eぶらあぼ 2014.11月号
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182■第1回 アリオン桐朋音楽賞 授賞式 第1回 アリオン桐朋音楽賞(弦楽器部門)と「柴田南雄音楽評論賞」の授賞式が9月20日、都内のホテルで行われた。アリオン桐朋音楽賞の受賞者は佐藤晴真(チェロ)、柴田南雄音楽評論賞は該当なし。 佐藤は式典の冒頭で「バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番」「リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ」を演奏し、出席した指揮者の小澤征爾は「今回の受賞者を聴いて、この次はどうなるかなと。第1回の受賞者がこんなに凄いと、このレベルを保つのが大変ではないだろうか」という賛辞を贈った。 学校法人桐朋学園は、2013年3月に解散した財団法人アリオン音楽財団の残余財産を14年4月より「学校法人桐朋学園アリオン江戸音楽振興基金」として引き継ぎ、アリオン桐朋音楽賞と柴田南雄音楽評論賞を運営していく。「アリオン桐朋音楽賞」は若手音楽家への助成が目的で、「柴田南雄音楽評論賞」は音楽評論を広く社会に発表し音楽文化の質の向上に貢献することが期待される優秀な個人に対して贈られる。今後、「アリオン桐朋音楽賞」は弦楽器部門とピアノ部門が1年ごとに交互に発表される。第2回の「アリオン桐朋音楽賞」(ピアノ部門/公募なし)と「柴田南雄音楽評論賞」(一般公募)の授賞者発表は来年9月頃になる予定。佐藤晴真(チェロ) 略歴1998年生まれ、4歳よりヴァイオリン、6歳よりチェロを始める。2007年に名古屋青少年交響楽団に入団し13年まで活動。13年第67回全日本学生音楽コンクールチェロ部門高校生の部第1位受賞。サイトウ・キネン・フェスティバル松本にて小澤征爾音楽塾オーケストラに参加。現在、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校2年在籍中。学校法人桐朋学園アリオン江戸音楽振興基金http://www.tohomusic.ac.jp■東京二期会の歌手4人による 男声ユニットLa Dillデビュー 東京二期会の若手実力派歌手4人による男声ユニットLa Dill(ラ・ディル)がデビュー・ミニアルバム『匂い立つ風』を9月24日にリリースした。同日、La Dillのメンバーと、アルバムのプロデューサーであるシンガーソングライターの尾崎亜美らが出席して会見が行われた。 La Dillは、各地にリゾードホテルを展開するホテルグリーンプラザ、レコード会社の日本クラウン、そして東京二期会の3社の協力で誕生した。ユニット名の由来は若い才能の純粋で無垢なイメージから、ディル(ハーブの1種)からとったという。メンバーは彌勒忠史(カウンターテナー)、金山京介(テノール)、岩田健志(バリトン)、坂下忠弘(バリトン)の4人。 アルバム『匂い立つ風』収録曲のうち、「匂い立つ風」「FOR YOU」「最後のGood Night」の3曲は尾崎によるオリジナルで、他には「Scarborough Fair」、「SOUND OF MUSIC」のカバーが収録されている。 尾崎は「とにかく、彼らの声が素晴らしくて、4人の声がきれいにハモった時は鳥肌が立ちました。私は移動“ド”なのですが、彼らは完全に固定“ド”なので、すべてを譜面に書いて、かつ歌詞の一つひとつに音符を振らなければいけませんでした。このような経験は初めてでした。でも、譜面を“地図”に置き換えるとしたら、彼らは“地図”があればどこでもいけるということなので、それはとても素敵なことだと思います」とクラシック音楽家との初めてのコラボレーションの経験を語った。また、リーダーの彌勒は「クラシックのコンサートに普段いらっしゃらない方にも私達の音楽を届けたい」と新ユニットの活動への意気込みを語った。 La Dillは今後、各地のホテルグリーンプラザでコンサートを開催していく。詳細は下記ウェブサイトを参照のこと。CD『匂い立つ風』日本クラウンCRCP-40385 ¥1500+税ホテルグリーンプラザ http://www.hgp.co.jp■都響が2015年度楽季プログラムを発表 来年が創立50周年となる東京都交響楽団が、大野和士が第5代音楽監督に就任する2015年度楽季(2015年4月〜16年3月)のプログラムを発表した。このコンビに期待されるとおり意欲的でバランスのとれたものになっている。 その大野の就任披露公演となる4月定期は、シュニLa Dillと尾崎亜美(中央)佐藤晴真
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