eぶらあぼ 2014.9月号
196/207
251『KING&QUEEN』鹿賀丈史×濱田めぐみ ミュージカルコンサートミュージカル『ファントム』ダンスでも魅せる華やかなパフォーマンス“再生のストーリー”をテーマにした最新作文:宇田夏苗文:宇田夏苗9/13(土)~9/29(月) 赤坂ACTシアター 問 キョードー東京0570-550-799 http://www.kyodotokyo.com/phantom10/5(日)~10/15(水) 梅田芸術劇場 問 梅田芸術劇場 06-6377-3800 http://www.umegei.com/musical-phantom東京発・伝統WA感動《日本の伝統芸能×ストリートダンス Part2》"新しい伝統”が生まれる!文:高橋彩子 『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンや『ジキル&ハイド』のタイトルロールなど当たり役は数知れず、日本を代表するミュージカル俳優の鹿賀丈史。最近では『ボニー&クライド』をはじめ話題作に立て続けに出演するなど、圧倒的な歌唱力で観客を魅了する濱田めぐみ。名実ともにまさに日本のミュージカル界の“KING&QUEEN”がコンサートで共演を果たす。この春に『ラブ・ネバー・ダイ』で怪人とクリス 『オペラ座の怪人』といえばアンドリュー・ロイド=ウェバー版が有名。だが、ミュージカル『NINE(ナイン)』の黄金コンビ、脚本家アーサー・コピット&作曲家モーリー・イェストンが生んだ『ファントム』は、同じ原作を基にしたもう一つの傑作として知られている。怪人ファントムの人間像に迫り苦悩や葛藤を描いた、切なく美しい楽曲に心を揺さぶられる話題作が、城田優の主演で上演される。他にもオーディションでクリスティーヌ役を射止めたティーヌ役で熱演したふたりは『ジキル&ハイド』といったお互いの代表作から最近の大ヒット作、『アナと雪の女王』までを歌い上げる。さらに気鋭のダンサー2名が出演。ストリートからジャズまでをこなし、ミュージカル『ロミオとジュリエット』や『100万回生きたねこ』で活躍中の大野幸人、同じく『100万回~』や『ドリアン・グレイ』にも抜擢された皆川まゆむも加わったステージは見ごたえあるものとなるだろう。山下リオなど華と実力を兼ね備えたキャストが集結。ブロードウェイなどで活躍するダニエル・カトナーの新演出のもと、今回の日本公演では新曲が世界初披露される。さらに23名のオーケストラが生演奏を奏でるというから、本格ミュージカルの醍醐味が存分に味わえるはず。卓越した演技力と歌唱力で日本のミュージカル界のトップを走る城田の俳優人生の一つの到達点にもなりそうな作品だけに、ぜひ注目したい。 東京都と東京都歴史文化財団が「東京文化発信プロジェクト」の一環として実施している「東京発・伝統WA感動」。日本の伝統芸能・文化の魅力を国内外に発信し、また、若い世代に継承することを目的に、多彩な公演やワークショップを行うものだ。この事業の中で昨年生まれた新たな企画《日本の伝統芸能×ストリートダンス》の第2弾が開催される。 この企画は2部構成。第1部では、都内の高校ダンス部や10代のストリート系ダンスグループが、歌舞伎俳優・8/30(土)~9/2(火) 赤坂ACTシアター 問 ホリプロチケットセンター03‐3490-4949 http://hpot.jp/stage/kq9/6(土)18:00、9/7(日)13:00 サンケイホールブリーゼ 問 ブリーゼチケットセンター06-6341-88889/27(土)18:00 スパイラルホール問 東京発・伝統WA感動実行委員会事務局03-3467-5421 http://www.dento-wa.jp坂東新悟の指導のもと、歌舞伎の所作を取り入れたパフォーマンスを発表する。そして第2部では、古典を若者の視点と身体で捉え直して話題を集めている木ノ下歌舞伎の『三さんばそう番叟』を上演。原案・監修を主宰の木ノ下裕一、振付を芦谷康介、演出を杉原邦生が務め、2008年の初演以来、再演を重ねる木ノ下歌舞伎の代名詞的作品だ。 古色蒼然としたイメージを抱かれがちな伝統芸能だが、若者との化学反応に期待が高まる。城田 優/山下リオ鹿賀丈史大野幸人濱田めぐみ皆川まゆむ坂東新悟前回の公演より
元のページ