eぶらあぼ 2014.8月号
92/195

89常任指揮者 シルヴァン・カンブルランお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時・年中無休) 0570‒00‒4390http://yomikyo.or.jp/アリス=紗良・オット©Kiyotaka Saito≪8月~10月の聴きどころ≫ 8月には、毎年恒例の人気企画サマーフェスティバルを開催。16日の《三大交響曲》では、メキメキと頭角を現す若き本格派指揮者の川瀬賢太郎が、「未完成」「運命」「新世界」の3曲を一挙に披露する。川瀬は近年急成長を見せ、音楽と真摯に向き合い個性ある音楽作りをしており、本領を発揮してくれるだろう。 20日の《三大協奏曲》には、ブロンやテツラフの薫陶を受ける弓新、昨年「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を受賞し大器として注目される辻本玲、ショパン国際コンクールで一躍世界の注目を浴びた人気ピアニストのニコライ・ホジャイノフの3人の新鋭が登場。ホジャイノフの巧みなテクニックとキレのある音楽は、メインに相応しい堂々たるものになるだろう。今年のサマーフェスティバルも熱い演奏が繰り広げられそうだ。 9月3日には、ウィーン放送交響楽団の首席指揮者を務めるコルネリウス・マイスターが初登場し、R.シュトラウスの「アルプス交響曲」などを指揮する。マイスターは、6月にウィーン国立歌劇場で「ワルキューレ」を振るなど活躍するドイツ期待の若手指揮者。ドレスデン国立歌劇場で「サロメ」を振るなど、R.シュトラウス作品を得意としており、「アルプス交響曲」でのドラマティックな表現に期待が高まる。また、ベートーヴェンのピアノ協奏曲では、テレビなどでも度々取り上げられる人気ピアニストのアリス=紗良・オットが華麗なソロを奏でる。一夜限りの演奏なので、お聴き逃しなく。 9日は、首席客演指揮者の下野竜也が、ハイドンとブルックナーの交響曲第9番を取り上げる。2013年2月に演奏した第5番でも高い評価を得た下野&読響のブルックナーだが、今回は更にスケールの大きな音楽を聴かせてくれることだろう。 16日は、下野流の凝りに凝ったプログラム。メインには、1921年チェコ・プラハ生まれのカレル・フサの「この地球を神と崇める」の管弦楽版を演奏。巨大編成の吹奏楽版は有名だが、合唱を伴う管弦楽版は、今回が日本初演となる。環境破壊をテーマとしたフサの傑作は、要注目だ。 20日と21日には、下野がサン=サーンスの「オルガン付き」やプーランクのオルガン協奏曲を指揮。両日とも、ホールの正面に備えられた大オルガンと管弦楽の競演を、たっぷりとお楽しみいただきたい。国内屈指のオルガニストとして各地で活躍する小林英之が共演する。 10月上旬には、来日時に91歳となる巨匠スクロヴァチェフスキが登場。得意とするブルックナーの交響曲第0番とベートーヴェンの交響曲第7番という2曲の大作で、渾身のタクトを振る。世界最高齢の指揮者のひとりであり、全国からファンが会場に押し寄せることだろう。すべての音楽ファンに、この孤高の巨匠が到達した音楽芸術の深さを味わっていただきたい。2014年7月~12月4日公演 1回券好評発売中/12月「第九」公演 7月19日(土)発売◆サマーフェス《三大交響曲》8/16(土)14:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C完売指揮=川瀬賢太郎シューベルト/交響曲第7番「未完成」ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界から」8/20(水)18:30 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C完売指揮=円光寺雅彦ヴァイオリン=弓 新 チェロ=辻本 玲ピアノ=ニコライ・ホジャイノフチャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番 他◆サマーフェス《三大協奏曲》◆新鋭マイスターの「アルプス交響曲」9/3(水)19:00 東京芸術劇場S¥7,200 A¥5,100 B¥4,100 C完売指揮=コルネリウス・マイスターピアノ=アリス=紗良・オットベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番R.シュトラウス/アルプス交響曲◆下野竜也が振る入魂のブルックナー9/9(火)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C完売指揮=下野竜也ハイドン/交響曲第9番 ブルックナー/交響曲第9番ニコライ・ホジャイノフ下野竜也 ©読響川瀬賢太郎©井村重人◆オルガンと管弦楽の華麗なる競演!9/20(土)14:00 東京芸術劇場S¥7,200 A¥5,100 B¥4,100 C¥3,000 ※ジュニアシートあり9/21(日)14:00 横浜みなとみらいホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C完売 ※ジュニアシートあり指揮=下野竜也 オルガン=小林英之プーランク/オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付き」 他◆90歳の巨匠スクロヴァチェフスキが登場10/8(水)19:00 東京芸術劇場S¥7,200 A¥5,100 B¥4,100 C¥3,00010/9(木)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C¥3,600指揮=スタニスラフ・スクロヴァチェフスキブルックナー/交響曲第0番ベートーヴェン/交響曲第7番スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ©読響◆フサ「この地球を神と崇める」を日本初演9/16(火)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C¥3,600指揮=下野竜也 ピアノ=小川典子合唱=上野学園大学合唱団モーツァルト/ピアノ協奏曲第24番 K.491フサ/この地球を神と崇める(管弦楽版・日本初演) 他小川典子©満田 聡

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です