eぶらあぼ 2014.9月号
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190クラシックの佳品を実力派アーティストの演奏で楽しむシリーズ『午後の名曲散歩』。記念すべき第1回には、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院などに学び、現在はドイツを拠点に国際的に活躍するチェロの水谷川優子が登場。ピアノの黒田亜樹と共に、ベートーヴェン「《魔笛》の主題による12の変奏曲」やサン=サーンス「白鳥」など、耳馴染みのある小品からピアソラのタンゴまで、多彩に聴かせてくれる。マリンバをはじめ、様々な楽器を弾き分けるパーカッショニストの野尻小矢佳が、ヴィブラフォンをフィーチャーした第3弾アルバム『Luna』(フォンテック)を発表。記念となるリサイタルは、ドビュッシー「月の光」やピアソラ「ブエノスアイレス午前零時」、自身の手になる「ベートーヴェンの月光によるパラフレーズ」など、収録曲を中心に。礼拝堂を思わせる豊かな響きの中で、ヴィブラフォンの柔らかな音色を紡ぐ。塚越慎子は、パリ国際マリンバコンクール第1位をはじめ、数々の登竜門で受賞を重ねた若手実力派マリンビスト。そんな彼女が、平日のお昼どきに低料金で贅沢な時間を提供する『埼玉会館ランチタイム・コンサート』に登場する。ピアノの石黒唯久の共演で、ウィッチバー「リズムダンス」などマリンバのオリジナルから、ピアソラ「リベルタンゴ」などの名曲まで多彩な選曲。瑞々しい響きに、身を委ねたい。ヴァイオリンの石田泰尚と執行恒宏、ヴィオラの榎戸崇浩、チェロの阪田宏彰という名手で組織された異色の弦楽四重奏団。古典のみならず、現代からタンゴ、ロック・ナンバーまで弾きこなす。結成20周年を記念する2つのステージでは、ハイドンやピアソラ、生誕100年の伊福部昭「ゴジラ」のほか、ジミ・ヘンドリックス(9/2)やレッド・ツェッペリン(11/23)など自在な選曲で、新たなスタートへ狼煙を上げる。マリンバという楽器の、イメージを覆すステージとなろう。オリジナル作品、バッハからピアソラ、日本の唱歌、映画音楽まで幅広いレパートリーを武器に、ドイツを拠点としたグローバルな活動を展開する布谷史人。ピアノの坂野伊都子と共に臨むステージでは、本来はヴァイオリンの超絶技巧曲であるワックスマン「カルメン幻想曲」のほか、ピアソラの熱い旋律から中田喜直の優しい調べまで、多彩に聴かせる。古典作品から現代作品まで幅広いレパートリーを鮮烈に弾き分ける一方、室内楽の啓蒙活動にも力を注ぐ古典四重奏団。そのチェロ奏者である田崎瑞博が、宮沢賢治が自作の童話「双子の星」に寄せて作曲した「星めぐりの歌」の旋律を基に、変奏四重奏曲と変奏二重奏曲を書いた。そのCDリリースを記念しての、お披露目のステージ。「賢治と音楽でつながれる…こんな嬉しいことはない」と田崎は思いを語る。月の9YAMATO String Quartet20周年記念コンサート埼玉会館ランチタイム・コンサート第26回塚越慎子(マリンバ)宮沢賢治作詞作曲「星めぐりの歌」による変奏四重奏曲・変奏二重奏曲布谷史人(マリンバ)野尻小矢佳(パーカッション)3種の打楽器×3種の音空間Vol.2午後の名曲散歩Vol.1水谷川優子(チェロ)9/2(火) 19:00 横浜みなとみらいホール(小)11/23(日・祝)19:00 サントリーホール ブルーローズ(小)9/18(木) 12:10埼玉会館9/11(木) 15:00/19:15近江楽堂(東京オペラシティ3F)9/4(木)、9/6(土) 18:30京都府立府民ホール・アルティ9/19(金) 16:00/19:00近江楽堂(東京オペラシティ3F)9/17(水) 14:00横浜市戸塚区民文化センターさくらプラザホール文:笹田和人 ©Shingo Azumaya ©井村重人水谷川優子 ©Masafumi Nakayama黒田亜樹田崎瑞博
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