eぶらあぼ 2014.10月号
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237コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報10年前の開館時に味わった感動が、再び。ミューザ川崎シンフォニーホールに設置された、スイス・クーン社製の壮麗なパイプオルガンのこけら落としで、圧倒的な名演を繰り広げたのが、フランスの名奏者ミシェル・ブヴァールだった。節目の年に同ホールへと降臨し、大バッハやフランクの名曲のほか、自身の祖父ジャン・ブヴァールの手になる「バスク地方のノエルによる変奏曲」など、多彩に披露。日本を代表する作曲家・細川俊夫が音楽監督を務める「広島の新しい耳」シリーズ。今回は、エドガー・アラン・ポーの物語詩「大鴉」の世界を、細川が独特の響きで描き出したメゾソプラノと12の奏者のためのモノドラマ《THE RAVEN》を広島初演する。指揮は期待の若手・川瀬賢太郎。ソリストには国際的に活躍し、細川作品への理解も深いシャルロッテ・ヘレカントを招き、俳優の高尾六平が朗読を担当する。名門・一橋大学が生んだ世界的演奏家のシリーズ第2弾は、1973年に社会学部を卒業後、アムステルダム音楽院に学び、歴史的鍵盤楽器の名手として活躍する渡邊順生。指揮と通奏低音を担当し、世界的な名テノールのジョン・エルウィスをはじめ、いま考え得る最高の布陣を揃えて、モンテヴェルディの宗教声楽作品の名作「聖母マリアの夕べの祈り」に挑む。わが国の古楽上演史に残る、名演が期待できよう。平日の昼下がり、名手の演奏で名曲をゆったりと愉しむシリーズ「午後の名曲散歩」。今回は、数々の国際コンクールで入賞を重ね、古楽にとどまらず、現代作品の演奏も手掛けるチェンバロの水永牧子が登場。モーツァルト「きらきら星変奏曲」をはじめ、スウェーリンクやスカルラッティなど、魅力的な音色を堪能できる名曲をたっぷりと披露する。「チェンバロって何?」という人にこそ、お薦めのステージだ。細川俊夫《THE RAVEN―大おお鴉がらす》(コンサート形式・広島初演)ミシェル・ブヴァール(オルガン)沼尻竜典(指揮)トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ長島剛たけ子こ (ソプラノ) 梅本実(ピアノ) リートデュオ マーラーとシュトラウスの歌曲くにたち兼松講堂 音楽の森コンサートモンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」午後の名曲散歩Vol.2水永牧子(チェンバロ)10/30(木) 19:00アステールプラザ・オーケストラ等練習場10/25(土) 19:00ミューザ川崎シンフォニーホール10/19(日) 15:00三鷹市芸術文化センター10/31(金) 19:00津田ホール10/26(日) 15:00一橋大学兼松講堂10/22(水) 14:00戸塚区民文化センターさくらプラザ渡邊順生ジョン・エルウィス川瀬賢太郎©Yoshinori Kurosawaシャルロッテ・ヘレカント ©Matz Bäcker国立音大大学院修了後、ドイツで研鑽を積み、リートと宗教作品を中心に活躍するソプラノの長島剛子。そして、東京芸大大学院修了後、やはりドイツに学び、リート伴奏に卓越したセンスを見せる梅本実。2人の名手がステージに集い、「オフェリアの3つの歌」など生誕150年を迎えたR.シュトラウスの名曲の数々に、マーラー「子供の不思議な角笛」からの3曲を添えて、言葉とハーモニーの宇宙を創造する。長島剛子梅本実©Wataru Nishida国際的に活躍する名指揮者・沼尻竜典の呼び掛けに応え、国内外の名手らによって1995年に結成されたトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ。毎回、鮮烈な快演で、聴衆の溜息を誘っている。今回は、ピアニストとしても定評ある沼尻の弾き振りによる、モーツァルトの協奏曲第15番を軸に。ハイドン若書きの交響曲第1番と、やはり瑞々しい息吹に溢れた夭折の作曲家メンデルスゾーンの交響曲第1番を配した。

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