eぶらあぼ 2014.12月号
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170満徹らと親交を結び、52年「実験工房」に参加、作曲に専念。以来、国内はもとより、世界の主要オーケストラ、フェスティバルなどから多数の委嘱を受ける。1997年紫綬褒章を受章、99年日本芸術院賞・恩賜賞を受賞。■藤村実穂子が紫綬褒章を受章 メゾソプラノの藤村実穂子が2014年秋の紫綬褒章受章者に選ばれた。藤村実穂子は、2002年のドイツ・バイロイト音楽祭で日本人として初めて主役級でデビュー、以降これまでにミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ロイヤル・オペラ・ハウスほか世界各地の歌劇場に出演、「現代最高のメゾ」の名を得ている。昨年、毎年わが国の洋楽文化の発展に功績のあった個人又は団体を顕彰する「サントリー音楽賞」も受賞、2015年2月16日にサントリーホールで開催される「第44回サントリー音楽賞受賞記念コンサート」への出演が決まっている。「第44回サントリー音楽賞受賞記念コンサート  藤村実穂子」 2015年2月16日(月)19:00サントリーホール問 サントリーホール 0570-55-0017■外山雄三が大阪響のミュージック・ア ドバイザーに就任 大阪交響楽団は、2016年3月末の任期満了により退任する現・音楽監督&首席指揮者の児玉宏の後任として、外山雄三がミュージック・アドバイザーとして就任すると発表した。任期は、16年4月から19年3月までの3年間。年2回以上の定期演奏会、年1回の名曲コンサートを含む年間約10公演の指揮、また楽団の音楽面でのサポート・アドバイスを行う。 外山は1931年東京生まれ。東京音楽学校(現・東京芸術大学)で作曲を学んだ後、56年にNHK交響楽団を指揮してデビュー。その後数多くのオーケストラに客演している。60年にはN響の世界一周演奏旅行に同行し、指揮者としてばかりでなく自作「管弦楽のためのラプソディー」によって作曲家としてもその名を広めた。現在、N響正指揮者、愛知県立芸術大学客員教授を務めている。大阪交響楽団 http://sym.jp■第83回 日本音楽コンクール 入賞者発表 第83回日本音楽コンクールの本選が10月25日〜30日にかけて東京オペラシティ コンサートホールで開催され、各部門の結果が発表された。「岩谷賞」は会場の聴衆の投票による聴衆賞。結果は以下のとおり。【ヴァイオリン】第1位 吉田 南(増沢賞、レウカディア賞、鷲見賞、E.ナカミチ賞、岩谷賞)/第2位 土岐祐奈/第3位 北川千紗入選 小川恭子【ピアノ】第1位 石田啓明(野村賞、井口賞、河合賞)/第2位 桑原志織(岩谷賞)/第3位 西原瑠一/入選 五十嵐薫子【声楽】第1位 駒田敏章/第2位 藤井玲南(岩谷賞)/第3位 松原 友/入選 山田愛子、尾籠光雄、前川依子、谷原めぐみ【ホルン】第1位 該当者なし/第2位 青木宏朗/第3位 根本めぐみ(岩谷賞)、佐久間 優/入選 濱地 宗、村上陽一【チェロ】第1位 佐藤晴真(徳永賞、黒栁賞)、森田啓佑(徳永賞、黒栁賞、岩谷賞)/第3位 水野優也/入選 笹沼 樹【作曲】第1位 杉本友樹(明治安田賞、三善賞)/第2位 森 円花第3位 坂東祐大/入選 辻田絢菜(岩谷賞)■スタインウェイ・ジャパンが新オフィス &セレクションセンターをオープン スタインウェイ・ジャパン株式会社のオフィスとセレクションセンターが、2014年9月16日、天王洲アイルの寺田倉庫本社ビル内へ統合移転。その記者発表会が10月16日、同社社長の後藤一宏氏、スタインウェイ&サンズ社グローバルCEOのマイケル・スウィーニー氏、スタインウェイ・アジア・パシフィック社長のワーナー・フスマン氏の列席のもと行われた。 新オフィス&セレクションセンターは、東京モノレール羽田空港線、東京臨海高速鉄道りんかい線の天王洲アイル駅から徒歩約5分。駅から離れていた以前のセレクションセンターに比べ、アクセスが格段に向©K&G Photography

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