eぶらあぼ 2014.8月号
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222日本バレエ協会 平成26年度 全国合同バレエの夕べ日中韓芸術祭2014 ~ダンスで交信~全国から集うダンサーの競演無料で観られる贅沢な企画文:渡辺真弓文:新藤弘子 毎年恒例の日本バレエ協会『全国合同バレエの夕べ』が今年も2日間にわたって開催される。この企画は、全国に 文化や歴史において、切っても切れない密接な関係にある日本、中国、韓国。現在はさまざまな課題を抱えているのも事実だが、「だからこそ観たい!」と思わせる公演がKAAT神奈川芸術劇場で開催される。昨年の日中韓文化大臣会合での合意を受けた《日中韓芸術祭2014》だ。 総合プロデュースを務める佐藤まいみによれば、公演は各国からの団体が出演するガラ形式。日本からは「山海塾」「コンドルズ」の参加がすでに決まっている。前者は高度な芸術性と様式美支部を持つ同協会が、地方で活動する会員たちに、オーケストラ演奏付きの本格的舞台を経験してもらい、若い才能に日頃の成果や作品発表の場を提供する目的で1978年にはじまり、すでに36年の歴史を持つ。両日ともプログラムは古典と創作を交えた7曲。第1日目は、東京地区の坂本登喜彦振付作品をはじめ、山陰支部の『コッペリア第1幕』、関東支部の篠原聖一振付『スペイン舞曲』、本部作品リシーン振付『卒業舞踏会』など。2日目は、東京地区の岩上純振付『FANATIQUE』、北陸支部の『レ・シルフィード』、甲信越支部の石井竜一振付『ヴァイオリン協奏曲』、『卒業舞踏会』など。初日の『卒業舞踏会』に今年のローザンヌ国際バレエコンクール第1位の二山治雄が鼓手の役で出演するのが注目される。演奏は福田一雄指揮シアターオーケストラ・トーキョー。で世界的知名度を誇る団体、後者はコンテンポラリーと笑いを合体させた作風で老若男女に大人気のグループと、いったいどんな作品がぶつかり合うのか、これだけでも観客は興味津々のはず。中国、韓国からも、伝統と現代性の両面を併せ持つ芸術団体が参加するとなれば、さらに関心は増していく。サブタイトルに「~ダンスで交信~」とあるように、言葉のいらないダンスは、理屈を超えて人々を巻き込む力がある。この公演によって3ヵ国の距離が縮まり、それぞれのコミュニケーションが深まるなら、これほど意義あることはない。終盤には「コンドルズ」の近藤良平が振付けた“ヨコハマ盆ダンス”で、客席もろとも盛り上がろうという企画もあるとか。入場は無料。応募多数の場合は抽選だが、希望者は公式ホームページやハガキ、FAXなどで申し込める。アジアの隣人たちと交信する貴重なチャンスを、ぜひとも手に入れたい。7/29(火)17:00 7/31(木)17:00 新国立劇場オペラパレス 問 日本バレエ協会03-5437-0371 http://www.j-b-a.or.jp9/4(木)19:00 KAAT神奈川芸術劇場ホール問 日中韓芸術祭2014事務局03-5790-0820 http://jckaf2014.jp©スタッフ・テス山海塾 ©Elian Bachiniコンドルズ Photo:HARU
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