eぶらあぼ 2014.5月号
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31書道と音楽のコラボレーション! 「ラ・フォル・ジュルネびわ湖」の今年のテーマは「ウィーンとプラハ~音楽の都へ~」。盟友であったブラームスとドヴォルザークが主役を務める。 尾高忠明(指揮)大阪フィルによるブラームスの交響曲第4番やドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」(4/27)や、ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)シンフォニア・ヴァルソヴィアとエル=バシャによるブラームスのピアノ協奏曲第1番、園田隆一郎(指揮)日本センチュリー交響楽団とクニャーゼフによるドヴォルザークのチェロ協奏曲など(4/29)、19世紀のウィーンとプラハの音楽を香り豊かに伝えてくれる公演が並んだ。 LFJびわ湖の名物は書道と音楽のコラボレーション。渡辺治子と江上菜々子の2台ピアノと滋賀県書道協会の書道パフォーマンスが出会いを果たす(4/27)。ブラームス、ドヴォルザークと書道という組合せがどんな効果をもたらすのか想像もつかないが、ここでしかできない体験であることはたしか。 「0歳児からのコンサート」から「マジックショー」まで、キッズ向け企画が充実しているのもLFJびわ湖の特徴だ。また、キオスクでの無料公演も豊富。家族みんなで出かけたい。OEKと群響が参加、踊りとのコラボも りゅーとぴあのコンサートホールや能楽堂をはじめ、燕喜館など6つの会場を舞台に、今年も新潟に熱狂が訪れる。テーマは「三都物語 ウィーン・プラハ・ブダペスト~ドナウとモルダウの間で~」。主役はブラームス、ドヴォルザーク、そしてバルトーク。 今回の注目点は井上道義(指揮)オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)が登場すること。オープニングコンサートともいうべき公演で、ドヴォルザークのスラヴ舞曲他を演奏する(4/25)。OEKの緻密で精彩に富んだアンサンブルを楽しめるだろう。名手ジャン・デュベが独奏を務めるリストのピアノ協奏曲第1番(4/26)も楽しみ。また、大友直人(指揮)群馬交響楽団とフィリップ・ジュジアーノによるブラームスのピアノ協奏曲第1番(4/27)も大いに客席を沸せてくれるはず。 新潟の独自企画は地元「踊り文化」とのコラボレーション(4/26、27)。2日間の公演のうち、27日は井上静香のヴァイオリン他によるブラームスやクライスラーに踊りが加わる。 プラジャーク弦楽四重奏団とラファエル・セヴェールの共演(4/26)をはじめ室内楽の好企画も多い。密度の濃い音楽祭になりそうだ。ジャン・デュベ ⒸAllard Willemseフィリップ・ジュジアーノ ⒸMarek Beblot尾高忠明 ⒸMartin Richardsonジャン=ジャック・カントロフ ⒸK.Miuraびわ湖新潟(滋賀)[テーマ]ウィーンとプラハ         ~音楽の都へ~[テーマ]三都物語 ウィーン・プラハ・ブダペスト    ~ドナウとモルダウの間で~4/27(日)~4/29(火・祝)滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 、ピアザ淡海[プレ公演]4/20(日)[本公演] 4/25(金)~4/27(日)りゅーとぴあ、新潟市音楽文化会館 他公式ウェブサイトhttp://lfjn.jp/公式ウェブサイトhttp://lfjb.biwako-hall.or.jp/ラ・フォル・ジュルネ2014

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