eぶらあぼ2014.4月号
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73★4月22日(火)・福岡/あいれふホール(プリマヴェーラ・アーツ092-263-6640)、24日(木)・大阪/ザ・フェニックスホール(エス・ピー・エース06-6204-0412)、27日(日)・神奈川/相模湖交流センター(相模湖交流センター042-682-6121)、28日(月)・紀尾井ホール(プリマヴェーラ・アーツ03-5422-7680) ●発売中 とかく技巧のみに偏向しがちな他の若手演奏家とは一線を画し、精神性の高い音楽創りで世界中の聴衆を虜にし、今やアジアを代表する若手チェリストにその名を挙げられている、ユンソン。昨年に続いて来日を果たし、1709年製の名器テストーレを駆り、彼自身の大きな思い入れを感じさせるブラームスのソナタから第2番を核に据えた、密度の濃いプログラムを披露する。 韓国出身で、わずか9歳にしてソウル・フィルハーモニー管弦楽団とラロの協奏曲で共演を果たしたユンソン。完璧な技巧と、繊細さと大胆さを併せ持つ卓越した音楽性で、母国はもちろん、イギリス室内管弦楽団やフィンランド放送交響楽団など世界中の一流楽団にソリストとして客演を重ねている。日本では2010年から、同郷の指揮者チョン・ミョンフンの推薦で別府アルゲリッチ音楽祭へも参加。アルゲリッチ当人アルゲリッチも信頼する卓越した音楽性ユンソン(チェロ)からの信頼も厚く、今年で4度目の出演となる。 来日リサイタルは、共演にイスラエル出身のピアノの俊英アヴィラム・ライヒェルトを迎える。録音でも取り上げるなど、本人が特別な思いを寄せるブラームスの作品は、昨年のソナタ第1番に続いて、今回は第2番を披露。さらに、ドビュッシーの名ソナタを冒頭に置いて大枠を成し、「エレジー」「夢のあとに」とフォーレの小品2曲と、ファリャ「7つのスペイン民謡」を配した。まさに、“王道”のチェロ名曲選とも言うべきプログラム。俊英が直球で挑む真剣勝負の行方を、ぜひ自分の耳で確かめてみたい。文:笹田和人Photo:Shingo Azumaya 軽井沢大賀ホールが、2005年の開館当初から続けている『春の音楽祭』。今や地元では、高原に光の季節の到来を告げる風物詩として、すっかり定着している。 今年は、井上道義指揮のオーケストラ・アンサンブル金沢が、豪華なソリスト陣を迎えておくるステージで開幕。ベートーヴェン「田園」やバルトーク「ルーマニア民俗舞曲」などを大枠に、フルートの工藤重典がドップラー「ハンガリー田園幻想曲」、チェロのルドヴィート・カンタがサン=サーンス「白鳥」、ヴァイオリンのアビゲイル・ヤングがクライスラー「愛の悲しみ」を聴かせる(4/27)。 そして、この音楽祭の“常連”でもあるピアノの仲道郁代のリサイタルでは、ショパンのバラード全4曲やベートー名手たちが集結して春の祝祭を盛り上げる軽井沢大賀ホール 2014 春の音楽祭ヴェン、シューマンなどを弾く (4/29)。尾高忠明指揮の東京フィルハーモニー交響楽団も登場し、交響曲第2番や「カレリア組曲」「悲しきワルツ」など、シベリウスの名曲を特集(5/3)。そして、渡邊一正指揮のNHK交響楽団は、俊英・宮田大をソリストに据えてのドヴォルザークのチェロ協奏曲や、チャイコフスキー「白鳥の湖」のダイジェストを披露する(5/4)。 さらに、東京音楽コンクール入賞者を中心とした若手演奏家らで組織された「春の音楽祭スペシャルアンサンブル2014」がチャイコフスキー「弦楽セレナード」などを聴かせる『ふれあいこんさーと』(5/6)のほか、サックス界の鬼才MALTAがジャズ界の名手を迎えての熱いステージ(5/2)や津軽三味線の吉田兄弟によるコンサート(5/5)も開かれ、お祭り気分を盛り上げる。文:笹田和人井上道義(指揮) オーケストラ・アンサンブル金沢★4月27日(日)仲道郁代ピアノ・リサイタル★4月29日(火・祝)尾高忠明(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団★5月3日(土・祝)渡邊一正(指揮) NHK交響楽団★5月4日(日・祝)会場:軽井沢大賀ホール ●発売中 問 軽井沢大賀ホールチケットサービス0267-31-5555 ※音楽祭の詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。http://www.ohgahall.or.jp左から:井上道義/工藤重典ⒸAkira Muto/仲道郁代 Photo:Kiyotaka Saito/尾高忠明ⒸMartin Richardson/渡邊一正Ⓒ満田 聡/宮田 大
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