eぶらあぼ 2014.11月号
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181コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL◎新日本フィルハーモニー交響楽団 埼玉会館公演 11/29(土) 埼玉会館井上道義公式サイト http://www.michiyoshi-inoue.com■2014年度の東燃ゼネラル音楽賞 贈賞式 2014年度の東燃ゼネラル音楽賞および児童文化賞の贈賞式が9月18日に都内のホテルで行われた。音楽賞の洋楽部門本賞はソプラノの佐々木典子、同部門奨励賞は指揮者の下野竜也、邦楽部門は中川善雄(邦楽囃子 笛方)が、また児童文化賞は公益財団法人東京こども図書館が受賞した。 贈賞式には、ソプラノの佐々木典子らが出席し、「身に余る光栄です。ありがとうございます。30年以上声楽を続けてきましたが、多くのお客様、舞台の制作スタッフと関係者、そして一緒に舞台にあがった演奏家の方々のおかげです。音楽は世界共通語であり、今後も“人間らしさ”を舞台で表現できればと思っています。現在は東京芸大で若手の指導にあたっていますが、素晴らしい才能がいますので、日本の声楽界は安心だとも感じています。新しい才能を世に出しながら、世界中の演奏家と一緒に舞台をつくっていくのが夢です」と受賞の喜びと抱負を語った。 下野竜也はリハーサルのため式典を欠席したが、会場では下野のビデオメッセージが流された。 「指揮者は一人では何もできない職業です。今の自分があるのは、オーケストラの方々、歌手の方々、スタッフの方々、そしてお客様のおかげです。この賞はこれからも『がんばれ』ということだと思い、日々精進していきたいと思っております」 東燃ゼネラル音楽賞は日本の音楽文化の発展・向上に大きく貢献した個人または団体をたたえる目的で1971年に創設され、今年で44回目を迎える。受賞者にはそれぞれトロフィーと副賞賞金200万円が贈られた。また、10月23日(木)に紀尾井ホールで受賞記念公演が開催される。(詳細は下記ウェブサイト参照)東燃ゼネラルグループhttp://www.tonengeneral.co.jp■指揮者の井上道義が活動再開 咽頭がん治療のため、4月半ばから演奏活動を休止していた指揮者の井上道義(67・オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者)が10月からの演奏活動復帰を前に10月2日、東京芸術劇場で記者会見を行った。 会見場はコンサートホールのステージ上で、天井からは、病床の井上に贈られた数多のメッセージや千羽鶴が吊るされていた。集まった記者や関係者は、オーケストラと同じように配置された椅子に座り、井上が指揮台に“立つ”かたちで会見が行われた。一言で「指揮者」と括るにはあまりにも“エンターテイナー”の井上らしい趣向だ。 「治療は相当大変でした。音楽なんかひどい病気には何の役にも立たない。どうやったら眠れるのか、咳が止まるのか、そればかり考えてちっとも休めない」と厳しい治療期間を振り返りながらも「一度死ぬような目に遭うと、もう一度生まれたような感覚になります」と振り返り「今、曲を書くのが大きな生きがい。それともう一つ、野田秀樹演出《フィガロの結婚》をやります。ずいぶん前から野田さんを口説いていた。せっかくやるなら1回や2回じゃなくて、日本中でやろう」と今後の活動に意欲をみせた。 野田秀樹演出の《フィガロの結婚》は2015年5月〜6月、10〜11月に、10都市13公演が予定されている。今後の演奏予定◎大阪フィルハーモニー交響楽団 第482回定期 10/23(木)、10/24(金) フェスティバルホール◎佐倉市民音楽ホール開館30周年記念 東京交響楽団演奏会 11/3(月・祝) 佐倉市民音楽ホール◎大阪フィルハーモニー交響楽団 マチネ・シンフォニー Vol.12 11/13(木) ザ・シンフォニーホール ◎オーケストラ・アンサンブル金沢 ファンタスティック・クラシカルコンサート 11/23(日・祝) 石川県立音楽堂コンサートホール©星ひかる左:佐々木典子 右:東燃ゼネラル石油株式会社代表取締役社長 武藤潤

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