eぶらあぼ 2014.7月号
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26エル・フィルはどちらも同じ1936年に誕生している。メータは若くして同団の指揮台に上り、今年は初共演から50年という記念の年でもあるという。曲目は、まずシューベルトの交響曲第6番。ベートーヴェンのスタイルを模した堂々とした楽曲だ。続いてマーラー交響曲第5番。大オーケストラの機能をフルに生かしたダイナミックな演奏効果が楽しめる。伝統的に受け継がれてきた同団の、しなやかな弦の香りも堪能したい。 各回の冒頭には音楽評論家・奥田佳道氏が聴きどころをナビゲートするプレトークが用意されている。クラシック初心者にも至れり尽くせりだ。7/26(土)14:00 紀尾井ホール問 東音企画03-3944-1581 http://www.to-on.com菊地美奈(ソプラノ) うたのおもちゃ箱2ワクワク感満載のステージ文:宮本 明青山 貴高田正人菊地美奈マルティン・ジークハルト(指揮) NHK交響楽団10/2(木)19:00ワレリー・ゲルギエフ(指揮) マリインスキー劇場管弦楽団10/17(金)19:00ズービン・メータ(指揮) イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団10/29(水)19:00NHKホール問 ハローダイヤル03-5777-8600/NHKプロモーション03-3468-7736http://www.nhk-p.co.jp/concertNHK音楽祭 2014後期ロマン派の魅力を存分に文:江藤光紀 新国立劇場や二期会などで活躍する正統派オペラ歌手としての顔がある一方で、ある時は銀座のビア・レストランの宣伝企画プロデューサー、ある時は抱腹絶倒のコメディ・オペラ・ユニット「オペラ三昧」のプリマ・ドンナ、そしてある時はオペレッタやキャバレー・ソングの訳詞・脚本・企画演出など、あの手この手でオペラをエンターテインメントにしてくれる菊地美奈がプロデュースする『うたのおもちゃ箱』。昨年8月公演の大好評を受け、ゲストに高田正人(テノール)、青山貴(バリトン)と、話題の男声ユニット 毎年秋、東京は世界で最も熱い音楽都市となる。名だたるオーケストラが続々と上陸し、各地で夜ごと名演が繰り広げられる。2つ3つの公演が同じ日に重なって、どれにしようか悩ましい思いに駆られることも少なくない。星の数ほどあるコンサートの中から「これは」というものを見つけ出すのも一苦労だ。 限られた時間と予算で、聴いておきたい旬のオーケストラを間違いなくチョイスしたい――そんな希望を持っている人にお薦めなのが NHK音楽祭だ。国外の選りすぐりのトップ・オーケストラとNHK交響楽団が、毎年一つのテーマに沿ったプログラミングで聴かせてくれる。 今年は「管弦楽の黄金時代―後期ロマン派の壮大な調べ」というテーマで、10月に3公演がラインナップされている。トップバッターを務めるのはわれらがNHK交響楽団だ(10/2)。指揮のマルティン・ジークハルトは、ウィーン交響楽団でチェロを弾いていたが、指揮に転向してから頭角を現し、オーストリアを中心にヨーロッパ各地で活躍している。この日はお国の作曲家ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」(ノヴァーク版)を披露してくれる。前半のモーツァルト「ピアノ協奏曲第21番」を弾くユリアンナ・アヴデーエワは2010年のショパンコンクール覇者。こちらも楽しみだ。 10月17日はワレリー・ゲルギエフ率いるマリインスキー劇場管弦楽団。パワフルなサウンドで来日の度に深い感銘を与えている彼らが今回披露するのは、今年生誕150年を迎えるリヒャルト・シュトラウスの楽劇《サロメ》(演奏会形式・字幕付)だ。歌唱陣もこのサンクトペテルブルクの老舗劇場とゆかりの深い強力なメンバーが揃った。タイトルロールを歌うムラーダ・フドレイは、この役で同劇場にデビューしている。重量打線による豪快な競演が聴けそうだ。 10月29日の公演はズービン・メータが指揮するイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団だ。何とメータとイスラThe JADEとIL DEVUから一人ずつを招いて、今年も帰ってくる。中身は聴いて観てのお楽しみだけれど、公演チラシ裏の出演者紹介だけでも雰囲気はわかる。曰く。「脂ののった大トロヴォイスに包み込まれて全米が泣く!(青山)」「知性に裏打ちされた軽薄(高田)」。ね? とっても盛り上がってるみたいですよ!左から:マルティン・ジークハルト ©Marco Borggreve for The Arnhem Philharmonic Orchestra/ワレリー・ゲルギエフ Photo:V.Baranovsky/ズービン・メータ Photo:Helikon

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