eぶらあぼ 2014.12月号
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201コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報「クリスマスと言えば、オルガン!!」と、日本最大級の独カール・シュッケ製パイプオルガンを主役に据えた、愛知県芸術劇場の好評シリーズ。今回は、米ボストン・ニューイングランド音楽院に学び、横浜を拠点に活躍するオルガニストの三浦はつみ、ヴァイオリンの桐山建志、オーボエの尾崎温子の出演で、マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲やクリスマス・メドレー、バッハなど多彩に披露する。浜野与志男は2011年に日本音楽コンクールを制し、現在も英国王立音大大学院で研鑽を積むピアノの俊英。今回のステージは、ベートーヴェンのソナタ第30番を核に、まず「目覚めよ、と呼ぶ声あり」などブゾーニ編曲、さらに無伴奏ヴァイオリン作品からラフマニノフ編曲によるバッハの作品を。そして、ピアノ版の「くるみ割り人形」組曲などチャイコフスキーの作品も散りばめ、クリスマスの雰囲気を醸し出す。クリスマス・コンサート in 能楽堂狂言師がご案内するクラシック田中淑惠(メゾソプラノ)津留崎直紀 (チェロ) & 海老彰子 (ピアノ)二宮和子(クラリネット)Xmasはオルガンだ!浜野与志男(ピアノ)午後のうるおいコンサート~クリスマス・ヴァージョン1980年に難関・ミュンヘン国際音楽コンクールで、声楽では6年ぶりとなる優勝を果たし、国際的な檜舞台で実績を重ねて来た、メゾソプラノの田中淑惠。そのリサイタルには、ドニゼッティなどオペラの名アリア、シューベルトやシューマンのリート、さらには山田耕筰の日本歌曲までがひしめき、まるで宝石箱のよう。世界の聴衆を魅了する美声がこれらを結び付け、響きの首飾りとなって、さらに輝きを増す。フランスで活躍の後に帰国し、古典はもちろん、新作の初演を重ねてクラリネットの可能性を広げて来た二宮和子。28回目となる自主リサイタルは、徳永二男と三浦章宏のヴァイオリンに百武由紀(ヴィオラ)、古川展生(チェロ)という名手揃いの弦楽四重奏を迎えて。モーツァルトとブラームスによるクラリネット五重奏の2大名曲に、徳永とのヒンデミットの二重奏曲を添えたプログラム。ベテランの意欲が滲む。12/21(日)、12/23(火・祝) 各15:00 セルリアンタワー能楽堂12/20(土) 14:00津田ホール12/14(日) 14:00東京文化会館(小)12/22(月) 19:00東京文化会館(小)12/20(土) 14:00愛知県芸術劇場コンサートホール12/15(月) 14:00相模女子大学グリーンホール ©Shigeto Imura三浦はつみ「ソロ活動と作曲に専念したい」と30年にわたって在籍した名門リヨン歌劇場管弦楽団を2011年に退団した、チェロの津留崎直紀。同年のうちに全6回の連続演奏会を敢行し、今年1月には、小林道夫と共にオール・バッハ・プロに臨んだ。今回は、やはり国際的に活躍するピアノの海老彰子と共に、グリーグとラフマニノフ、ショパンのソナタを披露。1世紀の時空を超えて「壮大なロマンの旅になる」と津留崎は言う。津留崎直紀海老彰子もし狂言師が、クラシックの世界に迷い込んだら? ピアニストの北川曉子と、その妹でヴァイオリニストの靖子、ウィーンを拠点に活躍するテノール歌手の水口聡らが紡ぐ名旋律を、大藏流狂言師の善竹富太郎のナビゲートで楽しむステージ。リスト「愛の夢」などクラシックにとどまらず、時にミュージカル、遂には“オペラ風狂言”も飛び出して…。能舞台という場所もあって、格別の非日常体験が味わえるはず。 善竹富太郎 ©AMBERPHOTO

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