eぶらあぼ 2014.11月号
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201コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報1月の見もの・聴きもの曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場(主要公演のみ)1月1、3、5日 ヨハン・シュトラウス:こうもり 指/P.ランゲ、演出/O.シェンク、出/H.リッペルト(1日)/A.エレート、I.ライモンディ(1日)/J.バンゼ、E.クルマン、C.ウンターライナー、D.ファリー(1日)/I.トンカ1月2日 ヴェルディ:リゴレット[14年12月プレミエ] 指/未定、演出/P.オーディ、出/P.ベチャワ、S.キーンリサイド、E.モーリー、E.マキシモワ1月4、7、11日 モーツァルト:魔笛 指/A.フィッシャー、演出/M.レーゼ、P.コリエ、出/F.J.ゼリッヒ、B.ブルンス、I.マルティネス、G.キューマイヤー、M.ウェルバ1月8、12日 ロッシーニ:セビリャの理髪師 指/M.ギュトラー、演出/G.レンネルト、補訂演出/R.ブレチャッハー、出/J.テジエ、P.ルメッツ、E.マキシモワ、D.イェニス◎1月10、14、18日 ワーグナー:トリスタンとイゾルデ 指/P.シュナイダー、演出/D.マクヴィカー、出/P.ザイフェルト、A.ドーメン、I.テオリン、P.ラング1月15、19、23、27日 R.シュトラウス:サロメ指/S.ヤング、演出/B.バルロク、出/H.ペコラロ、E.クルマン、C.ネイグルスタッド、J.ウーシタロ1月16、20、24、28日 チャイコフスキー:スペードの女王 指/M.レトーニャ、演出/V.ネミロヴァ、出/A.アントネンコ、T.トマソン、B.ハーフェマン、M.リポヴシェク1月21、25、29日 ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ 指/P.オーギャン、演出/P.シュタイン、出/L.ヌッチ、F.フルラネット、R.ヴァルガス、B.フリットリ1月26、30日 プッチーニ:蝶々夫人 指/P.オーギャン、演出/J.ギーレン、出/リン・セキョン、A.マシャド1月31日 プッチーニ:トスカ 指/M.アルミリアート、演出/M.ヴァルマン、出/M.セラフィン、A.アントネンコ、A.マエストリウィーン・フォルクスオーパー1月1(19:00)、8(19:00)日 ヨハン・シュトラウス:こうもり 演出/R.ヘルツル、新校訂演出/H.ツェドニク1月2(19:00)、9(19:00)、13(19:00)、18(16:30)、23(19:00)、27(19:00)日 レハール:メリー・ウィドウ 演出/M.A.マレッリ1月3(18:30)、10(19:00)、15(19:00)日 F.レーヴェ:マイ・フェア・レディ(ミュージカル)演出/R.ヘルツル1月4(16:30)、5(18:30)、11(16:00)、12(10:30)、16(17:30)、19(18:00)、21(19:00)、25(16:00)日 オズの魔法使い(ミュージカル)[14年12月プレミエ] 演出/H.メイソン1月6(18:00)日 フンパーディンク:ヘンゼルとグレーテル 演出/K.デンヒ★◎1月17(19:00)、20(19:00)、22(19:00)、26(19:00)日 ドニゼッティ:ヴィーヴァ・ラ・マンマ[プレミエ] 演出/R.ヴィリャソン1月24(19:00)、30(19:00)日 ビゼー:カルメン 演出/G.ヨーステン1月31(19:00)日 S.ソンドハイム:スウィーニー・トッド(ミュージカル) 演出/M.ダヴィッズアン・デア・ウィーン劇場★◎1月14(19:00)、16(19:00)、18(19:00)、22(19:00)、24(19:00)、26(19:00)、28(19:00)日 ベッリーニ:異国の女[プレミエ]指/P.アッリヴァベーニ、演出/C.ロイ、出/E.グルベローヴァ(14/18/22/26日)/M.ペーターゼン、D.シュムンク(14/18/22/26日)/N.ラインハルト、T.クロンターラー、F.ヴァッサッロ、V.ドミトルーク、M.スネル、S.チェルニー、演奏/ウィーン放送響1月20(19:00)日 バロックでの対立関係(プリマドンナの戦い)指(vn)/A.ガベッタ、独/S.ケルメスS、V.ジュノーMs、演奏/カペラ・ガベッタ◎1月27(19:00)日 グノー:サン=マール(演奏会形式) 指/U.シルマー、出/V.ジャンス、C.カストロノーヴォ、T.クリストヤニス、A.フォスター=ウィリアムズ、A.エブール、演奏/ミュンヘン放送管ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(P)=シャンゼリゼ劇場(パリ)、(S)=祝祭大劇場(ザルツブルク)]1月1(11:15)日 Z.メータ指揮(ニューイヤー・コンサート) ヨハン・シュトラウス・ファミリー他の作品1月17(15:30)、18(11:00)日 R.パヤレ指揮 R.シュトラウス:ドン・ファン、マゼール:大きな木(管弦楽、チェロと語りのための)、チャイコフスキー:交響曲第4番 語り/D.マゼール、独/R.ナジvc1月20(20:00)(P)日 R.パヤレ指揮 シューベルト:交響曲第7番「未完成」、チャイコフスキー:交響曲第4番◎1月24(19:30)(S)、28(19:30)(S)、31(19:30)(S)日 N.アーノンクール(24日)/A.オロスコ=エストラーダ(28日)/T.ヘンゲルブロック(31日)指揮 → 〔ザルツブルク・モーツァルト週間〕参照ウィーン響[会場:(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(G)=ステファニーエンザール(グラーツ)、(B)=祝祭劇場(ブレゲンツ)、(I)=コングレス・インスブルック(インスブルック)]【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 毎年恒例の独Opernwelt誌による各部門の年間優秀賞が発表された(http://www.opernwelt.de/ 参照)。詳細は来月号で改めて紹介したいが、年間最優秀指揮者賞には、本稿でもすでに何度も取り上げたキリル・ペトレンコ(くれぐれも、他の同名指揮者のペトレンコとお間違いないよう)が順当に選出された。しかし、決め手となった受賞対象はバイロイト音楽祭の「リング」ではなく、自ら音楽監督を務めるバイエルン州立歌劇場のB.A.ツィンマーマン「兵士たち」というのだから、相変わらずドイツ語圏評論家たちは素直でない(!?)。ただ、上記の受賞により、11月に予定されている同劇場での「兵士たち」公演のチケットが一挙に完売状態になったことには、同誌の影響力の大きさをまざまざと見せつけられた思いだ。 さて、1月の注目公演に戻ると、まずは例年どおり、「ザルツブルク・モーツァルト週間」の内容が充実している。最近の常連であるミンコフスキが、モーツァルト愛用のヴァイオリンを使用したヴァイオリン協奏曲の伴奏を務めたり、演出付の「悔悛するダヴィデ」を上演したりするほか、アーノンクールやヘンゲルブロック指揮によるウィーン・フィルの公演(ただし、同オケのHPにはヘンゲルブロック指揮の演奏会は未掲載)、ハーゲン四重奏団のモーツァルト・ツィクルス、内田光子(ピアノ)やシェーファー(ソプラノ)のリサイタルなど多士済々。 オペラでは、話題のキリル・ペトレンコがバイエルン州立歌劇場でドニゼッティの「ランメルモールのルチア」をプレミエ上演。ただ、さすがにこの手の19世紀イタ・オペに彼の最良の音楽表現が発揮されるかどうかはやや不安。むしろ、翌日のパオロ・カリニャーニ指揮によるヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」の方がイタ・オペの醍醐味という点では演奏はずっと練れているかもしれない。なお、ペトレンコは、同歌劇場のオーケストラ公演として、ツェムリンスキーの「抒情交響曲」を指揮するが、これは大変興味深い。舞台作品では、他に、オペラ・コミークでウィリアム・クリスティが取り上げるA.カンプラの「ヴェネツィア人の祭」は珍しい。モネ劇場でルセが指揮をするヘンデル「タメルラーノ」や「アルチーナ」も面白そう。アン・デア・ウィーン劇場では、ベッリーニ「異国の女」の主役をグルベローヴァとペーターゼンが歌い分けるという豪華な演目もある。 オーケストラの要注目公演は、まずは、サロネン指揮のバイエルン放送響とチューリッヒ・トーンハレ管。前者ではアリス=紗良・オットがソロを務めるグリーグのピアノ協奏曲も人気を呼ぶだろうが、ヒルボリの「11の門」なる通好みの前プロにも注目したい。先シーズンの後半を健康不安のためほぼ全部休養に充てたミヒャエル・ギーレンは、先月に続いて、1月はベルリン・コンツェルトハウス管に登場し、ブルックナーの交響曲第9番を振る。さすがの御大も老化の気配は明らかに感じられるが、ブリュッヘンに続いてホグウッドまで亡くなってしまった指揮者受難の2014年にあって、ますます健康を祈念したい老匠の1人と言っていいだろう。同じく今やレジェンドとも言える指揮者・作曲家ブーレーズのために、バーデン・バーデン祝祭劇場で90歳記念演奏会が企画されている。ブーレーズの健康状態も良好とは言えないようだが、現代音楽の知性の象徴として、何とか元気でいてほしい。なお、ベルリン・フィルにはティーレマンも登場するが、1月末のラトル指揮によるマーラー「復活」はさらに要注目。マーラーを指揮する時のラトルは、なぜか特別なスイッチが入ることが多い。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)2015年1月の

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