eぶらあぼ 2014.3月号
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58ボエを始めた。東京芸大を卒業してすぐに札幌へ。 「初めての一人暮らしなので、千葉の実家から母がしょっちゅう訪ねてきます(笑)。オーボエの首席は管楽器パート全体を引っ張る立場なので、ついてきてもらえるような音色だったり音量だったり、影響力のある吹き方を心がけています。オーケストラはさまざまなことを学べる場所なので、ずっと続けていきたいです」 市内のジンギスカンやラーメンを食べ歩いたり、夏は道内のドライブ、冬は温泉やスキーと、北海道ライフも楽しんでいるようだ。趣味は手芸とのこと。 「ビーズで動物を作ったりとか。高校が家政科だったのです」 そんな手先の器用さは、オーボエに欠かせないリード作りにも役立っていそうだ。このリサイタルの翌日に24歳の誕生日を迎えるという、まだ少女っぽい笑顔がチャーミングな若き実力派を聴き逃せない!取材・文:宮本 明紀尾井 明日への扉 4金子亜未(オーボエ)★3月10日(月)・紀尾井ホール●発売中問 紀尾井ホールチケットセンター  03-3237-0061http://www.kioi-hall.or.jp 札幌交響楽団の首席奏者で、2012年国際オーボエコンクール・軽井沢で歴代日本人最高タイとなる第2位に入賞した金子亜未が紀尾井ホールのシリーズ《紀尾井 明日への扉》に登場する。 「聴きやすい曲、わかりやすい曲を選んでみました。ドニゼッティのソナタとポンキエッリの《カプリッチョ》は、オペラの情景の移り変わりを凝縮したような面白い曲です。ブリテンの生誕100年だった昨年、札響で尾高忠明先生と『戦争レクイエム』を演奏したので、なにか一曲入れたいなと思って、『オウィディウスによる6つのメタモルフォーゼ』の中から好きな3曲を。シューマンの『アダージョとアレグロ』はホルンの曲ですが、他の楽器でもよく演奏されます。東京芸大の試験でも吹いたことがあります。プーランクのソナタは、天国に昇っていくような最終楽章が特に大好き。でも学生の頃、六重奏や三重奏はすごく好きでよく吹いていたのに、なぜかソナタの良さはわからず、卒業してから急にやりたくなった曲。大人になったのかなと(笑)。サン=サーンスのソナタはオーボエ奏者には欠かせない曲。イタリア、フランス、ドイツと、それぞれの作曲家をどう吹き分けるか、自分の課題ですし、お客様に楽しんでいただきたいところです」 ピアノは大学時代から共演を重ねる平川加恵。 「2学年上の作曲科の方で、とても信頼しています。いつもアンコール用に編曲を用意してくれるので、今回もご期待ください」 ジュニア・オーケストラ活動が盛んな千葉の出身で、小学校4年生からオーソロとオーケストラで活躍する逸材登場金子亜未(オーボエ)インタビュー 和光市民文化センターサンアゼリアが所有するフルコンサートグランドピアノ4台がずらりと並び、豪華ピアニストや作曲家が顔を揃える、スペシャルなコンサートが開催される。 まずこの日ならではの聴きものは、木村かをり、若林顕、近藤嘉宏、菊地裕介という4人の実力派が結集して奏でる、ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」とホルスト「ジュピター」(4台ピアノ編曲版)。上記ピアニストたちはそれぞれ、伊福部やリスト、スクリャービンといったクラシックのソロ演奏も披露する。そして、ドラマ・アニメ・舞台音楽とさまざまなシーンで活躍する作曲家、山下康介による『花より男迫力のピアノサウンドに浸かる4台ピアノ☆グランドガラコンサート子』『ちはやふる』のメインテーマ自演も貴重。さらには、アニメ・ゲーム音楽界の次代を担う作曲家たちによる、自作メドレーの4台ピアノ演奏もあり。とにかく盛りだくさんのステージだ。クラシック好きはもちろん、アニメ、ゲーム好きの仲間も誘って、一期一会の生演奏を存分に楽しもう!文:高坂はる香★3月1日(土)・和光市民文化センター サンアゼリア ●発売中問 和光市民文化センター048-468-7771 http://www.sunazalea.or.jp木村かをり若林 顕ⒸWataru Nishida近藤嘉宏菊地裕介ⒸYukio Kojima

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