eぶらあぼ 2014.6月号
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57★6月14日(土)・横浜みなとみらいホール(小) ●発売中 問 横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000http://www.yaf.or.jp/mmh 結成から25周年を迎えた、ヴァイオリンの沼田園子とピアノの蓼沼(たでぬま)明美による「ファイン・デュオ」。そんな節目となる今年、2012年から取り組んできたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏シリーズも第5回をもって、いよいよ完結を迎える。 東京芸大大学院などに学び、水戸室内管弦楽団をはじめ主要オーケストラでソリストやゲスト・コンサートマスターとして国内外で活躍する沼田。そして、蓼沼もやはり東京芸大大学院などを経て、ロンドンで研鑽を積み、国内外の巨匠たちと共演を重ねる。高校時代からの同級生で、気心の知れた沼田と蓼沼は、1987年にマリア・カナルス国際コンクールのヴァイオリン・ピアノ二重奏部門で第2位に。以来、常設デュオならではの音楽の愉しみを聴衆に伝え続けている。シリーズ・ラストは池辺作品の世界初演を交えてファイン・デュオ ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 全曲録音記念演奏会シリーズ Vol.5 そんな二人は2004年から7年を費やし、ベートーヴェンのソナタ全曲録音を完成。これを記念したライヴでの全曲シリーズは、3年を経て大団円へ。最終回では、中期の“傑作の森”への扉を開く第4番と、「生への強い肯定感をより身近に感じつつ、深い喜びをもって演奏している」と二人が語る第9番「クロイツェル」を取り上げる。 そして、二人がライフワークと位置付ける邦人作品から、武満徹「妖精の距離」と、池辺晋一郎への委嘱新作「顫(ふる)へたる身の舞踏」を。画家の村山槐多の詩に触発された新作について、池辺は「G線上で顫えるヴァイオリンの音色が、僕の脳裏で鳴り続けた。それをすくい取るのが、すなわち作曲だった」とのコメントを寄せている。文:笹田和人 オープン25周年を迎える八ヶ岳高原音楽堂で、7月19日から3日間にわたり、『サマーフェスティバル〜スペシャル・ラテン・デイズ〜」が開催される。 まず初日の「ラテンジャズ・ナイト」に登場するのは、日本が世界に誇るラテン・ビッグバンド、熱帯JAZZ楽団。そのエキサイティングなリズムとパワフルなアンサンブル、そしてエンターテインメントにあふれたステージは、必ずやオーディエンスに120パーセントの満足感をもたらしてくれるはず。普段は静けさを湛えたこの場所が、この日ばかりはトロピカルな熱狂に包まれることになりそうだ。爽やかな高原で熱いサウンドを八ヶ岳高原音楽堂 サマーフェスティバル 〜スペシャル・ラテン・デイズ〜 第2夜「ボサノヴァ・ナイト」では、ボサノヴァのミューズ、小野リサがしっとりとした歌声で高原の夕べを美しく演出する。有名なボサ・スタンダードはもちろんのこと、近年はJ-POPや日本の名曲にも取り組んでいる彼女。フェビアン・レザ・パネのリリカルなピアノとともに、インティメイトな優しい時間を紡ぎ出してくれるに違いない。 そして最終夜「タンゴの夕べ〜踊りとともに」では、我が国を代表するバンドネオン奏者、小松亮太率いるクインテットと、ダンス・チームHiroshi & Kyokoが極上のひと時を提供してくれる。哀愁に満ちた音楽と、エレガント&エロティックなダンスによるステージは、この芸術の真髄を体感させてくれること請け合い。妖しき興奮に彩られたタンゴ・ワールドを存分に堪能したい。文:藤本史昭熱帯JAZZ楽団〜ラテンジャズ・ナイト★7月19日(土) 小野リサ〜ボサノヴァ・ナイト★7月20日(日) 小松亮太〜タンゴの夕べ〜踊りとともに★7月21日(月・祝)会場:八ヶ岳高原音楽堂 ●発売中 問 八ヶ岳高原ロッジ0267-98-2131 http://www.yatsugatake.co.jp小松亮太小野リサ熱帯JAZZ楽団ファイン・デュオ 左:沼田園子 右:蓼沼明美
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