eぶらあぼ 2014.12月号
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422015.2/26(木)19:00 トッパンホール問 トッパンホールチケットセンター03-5840-2222 http://www.toppanhall.comアンドレアス・オッテンザマー(クラリネット) 名門から生まれた俊英が奏でるふくよかな響き文:飯尾洋一©Anatol Kotte 名門といえばこれほどの名門もないだろう。父親はウィーン・フィルの首席クラリネット奏者エルンスト・オッテンザマー。兄ダニエルも同じくウィーン・フィルの首席クラリネット奏者。そして、弟アンドレアスはベルリン・フィルの首席クラリネット奏者。世界の二大オーケストラの首席奏者のポジションを一家で三席も占めているのだから、まったく驚くべきことというほかない。 そのオッテンザマー家の俊英、アンドレアス・オッテンザマーがこの2月、トッパンホールの舞台に立つ。今回披露するのは、ブラームスのクラリネット・ソナタ第1番などロマン派の名作を軸にしながらも、アルゼンチン・タンゴや、ハンガリーの民族色豊かな作品などをとりそろえた多彩なプログラム。豊かなウィーンの伝統と若者の清新な感性が組合わさって、この楽器の魅力を様々な角度から伝えてくれそう。なによりあのふくよかな響きにたっぷりと浸れるのだから、至福のひとときだ。12/8(月)13:30 王子ホール問 王子ホールチケットセンター03-3567-9990 http://www.ojihall.jp銀座ぶらっとコンサート #92 平井千絵“ぴあのの部屋” Vol.6 ~わたしをオペラに連れてって~フォルテピアノとギターで誘うオペラの世界文:飯田有抄鈴木大介 ©Matsunao Kokubo平井千絵 ©Atsushi Yokota 作曲家たちの生きた時代の空気を今に伝え、フォルテピアノのチャーミングな音色とアイディア満載のコンサートで聴衆を惹き付ける平井千絵。彼女が毎回趣向を凝らした選曲で銀座の昼下がりを彩る王子ホールでの『平井千絵“ぴあのの部屋”』が今年も開かれる。昨年夏に引き続き、人気ギタリストの鈴木大介をゲストに迎え、18世紀のギターとフォルテピアノによるフレッシュなアンサンブルを聴かせる。今年のテーマは「わたしをオペラに連れてって」。モーツァルトの《魔笛》のアリアをもとにしてベートーヴェンが書いた変奏曲を、19世紀に活躍したギタリストのカルッリが編曲した作品など、音楽家たちのオペラに対する愛情が重なって結実したデュオ作品などが披露される。平井のソロによるスカルラッティのソナタや、有名な「トルコ行進曲」が主題に展開されるベートーヴェンの「6つの変奏曲」など、文句なく楽しく煌めきを放つ作品群が用意されているのも楽しみだ。2015.1/26(月)18:30 日経ホール問 日経ミューズサロン事務局03-3943-7066 http://www.nikkei-hall.com第432回 日経ミューズサロン オルガ・シェプス(ピアノ)若き“ピアノの詩人”の魅力に触れる文:笹田和人©Uwe Arens/Sony Classical 2010年にドイツで権威あるエコー・クラシック賞を受賞、各国の主要音楽祭に招かれ、一線オーケストラとも次々に共演するなど、繊細さと大胆さを兼ね備えたしなやかなプレイで注目を集める若手ピアニスト、オルガ・シェプス。待望の初来日を果たし、日経ミューズサロンのステージで、その魅力を存分に知らしめる。 ロシア・モスクワに生まれ、6歳でドイツに移住、ケルン音楽大学で巨匠たちの薫陶を受けたが、特にアルフレッド・ブレンデルは、彼女の才能を高く評価する1人。ルール・ピアノ・フェスティバルで07年にデビュー以来、ソロから室内楽、オーケストラ共演まで精力的に活躍し、芸術性の高さはもちろん、その美貌にも人気が高まっている。ステージではプロコフィエフの第7番「戦争ソナタ」とショパンの第3番、2つの名ソナタに、ラフマニノフ「コレッリの主題による変奏曲」とショパン「バラード第1番」を披露。世界中の聴衆を虜にしている、若き“ピアノの詩人”の魅力にぜひ触れたい。
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