eぶらあぼ 2014.6月号
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62★6月20日(金)・東京芸術劇場コンサートホール ●発売中問 ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 http://www.japanarts.co.jp他公演 6/19(木)・鹿児島/宝山ホール、6/21(土)・豊田市コンサートホール、6/22(日)・福岡/石橋文化センター総合問合:ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040マークのある公演は、「eぶらあぼ」からチケット購入できます(一部購入できない公演、チケット券種がございます) 「ザ・フィルハーモニクス」とは、なんて大胆なネーミング。最高の響きを届けようというメンバーの意気込みや誇りが、すでに名前から伝わってくるではないか。彼らが演奏すれば大騒ぎになると言われるこのアンサンブルは、“荒野の七人”ならぬ“華麗なる七人”と呼ばれてウィーン音楽シーンの話題をさらっているのだ。その彼らが来日するとなれば、ぜひともそのパフォーマンスを体験したいもの。 メンバーは現ウィーン・フィルの楽団員やOB(しかも移籍先はベルリン・フィル)、ハンガリー・ロマ音楽やジャズのミュージシャンたちとも共演が多い兄弟プレイヤーなど。ソリストとしても注目されるダニエル・オッテンザマー(クラリネット)も在籍し、実にバラエティ豊かなレパートリーの中から最高級の音楽を聴かせてくれる。ジャンルを自然に越境するセンスと縦横無尽の演奏は、世界でもトップ・レべルを誇る音楽家たちの奥深い才能を証明しているのかもしれない。 プログラムは、まさにジャンル無用のセンスがものを言うピアソラの名作、“華麗なる七人”、ウィーンより参上!ザ・フィルハーモニクス軽妙洒脱さと重厚さが交錯するプロコフィエフのバレエ「ロメオとジュリエット」、ウィーン音楽の伝統であるクライスラーの作品、さらにはアクロバティックな名演が期待できる「くまんばちの飛行」、それにチック・コリアの名作「スペイン」なども。大興奮の予感たっぷりなコンサートへ!文:オヤマダアツシⒸClaudia Prieler, Nurith Wagner-Strauss/DG 東京文化発信プロジェクトの一環として、音楽文化の活性化、創造力の向上を目指し、様々な事業を一体的に展開する音楽フェスティバル『Music Weeks in TOKYO 2014』。5年目を迎える今年のメイン公演には、前回に引き続き小曽根真が登場する。 今回、小曽根の相手役を務めるのは、アルトゥーロ・サンドヴァル。前回の共演者であるパキート・デリべラとともに伝説のグループ「イラケレ」を創設し、その後様々なジャンルを横断する活動で幾度ものグラミー賞、エミー賞に輝く、キューバが生んだスーパー・トランペット奏者である。 そのサンドヴァルと小曽根が、東京都交響楽団をバックに今回きかせてくれるのが、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番とラヴェルの「ボレロ」。前者はご存知のように「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」という編成で、ピアノとトランペットの密接なやりとりはジャズにおけるインタージャズアップしたショスタコーヴィチとラヴェル!?Music Weeks in TOKYO 2014 小曽根真(ピアノ)&アルトゥーロ・サンドヴァル(トランペット)プレイに通じる、まさに彼らにうってつけの作品と言えるだろう。一方、後者は“小曽根スペシャル”と銘打ち、ピアノをフィーチャーした特別なアレンジで演奏されるという。あの名曲がどう生まれ変わるのか、要注目だ。さらにもう一つ見逃せないのが、後半のジャズ・セッション。二人が生み出す刺激的な空間は、ジャズ/クラシックの枠を超えて、必ずやオーディエンスを魅了するはずだ。文:藤本史昭★10月24日(金)・東京芸術劇場コンサートホール、25日(土)・オリンパスホール八王子 ●6月7日(土)発売問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 http://www.t-bunka.jp小曽根 真ⒸKiyotaka Saitoアルトゥーロ・サンドヴァル
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