eぶらあぼ 2014.12月号
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189コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報2月の見もの・聴きもの曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場2月1日 ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ 指/P.オーギャン、演出/P.シュタイン、出/L.ヌッチ、F.フルラネット、R.ヴァルガス、B.フリットリ2月2日 プッチーニ:蝶々夫人 指/P.オーギャン、演出/J.ギーレン、出/リン・セキョン、A.マシャド2月3、6日 プッチーニ:トスカ 指/M.アルミリアート、演出/M.ヴァルマン、出/M.セラフィン、A.アントネンコ、A.マエストリ◎2月7日 〔ガラ・コンサート:エディタ・グルベローヴァ・ウィーン国立歌劇場との45年〕 オペラ・ハイライト集[ドニゼッティ:ランメルモールのルチア、アンナ・ボレーナ、ロベルト・デヴェリュー、ベッリーニ:清教徒] 独/E.グルベローヴァS、指/M.アルミリアート2月12日 〔オペルンバル(舞踏会)〕2月15(16:00)日 ドニゼッティ:愛の妙薬指/M.アルミリアート、演出/O.シェンク、出/V.ナフォルニタ、シャホウ・ジンシュ、M・カリア2月16、19日 ロッシーニ:セビリャの理髪師指/M.ギュトラー、演出/G.レンネルト、出/A.シラグーザ、A.シュラメク、I.レナード2月18、21、24日 ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ 指/M.アルミリアート、演出/O.シェンク、出/M.ジョルダーノ、M.ディ・フェリーチェ、M.セラフィン2月22、25日 ヴェルディ:ドン・カルロ(4幕・イタリア語版) 指/M.アルミリアート、演出/D.アバド、出/F.フルラネット、R.ヴァルガス、D.ホロストフスキー、A.ハルテロス、B.ウリア=モンゾン2月23、27日 アレヴィ:ユダヤの女 指/F.シャスラン、演出/G.クレーマー、出/N.シコフ、O.ベズスメルトナ、I.トンカ2月28日 ベッリーニ:清教徒 指/M.アルミリアート、演出/J.デュー、出/パク・ジョンミン、J.テジエ、C.アルヴァレス、O.ペレチャッコウィーン・フォルクスオーパー2月2(19:00)、6(19:00)、13(19:00)日 ビゼー:カルメン 演出/G.ヨーステン◎2月3(19:00)、5(19:00)、8(19:00)、14(19:00)、25(19:00)日 ドニゼッティ:ヴィーヴァ・ラ・マンマ[15年1月プレミエ] 演出/R.ヴィリャソン2月4(19:00)、19(19:00)日 ヨハン・シュトラウス:こうもり 演出/R.ヘルツル、新校訂演出/H.ツェドニク2月7(19:00)、11(19:00)、17(19:00)、23(19:00)、26(19:00)日 S.ソンドハイム:スウィーニー・トッド(ミュージカル)演出/M.ダヴィッズ2月12(18:30)、20(18:00)日 オズの魔法使い(ミュージカル)[14年12月プレミエ] 演出/H.メイソン★2月21(19:00)、24(19:00)、27(19:00)日オッフェンバック:パリの生活[プレミエ] 演出/M.デイケマ2月28(19:00)日 モーツァルト:フィガロの結婚 演出/M.A.マレッリアン・デア・ウィーン劇場★◎2月16(19:00)、18(19:00)、20(19:00)、23(19:00)、25(19:00)、27(19:00)日 パイジェッロ:セビリャの理髪師[プレミエ]指/R.ヤーコプス、演出/M.レーゼ、P.コリエ、出/T.レティプ、M.エリクスメン、P.スパニョーリ、A.シューエン、F.ベッティーニ、演奏/フライブルク・バロック管◎2月26(19:00)日 ヘンデル:ヘラクレス(演奏会形式) 指/H.ビケット、出/M.ローズ、A.コート、E.ワッツ、J.ギルクリスト、演奏/イングリッシュ・コンサートウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(A)=メガロン(アテネ)、(BR)=会場不詳(バーレーン)、(M)=フィルハーモニー[ガスタイク](ミュンヘン)、(H)=ライスハレ(ハンブルク)、(NY)=カーネギー・ホール(ニューヨーク)]2月10(19:30)、11(19:30)(KH)、15(A)、19(BR)、23(20:00)(M)、27(20:00)(NY)日D.ガッティ指揮 ブラームス:交響曲第3番、第1番2月22(19:30)(H)日 D.ガッティ指揮 ブラームス:交響曲第1番、第4番2月24(19:30)(M)日 D.ガッティ指揮 ブラームス:交響曲第2番、第4番ウィーン響[会場:(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)]◎2月21(19:30)(MV)、22(19:30)(MV)V.フェドセーエフ指揮 ウェーバー:魔弾の射手〜序曲、交響曲第1番、リムスキー=コルサコフ:シェエラザード2月26(19:30)(KH)、27(19:30)(KH) M.エルダー指揮 ワーグナー:パルジファル〜第1幕への前奏曲、ブリテン:ヴァイオリン協奏曲、メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」 独/J.エーネスvnムジークフェライン[楽友協会]大ホール[ウィーン](主要公演のみ)2月10(19:30)、13(15:30)日 D.ガッティ指揮ウィーン・フィル → 〔ウィーン・フィル〕参照◎2月15(11:00)日 I.メッツマッハー指揮ウィーン放送響 シマノフスキ:演奏会用序曲、ルトスワフスキ:交響曲第4番、葬送音楽、【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 先月少しだけ触れた独Opernwelt誌による各部門の年間優秀賞だが、もう少し詳細をご紹介すると、年間最優秀オペラハウスがバイエルン州立歌劇場、最優秀指揮者がキリル・ペトレンコ(受賞対象公演は、バイロイト音楽祭のワーグナー「リング」、バイエルン州立歌劇場のR.シュトラウス「影のない女」、B.A.ツィンマーマンの「兵士たち」など)、年間最優秀演目もバイエルン州立歌劇場の「兵士たち」、最優秀男声歌手はミヒャエル・フォッレ、最優秀美術はバイロイト音楽祭「リング」のアレクサンダー・デニッチなどとなっている。女声歌手については1人に絞ってはおらず、昨シーズンの重要歌手という表現ながら、エヴリン・ヘルリツィウス、エリザベート・クルマン、アニア・ハルテロス、バーバラ・ハンニガンが挙げられている。特にヘルリツィウスは、エサ・ペッカ・サロネンが棒を担当し、希代の演出家パトリス・シェローの遺作となったエクサン・プロヴァンス音楽祭でのR.シュトラウス「エレクトラ」の標題役、ハンニガンはキリル・ペトレンコの指揮したバイエルン州立歌劇場での「兵士たち」のマリーと、歌唱・演技力共に究極の表現力が要求される役柄での評価であるだけに、これにはまず誰にも異論はあるまい。なお、男声歌手の方は、前記のフォッレが性格的歌手としての評価で最優秀とされたが、その他に重要歌手としては、クリスティアン・ゲルハーヘルとウヴェ・シュティッカートが挙げられている。後者は筆者もノーチェックであったが、ニュルンベルク歌劇場でのアレヴィ「ユグノー教徒」の騎士ラウル・ド・ナンジ役が高評価であったという。日本では全く無名だが、注目の歌手がまた1人増えた。 さて、2月の注目公演だが、まず「ウィーン国立歌劇場との45年」という副題でグルベローヴァの記念コンサートが開かれるのは、彼女にとって実質的な功労勲章のような意味合いがあるに違いない。また、パリのシャンゼリゼ劇場では、Jeanine Roze という女性プロデューサーの50年のキャリアを祝うコンサートがあるが、デセイ、フォン・オッター、ナウリ、コセ、グートマン、モルク、ポルタル、エマール、エベーヌ四重奏団、指揮者のアイム等々、声楽・器楽・ピアノを問わない大物アーティストがずらりと名を連ねていることに驚く。不勉強にしてRozeがどのような人か心得ていないが、フランスの興行界に大きな影響力を持ってきた人物なのだろう。 2月のオーケストラ要注目公演は、ウィーン響のフェドセーエフ、ウィーン放送響(15日/ムジークフェライン)とベルリン・ドイツ響を振るメッツマッハー、ヘンゲルブロック=ハンブルク北ドイツ放送響、ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデン、インバル=ケルンWDR響、サロネン指揮のパリ管、チューリッヒ・トーンハレ管、フィルハーモニア管、大野和士=モネ劇場響など、本稿では◎印の常連とも言うべき指揮者の演奏会が並ぶ。先月も紹介したラトル=ベルリン・フィルのマーラー「復活」にも要注目。 オペラでは、キリル・ペトレンコ指揮の「ラインの黄金」「ワルキューレ」(バイエルン州立歌劇場)、ベルリン州立歌劇場(シラー劇場)でのベルク「ルル」「ヴォツェック」(バレンボイム指揮)、ベルリン・コーミッシェ・オーパーでのオペレッタ・フェスティバル(特にコスキー演出のもの)、アン・デア・ウィーン劇場のパイジェッロ「セビリャの理髪師」(ヤーコプス指揮)、スカラ座でのミンコフスキ指揮の「ルーチョ・シッラ」等々これも書ききれないが、エッセン歌劇場がついにリゲティの「ル・グラン・マカーブル」を取り上げるというのが個人的には興味津々だ。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)2015年2月の

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