eぶらあぼ 2014.5月号
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183日比啓子(ソプラノ)ニューフィル千葉 第95回定期 ベートーヴェン交響曲ツィクルスⅢ瀬せお尾久くに仁 & 加藤真一郎(ピアノ・デュオ)佐藤真理子(ヴァイオリン)斎藤龍(ピアノ)三輪郁(ピアノ)大阪倶楽部の“モーツァルティアーナ”大場章裕(パーカッション)志村泉(ピアノ)ジョン・健・ヌッツォ(テノール)◆10日(土) 王子ホール「こんな所に、これほど心に届く音楽があることを知ってほしい」と、ピアノの志村泉は力を込める。バロックから現代までの幅広いレパートリーを武器に、先鋭的な活動を続けて来た彼女が今回、対峙するのはチェコの作品。スメタナ「モルダウ」のピアノ版やヴォジーシェク、スーク、ノヴァーク、フィビヒと、未体験の響きが味わえる。◆16日(金) 大阪倶楽部4Fホール日本人ピアニストの中でも、「最もウィーンの薫りを伝え得る」と評価される三輪郁が、大正時代の洋館建築を舞台に迸らせる、モーツァルトへの限りなき愛情。チャーミングな第16番と最後の第18番、2つのソナタを枠組みにして、幻想曲ニ短調や「グルックの歌劇《メッカの巡礼》による10の変奏曲」、6つのドイツ舞曲を披露する。◆25日(日) 習志野文化ホール県内唯一のプロ楽団として地域に根差して活動する一方、日本楽壇に新風を巻き起こす熱演を聴かせているニューフィル千葉。常任指揮者の大井剛史の下で敢行している、ベートーヴェン交響曲ツィクルスも3回目。“ギリシャの乙女”こと交響曲第4番と“舞踏の聖化”の交響曲第7番、《フィデリオ》序曲を取り上げる。◆29日(木) 代々木上原/ムジカーザ桐朋学園大ピアノ科の瀬尾久仁と作曲科の加藤真一郎が、1998年に結成したピアノ・デュオ。ミュンヘン音大などのデュオ科で研鑽を積み、国内外のコンクールを制して、世界中で活動を展開する。今回は法倉雅紀の新作の他、メンデルスゾーン、R.シュトラウス、声楽アンサンブルを交えてのブラームス「愛の歌」などを披露する。◆23日(金) 津田ホール佐藤真理子は、リューベック音大などに学んだ実力派ヴァイオリニスト。タントリス弦楽四重奏団の一員として欧州各地で活動をする一方、イタリアやドイツの楽団へ客演も重ねている。ピアノの佐藤俊と共演のステージ。ヘンデルのニ長調、ベートーヴェンの第6番、フランクと3つの名ソナタに、エルガー「6つのやさしい小品」を配した。◆22日(木) 王子ホールソプラノの日比啓子は、東京芸大大学院を経てシュトゥットガルト音大に学び、オペラや宗教作品のソリストはもちろん、特にドイツ・リートの名手として知られる。ピアノの蓼沼明美をはじめ、多彩な編成をとるアンサンブルと臨む今回のステージ。ヘンデルやマーラー、シェックらリートの佳品に、最新盤『私の愛する歌』収録曲を交えて。◆16日(金) サントリーホール(小)日本管打楽器コンクールのパーカッション部門やイタリア国際打楽器コンクールのマリンバ部門で第1位となるなど、輝かしい実績を重ねてきた大場章裕。初リサイタルでは服部恵が共演、世界初演となる三宅一徳の委嘱作や、クラツォウ「大地と火の踊り」、細川俊夫「線Ⅵ」など多彩な現代作品を通じ、打楽器の魅力を追求する。◆10日(土) フィリアホールウィーン国立歌劇場やメトロポリタン歌劇場をはじめ世界の檜舞台で活躍、大河ドラマ『新撰組』では主題歌を歌い、お茶の間の認知度も高いテノールのジョン・健・ヌッツォ。ピアノの村松亜紀を伴って、昼下がりの横浜で、ヴェルディ《リゴレット》から〈女心の歌〉などオペラのアリアから歌曲まで、名旋律をたっぷりと聴かせる。◆10日(土) 横浜みなとみらいホール(小)斎藤龍は東京芸大と同大学院を経て、チューリッヒ芸術大学大学院に学んだ俊英。国内外のコンクールで実績を重ね、国際的な活躍を続ける。そんな彼が銘器ベーゼンドルファーでドイツの響きを紡ぐステージ。ベートーヴェンのソナタ第8番「悲愴」と幻想曲、ブラームス「4つの小品」に、シューマン「クライスレリアーナ」を弾く。ⒸShinichi ShimazakiⒸ中村風詩人Ⓒ小島竜生ⒸMarco Borggreve左・加藤真一郎 右・瀬尾久仁大井剛史
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