eぶらあぼ 2014.9月号
171/207
180クラシック新刊情報北海道に生まれ育ち、強い個性をもって音楽家としての生涯を遂げた伊福部昭。彼が亡くなった翌年より開催する「トロッタの会」で、さまざまな作曲家、演奏家とともに伊福部昭の音楽を分かち合い、研究を続けている著者が、後世に伝えるべく伊福部昭の音楽人生を記す。伊福部昭の音楽史木部与巴仁 著春秋社 ¥3500+税専門領域の異なる二人の著者が、青弓社のウェブサイトで共同連載した「大阪万博のインパクト」の書籍化。1970年に開催され、6000万人以上を動員し一大イベントとなった大阪万博の前衛芸術の再検証と、当時の表現活動がもたらした成果と現代的な意義を明らかにする。大阪万博が演出した未来前衛芸術の想像力とその時代暮沢剛巳 江藤光紀 著青弓社 ¥2000+税演奏に教育活動に勤しむピアニスト山田忍の、人生の中で出会った人々から贈られた「宝物」を集めたエッセイ・シリーズ。作曲家や声楽家、職場の音楽学校講師などの仕事のつながりから、日常生活の親交ある人々がくれた大切な思い出など、半世紀以上に渡るさまざまな情景が甦る。宝物をくれた人たち Vol.2ー第8・ピアノのあいまに山田 忍 著芸術現代社 ¥1800+税80年代のリスナーに語りかけた音楽評論家、吉田秀和の一時代の記録、第2弾。日本のモーツァルト・ファンを育てたといわれるNHK-FMの放送番組「名曲のたのしみ」では、「音楽をききたい」と思わせる吉田の語り口に多くの人々が魅了された。解説と音楽の一部を収録したCD付き。名曲のたのしみ、吉田秀和モーツァルト その音楽と生涯 第2巻吉田秀和 解説 西川彰一 校訂学研パブリッシング ¥3200+税
元のページ