eぶらあぼ 2014.11月号
208/233
213コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報楽壇の将来を担う若手演奏家を紹介する横浜市招待国際ピアノ演奏会。今回は、2003年に20歳でクリーヴランド国際コンクールを制した福間洸太朗とクロアチアの新星ゴラン・フィリペツ、国際的な活躍を続ける2人が登場。各々のソロの後、4手でエドアルド・ユベール「ファンダンゴ」(世界初演)などを弾く。これに先立ち、吉田友昭とロシア出身のイヴァン・ルディンも“真剣勝負”する。国際的に活躍する日本人演奏家の先駆けである名ピアニスト、岩崎淑が1976年から続けているシリーズ第38弾。注目の俊英・橋本杏奈(クラリネット)から上野由恵(フルート)、蠣崎耕三(オーボエ)、吉永雅人(ホルン)、ベテランの岡崎耕治(ファゴット)まで、幅広い年代の名手と共に、プーランクの六重奏、モーツァルトの五重奏、サン=サーンス「タランテラ」に、野田睴行「コンソナンス」を披露する。名古屋音大大学院修了後、世界的な巨匠の薫陶を受け、オペラの檜舞台やリサイタル活動など精力的に活動するソプラノの松田園子。チェンバロとピアノを弾く大迫貴とのステージは、まず前半をバッハで固め、カンタータ第199番(全曲)や、第68、21番と「コーヒー・カンタータ」からの名アリアを。そして、後半にはラヴェルやベルギーの女性作曲家デラックア、王道のドニゼッティなど、自在な選曲で魅せる。チェロという楽器に対する概念を、覆すステージとなろう。広島響首席のマーティン・スタンツェライト、関西フィル首席の向井航、2014年にビバホールのコンクールで2位入賞を果たした内田佳宏、3人の名チェリストが結成した異色ユニット「カンターナ」。マイケル・ジャクソンなどポップスから、バッハなどクラシック、果てはオリジナル曲まで、ロック・スピリットを胸に熱く、しなやかに紡いでゆく。高木早苗は東京芸大を経てミュンヘン音大大学院に学び、ステージや録音、後進の育成に活躍する実力派ピアニスト。カンボジアの孤児院への支援など社会貢献活動にも力を注ぐ。シューベルトのソナタ第18番に、バッハやブクステフーデ、さらにはデュティユー、ショスタコーヴィチまでを配した、ユニークなプログラム。実は、調性や楽想に緩やかな繋がりを持たせ、互いに共鳴するよう、巧みに構成されている。名匠が“原点回帰”へ。国立音大卒業後、作・編曲や指揮、多彩な企画のプロデュースなどで手腕を発揮してきた中島良史。指揮者デビュー40周年を記念し、都響との初舞台で絶賛されたオルフ「カルミナ・ブラーナ」を再演する。中島の節目を祝うため、ソプラノのオクサーナ・ステパニュックはじめ声楽陣や一流楽団の首席級による器楽陣と、ゆかりの精鋭が集結。純益は、東日本大震災の被災地へ寄付する。ミュージック・イン・スタイル岩崎淑(ピアノ)シリーズVol.38高木早苗(ピアノ)第33回 横浜市招待国際ピアノ演奏会Cカンターナanthana(チェロ・トリオ)松田園子(ソプラノ)バッハから近代まで-祈りと愛の歌東日本大震災 被災地支援コンサートオルフ「カルミナ・ブラーナ」11/28(金) 19:00浜離宮朝日ホール11/21(金) 19:00東京オペラシティリサイタルホール11/15(土) 14:00/18:00横浜みなとみらいホール(小)11/29(土) 13:00/16:00逗子文化プラザさざなみホール11/21(金) 19:00電文ザ・コンサートホール11/16(日) 14:00東京芸術劇場コンサートホール福間洸太朗©T.Shimmuraゴラン・フィリペツ中島良史
元のページ