eぶらあぼ 2014.5月号
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51★5月23日(金)・逗子文化プラザなぎさホール ●発売中問 オフィス虎丸046-861-8367 http://www.toramaru.net 2人の名手が相見えるところ、“何か”が起こるはず。東京芸大に学び、ゲルハルト・ボッセやライナー・ホーネックら巨匠の薫陶を受け、東京交響楽団員として活躍する一方、ソリストとしてもキャリアを積んできたヴァイオリンの小川敦子。そして、やはり東京芸大を経て、第65回日本音楽コンクールなどを制した上、ジュネーヴ音楽院やパリ国立地方音楽院に学んで、ソリストとして東京交響楽団や東京都交響楽団など国内の主要楽団と共演、歴史的奏法にも精通するピアノの橘高昌男。ブラームスの第2番、シュニトケの第1番、モーツァ音楽への限りない愛情と野心的な思い小川敦子(ヴァイオリン)&橘きつたか高昌男(ピアノ)ルトの第26番KV378、という3つのヴァイオリンとピアノのための名ソナタに、ヴィエニャフスキの「グノーの《ファウスト》の主題による華麗なる幻想曲」を添えた独創的なラインナップには、音楽への限りない愛情と、野心的な思いとが交錯する。通り一遍のプログラムでは満足できない人にこそ、お勧めのステージ。その期待に必ずや、2人は応えてくれるだろう。文:笹田和人★5月16日(金)・王子ホール ●発売中問 プロアルテムジケ03-3943-6677 http://www.proarte.co.jpⒸTaikan Usui モーツァルトのピアノ・ソナタの全曲公演・録音、そしてたゆまぬ様式研究から、昨今ではすっかりモーツァルトのエキスパートとしても認知される仲道郁代が、第一生命ホールの《音楽のある週末》シリーズ第18回・第19回に登場する。 1回目は『ヴァイオリンと奏でるメロディの哀しみ』と題し、モーツァルトの残した数少ない短調の作品に着目する。実力派の人気ヴァイオリニスト川久保賜紀との共演で、ヴァイオリン・ソナタも披露されるというのだから実に豪華だ。 2回目は『フォルテピアノと現代ピアノの聴き比べ』。現代ピアノと並んで、ソロとデュオで探究するモーツァルトの魅力ウィークエンドコンサート 音楽のある週末 第18・19回 仲道郁代(ピアノ)のモーツァルト仲道が所有する1790年頃のシュタイン製楽器のレプリカがお目見えする。モーツァルトが演奏していた時代のピアノ、当時の奏法などの紹介とともに「きらきら星変奏曲」や「トルコ行進曲」が演奏される。年代ばかりか仕組みも音色もまったく異なる2台の楽器を行き来して、仲道が巧みにあぶりだすモーツァルトの魅力にたっぷり浸れるひと時だ。文:飯田有抄第18回 ヴァイオリンと奏でるメロディの哀しみ ★5月18日(日)第19回 フォルテピアノと現代ピアノの聴き比べ ★7月5日(土)会場:第一生命ホール ●発売中 問 トリトン・アーツ・ネットワーク・チケットデスク03-3532-5702 http://www.triton-arts.netPhoto:Kiyotaka Saitoマークのある公演は、「eぶらあぼ」からチケット購入できます(一部購入できない公演、チケット券種がございます) ここ数年でN響の管楽器の顔が変わってきた。その一人がクラリネットの松本健司だ。パリ音楽院で学び、トゥーロン国際ほか数々のコンクールで入賞後、2002年にN響に入団。現在は首席奏者として活躍している。その松本が、5月に逗子文化プラザホールでリサイタルを行う。「楽器を習い始めて間もなく、初めてステージに立ったホール」ゆえに当然力も入るし、ドビュッシーの「第一狂詩曲」やプーランク、ブラームスの各ソナタなど、大作曲家の王道名曲が並んだプログラムにも全力勝負の気配が漂う。多彩な音色と音楽を、華麗なパートナーと共に松本健司(クラリネット)そしてピアノが何と横山幸雄。勉学中からの知り合いというこのスター・ピアニストの、管楽器との共演とその表現には、いたく興味をそそられる。さらにブラームスのクラリネット三重奏曲では、N響首席チェリストの藤森亮一が共演。舞台やテレビでおなじみのあの熱奏もまたリサイタルを盛り上げる。松本のナチュラルかつ深い音と音楽に、人脈を生かした豪華共演陣が寄り添う本公演は、クラリネット愛好家以外も要注目!文:柴田克彦

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