eぶらあぼ 2014.3月号
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60★3月30日(日)・王子ホール ●発売中問 スタインウェイ・ジャパン 03-5251-6553http://www.steinway.co.jpマークのある公演は、「eぶらあぼ」からチケット購入できます(一部購入できない公演、チケット券種がございます) 160年に及ぶ長い歴史の中、巨匠ピアニストたちに愛される名器を生み出してきたスタインウェイ社。同社は創立以来、様々な形で演奏家の支援にも力を注いで来た。そのひとつが、16歳以下の子供たちを対象に世界各地で開催するスタインウェイ・コンクールだ。 同コンクールは1936年、ドイツのハンブルクでスタート、続いてベルギーやフランス、スペインなど欧州7ヵ国でも開催。過去の優勝者にはクリストフ・エッシェンバッハ(1952年)、小菅優(95年)ら、今や第一線で活躍するピアニストも多い。最近はアジア諸国でも開催。日本では2011年に第1回コンクールが開かれた。そして今年、2回目となる同コンクールの本選が3月に東京で開かれる。 本選での大賞受賞者は、ハンブルクへ招待され、同社の製造工場を見学できるほか、2000席の大ホールでのガラコンサート出演の権利も与えられる。同社は「演奏テクニックの優劣を競うものではなく、幼い頃から人前で“明日の巨匠”を見つけよう第2回 スタインウェイ・コンクール in Japan ―本選―演奏する“楽しさ”を経験してもらい、私たちのピアノに慣れ親しんでもらう機会を提供するのが目的」としている。 今回の本選には、昨年10月から11月にかけ、国内8ヵ所で開かれた地区審査会で、年齢別の4つのカテゴリーごとに選ばれた「最優秀賞」を受賞した計32人が出場。ピアニストの神谷郁代と田部京子、音楽評論家の寺西基之が審査して大賞を決める。また、客席からも年齢カテゴリーごとに投票を行い、聴衆賞を選出。何より、一生懸命にピアノに向かう子供たちの真剣な姿は、大きな感動を呼ぶはず。文:笹田和人第1回本選出場者 甘くノスタルジックなメロディで知られる小品「エストレジータ」。この作曲者マヌエル・ポンセがメキシコ人であるということさえ知らない人が多いかもしれない。しかし、大丈夫。日本ではあまり演奏される機会のなかったメキシコ音楽を集めたコンサートが東京オペラシティで二日にわたって開催されることになった。 3月28日の《室内楽の夕べ》では、そのポンセのギター曲をはじめ、ヴァイオリンとピアノのための「ソナタ・ブレーベ」「ガヴォット」などが披露される。また指揮者としても活躍したチャベスのピアノ曲、アルメンゴールの歌曲など、近代のメキシコ音楽を語る上で欠かせない作曲家の作品が紹介される。 3月30日は《オーケストラ・コンサート》と題して、ポンセの「ヴァイオリン協奏曲」、チャベスの「ピアノ協奏曲」(日本初演)、レブエルタスの民族色豊かな管弦楽曲「マヤ族の夜」などが演奏される。オーケストラは東京フィ鮮やかな中米サウンドを楽しむメキシコ音楽の祭典ル。指揮はメキシコからホセ・アレアンが来日して、その腕をふるう。ヴァイオリンは若手の注目株アドリアン・ユストゥス、ピアノは中堅のゴンサロ・グティエレスが担当。彼らの実力を示してくれるだろう。どの作品にも、中米で独自の古い文化を持つメキシコらしい多様な魅力が詰まっている。旋律が豊かで、リズムも多彩な作品が多く、それが鮮やかな管弦楽によって表現されている。事前知識がなくても楽しめる演奏会になるだろう。文:片桐卓也室内楽の夕べ ★3月28日(金)・東京オペラシティ リサイタルホールオーケストラ・コンサート ★3月30日(日)・東京オペラシティ コンサートホール●発売中問 東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999http://www.operacity.jpホセ・アレアンアドリアン・ユストゥスゴンサロ・グティエレス
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