eぶらあぼ2014.4月号
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201「モーツァルトの恋」シネマ&コンサート前中榮子(ソプラノ)日本のうたを歌う戸田弥生(ヴァイオリン)バッハ無伴奏全曲演奏会早島万紀子(オルガン)オルガン・タンゴTRIO SOLLA三都物語川久保賜紀(ヴァイオリン)ベートーヴェン:ソナタ全曲演奏会1ミュージックサロン・シリーズ 器楽礼讃Vol.9 浜野与志男(ピアノ)シャガールコンサートパリ・オペラ座の天井画東京ヴィヴァルディ合奏団第110回春の定期演奏会◆23日(水) 愛知県芸術劇場コンサートホール愛知県美術館で開催される『シャガール展』と連携した公演。パリ・オペラ座の天井画を手掛けた天才画家にちなみ、ラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲やベルリオーズ「ロメオとジュリエット」など、そのモチーフとなったオペラやバレエなどの音楽作品を、時任康文指揮の名古屋フィルハーモニー交響楽団やAC合唱団の秀演で愉しむ。 ◆26日(土) フィリアホールチャイコフスキー国際コンクールで鮮烈な優勝を果たして12年。ヴァイオリンの川久保賜紀は確実にその音楽性とスケールをアップさせている。そんな彼女がピアノの名手・江口玲と共に、ベートーヴェンのソナタ全曲演奏を開始。初回では、第5番「春」をはじめ、第1、4、3番を。成長し続ける川久保の“いま”を捕まえたい。◆29日(火・祝) 津田ホール日本歌曲の紹介に力点を置き、精力的な録音やステージ活動を通じて、数々の名演を生み出し続けてきたソプラノの前中榮子。ソロはもちろん、名伴奏者としても知られる花岡千春(ピアノ)の共演を得てのリサイタル。武満徹「死んだ男の残したものは」、高田三郎「くちなし」など、匂い立つ言葉あふれる名曲に、愛と平和への祈りを込める。◆29日(火・祝)、30(水) 三鷹市芸術文化センター1993年にエリーザベト王妃国際コンクールで優勝して以来、日本を代表するヴァイオリニストの1人として疾駆し続ける戸田弥生。昨年はデビュー20周年を迎え、室内楽から協奏曲まで、多くのステージで聴衆を魅了した。そして、“新たなスタート”ともなる今年。2夜で演奏するバッハの無伴奏作品に、音楽への熱い思いを託す。◆27日(日) 新宿文化センタースイスのオルガニストで作曲家のギ・ボヴェが打ち立てた新ジャンル「オルガン・タンゴ」。バロック作品にタンゴの衣を纏わせて再構築、古風な教会音楽に新風を吹き込んだ。古典から現代作品まで掌中に収める名手・早島万紀子が、この熱くも崇高な世界に敢然と挑戦。柿沼唯ら日本人作曲家による新作タンゴも併せて紹介する。◆26日(土) 尾西市民会館ホール重層的に音楽を愉しめる、ユニークな企画。まず前半で1942年のオーストリア映画『モーツァルトの恋』を鑑賞し、ザルツブルクからウィーンへと駆け抜けた青年作曲家の軌跡を追う。後半では、伴真由子(ソプラノ)や能勢健司(バリトン)、アガピエ・クリスティアン(ピアノ)により、劇中に登場した名曲が生演奏で披露される。◆26日(土) パルテノン多摩(小)人気シリーズの第9弾に、国内外のコンクールで入賞を重ねたピアノの俊英・浜野与志男が登場。名器ベヒシュタインで、ドビュッシー「映像第2集」やスクリャービン「ポエム・ノクチュルヌ」など、この楽器が製作された時代の仏露作品に、「スクリアビンに捧ぐる曲」ほか山田耕筰の楽曲を添えた、知的なプログラムに挑む。◆26日(土) 第一生命ホール我が国バロック界の先駆者・東京ヴィヴァルディ合奏団の今回のステージは、“海上自衛隊の歌姫”として話題沸騰の三宅由佳莉を迎えて。「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」やプッチーニ「私のお父様」などを注目の美声で味わえるほか、ヴィヴァルディのチェロ協奏曲(ソロ:渡部宏)などバロック名曲も、しっかりと堪能できる。◆24日(木) 浜離宮朝日ホール20以上の登竜門を制し、他ジャンルでも才能を発揮するピアノの谷川かつら。モスクワ、パリ、ベルリンに学んだヴァイオリンの瀬川祥子。祖父・近衛秀麿の精神を受け継ぎ、ザルツブルクやローマで学んだチェロの水谷川優子。国際舞台で活躍する名手が、メンデルスゾーンやシェーンフィールド、ラヴェルの佳品を通じ、春を謳い上げる。ⒸYuji HoriⒸKinoshita AkiraⒸK.UesugiⒸMariko Kubo 左・伴 真由子 右・能勢健司海上自衛隊東京音楽隊 3等海曹・三宅由佳莉中・瀬川祥子©K.MIURA 右・水谷川優子左・谷川かつら

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