシャル」として、ソナタ第3番などショパンのほか、スクリャービンのソナタ第2番「幻想」やドビュッシー「前奏曲集第1集」からの3曲のほか、珠玉の名曲を披露する。2009年からオーストリア初の女性首席トロンボーン奏者としてリンツ・ブルックナー管弦楽団、12年からはドイツの放送響初の日本人首席奏者として、南西ドイツ放送響で活躍する清水真弓が、自らが育った青葉台でシリーズをスタート。皮切りは、トランペットのルカス・ゴットシャルクとピアノのフランソワ・キリアンを迎え、湯浅譲二の新作初演やボザの名品などを。名取では地元の若い演奏家たちとのセッションを交えて。HIROSHIMA HAPPY NEW EAR OPERA Ⅱ細川俊夫《リアの物語》喜多直毅クアルテットWinter in a Vision―幻の冬高橋詩織(フルート)銀座18クラシック 第12章清水真弓(トロンボーン)モルゴーア・クァルテット 第41回定期日本ショパン協会 第269回例会大崎結真(ピアノ)1/30(金) 19:00、2/1(日)14:00アステールプラザ中ホール能舞台1/29(木) 19:30東京オペラシティ リサイタルホール1/25(日) 13:30/15:45コンチェルティーナGINZA1/31(土) 17:00 フィリアホール、2/8(日)14:00 名取市文化会館(中)1/30(金) 19:00東京文化会館(小)1/28(水) 19:00東京文化会館(小) ©Conny&Ehm

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