eぶらあぼ 2014.9月号
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249「異邦人」より ©Shinsuke SuginoDance New Air ̶ ダンスの明日フェスティバル/トーキョー14新たな国際ダンスフェスティバルが誕生!巨匠から新鋭まで登場する多彩なラインアップ文:乗越たかお取材・文:渡辺真弓11/1(土)~11/30(日) 東京芸術劇場、あうるすぽっと、にしすがも創造舎、シアターグリーン、アサヒ・アートスクエア 他 問 F/Tチケットセンター03-5961-5209 http://festival-tokyo.jpダンスダイブウィーク 《ショーケース》 北九州が熱い!ダンスの祭典文:乗越たかお 意外かもしれないが、このDance New Airは「東京で行われる大きな国際ダンスフェスティバル」として、ほぼ唯一の存在である。「国を超えた協働作品」が特徴で、上演される8作品のうち3作品が世界初演と魅力的なラインナップとなった。 小野寺修二は、フランス人女優を含む、初の女性だけの作品に挑む。北村明子はすでに高い評価を得ているインドネシアとの共同作品をさらに進化 2009年から池袋エリアを中心に開催されてきた演劇×ダンス×美術×音楽の〈フェスティヴァル/トーキョー14〉が今年も11月1日から30日の1ヶ月にわたって開催される。7回目の今回は、“境界線上で、あそぶ”をキャッチフレーズとし、主催プログラム14演目・4企画、連携プログラム11演目を上演。「アジア・シリーズ」として韓国特集を組み、舞台芸術界の巨匠ピーター・ブルックや蜷川幸雄から国内・アジアの中堅及び若手まで、幅広させる。海外在住の大植真太郎を中心に、コンドルズの平原慎太郎と、俳優ながら半端ないダンスを見せる森山未來の3人でオトコのダンスが登場。そして山下残がルーマニア、川村美紀子がクロアチアとの協働作品によるワークイン・プログレスもある。 他にもダンス映像上映や書籍の販売、シンポジウムなど、様々なサブプログラムも充実しており、多角的にダンスい世代の多様な作品に触れてもらおうというのがねらいだ。ダンスは『春の祭典』と『動物紳士』の2本。前者は白神ももこ(振付)、毛利悠子(美術)、宮内康乃(音楽)という80年代生まれの3人の女性アーティストのコラボレーション。後者は、異色のダンサー森川弘和と、杉山至の美術がタッを実感できる企画が盛りだくさんだ。しかも会場は青山界隈に集中しているので歩いて回れる。「はしご券」も用意されているので、グイグイとダンスに浸りたい。グを組む。演劇では、ニブロールの矢内原美邦が名作『桜の園』をどう読み替えるのかが話題。最先端のアートが発信される池袋にぜひ立ち寄ってみたい。 北九州芸術劇場が「ダンスに飛び込め!」と展開している「ダンス・ダイブ・ウィーク(DDW)」(8/31~9/15) は、かなりアツいぞ! その中でもショーケースに注目したい。 強烈な個性とキテレツな動きで幅広いファンを掴んでいる康本雅子は、9/12(金)~10/5(日) 青山円形劇場、スパイラルホール、シアター・イメージフォーラム、青山ブックセンター本店 他問 青山劇場・青山円形劇場03-3797-5678 http://dancenewair.jp21世紀ゲバゲバ舞踊団『AT/AT』 康本雅子『絶交わる子~2人バージョン』9/6(土)14:00森下真樹『タイトル未定(新作)』 C/Ompany『イキ、シ、タイ』9/7(日)14:00北九州芸術劇場 (小) 問 北九州芸術劇場093-562-2655 http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp名作『絶交わる子』のデュオバージョンで登場する。”全員振り付け”を謳う21世紀ゲバゲバ舞踊団は、若手屈指の注目株。ヘンな動き、妙な間、しかし締めるところをガッツリ締めるシタタカさも魅力だ。現代美術家の束芋との協働でも話題になった森下真樹は、言葉もダンスも自由に使う。今回は鈴木美奈子とのデュオ作品。次に何をしでかすか読めないダンスを堪能しよう。 海外で活躍する大植真太郎を中心としたC/Ompanyは、並外れた技術を、馬鹿馬鹿しいことにも惜しみなく使うアーティストたちなので、期待が高まる。 北九州芸術劇場は、隙あらば職員達が率先して踊りだすほど燃え上がっている。ダンスの海へ、ドーンとダイブしてみてはいかがだろうか。森川弘和 ©須藤崇規白神ももこ ©川村麻純康本雅子 ©Hideto Maezawa

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