eぶらあぼ 2014.10月号
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226クラシック新刊情報ロシア的《響き》を求めて渡欧したピアニスト原田英代が綴る、ロシア最長老の名匠メルジャーノフから学んだピアニズム。恩師のもとで音楽への新たなアプローチを模索する日々から、ロシア音楽への追究と、その音楽観である「語る音楽」に魅せられた彼女自身から生み出される音楽を考察する。ロシア・ピアニズムの贈り物原田英代 著みすず書房 ¥3600+税ドイツ歌曲と絵画の比較から探究する、新しいドイツ文化史入門書。同じ時代に生まれた芸術には、同じ時代精神が反映しているという考えから、各時代を象徴する詩とその背景にある音楽や文学、それらが生み出された社会について考察、同時代の絵画と多くの関連性があることを指摘する。歌リート曲と絵画で学ぶドイツ文化史中世・ルネサンスから現代まで石多正男 著慶應義塾大学出版会 ¥2,700+税20年以上にわたり海外のオペラや音楽祭に出かけ、社会が芸術を支えるしくみについて探究する著者が、日本で最初のプロ室内オーケストラとして誕生した「オーケストラ・アンサンブル金沢」を約1年間取材して執筆。地方都市に生まれた世界水準の室内オーケストラの成功の秘密を解き明かす。古都のオーケストラ、世界へ!「オーケストラ・アンサンブル金沢」がひらく地方文化の未来潮 博恵 著アルテスパブリッシング ¥1600+税1978年から30年間にわたり国際ピアノコンクールで審査員を務めてきた山崎孝が、ヨーロッパの名ピアニストたちの実演を記述。演奏家としての「個性」が生き、芸術的説得力を持つことが「正統的」なピアニストの基準であるとし、伝説の巨匠から21世紀の名手までをとりあげる。名ピアニストたちとの出会い山崎 孝 著音楽之友社 ¥1800+税BravoClassicぶらあぼ公式facebook

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