eぶらあぼ 2014.3月号
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199甲斐栄次郎(バリトン)コンサート&トーク「オペラへの道」堤剛(チェロ)&河村尚子(ピアノ)中部フィルハーモニー交響楽団 オーケストラの日 ファミリーコンサートN響団友オーケストラ<ジュピター、イギリス再発見!>ピアノ・エトワール・シリーズ アンコール! Vol.2 北村朋幹村田千佳(ピアノ)音+ピアノ・アンサンブルシリーズ第4回アントネッロ「オペラ・フレスカ」第3弾モンテヴェルディ《ウリッセの帰還》パーカッション・ミュージアムVol.17 魔法使いの弟子ヴォルフガング・ツェラー(オルガン)◆14日(金) 浜離宮朝日ホール「パーカッション・ミュージアム」は1996年、打楽器本来の表現や響きの表現を目指す打楽器オーケストラとして、読響の元首席・菅原淳により結成。今回は、菅原の編曲によるデュカス「魔法使いの弟子」、ダンサーを交えてのルー・ハリソン「ジョニー・アップルシードの楽園にて」などを通じ、打楽器が持つ深い魅力を追求する。◆23日(日) トッパンホール東京芸大大学院からウィーン国立音楽演劇大学大学院に学び、国際的に活躍する村田千佳が、国内外の名手を迎え、全4回にわたって続けてきた『音+ピアノ・アンサンブルシリーズ』。最終回では神戸市室内合奏団と共演、コンマス白井圭とのハイドンの二重協奏曲や、ベートーヴェンの協奏曲第2番でソロを務め、美しい響きを紡ぐ。◆30日(日) 杜のホールはしもとこれは要注目だ。日本楽壇を牽引し続けてきたチェロの巨匠・堤剛と、ミュンヘン国際コンクールで2位入賞、世界を駆けるピアノの若きヴィルトゥオーゾ・河村尚子。世代を超えた2人の名手がブラームスのソナタ第2番を核に、ベートーヴェンやマルティヌー、ファリャ、チャイコフスキーで丁々発止のやり取りを繰り広げる。◆30日(日) 小牧市市民会館銀幕で印象的だった数々の名旋律を、生のオーケストラで映像と共に楽しむという贅沢なステージ。竹本泰蔵指揮の中部フィルハーモニー交響楽団の演奏で、第1部では『パイレーツ・オブ・カリビアン』などシネマ音楽の名曲を。続く第2部では、「魔法使いの弟子」などディズニー映画『ファンタジア』で使われた作品を楽しむ。◆30日(日) 調布市文化会館たづくり我が国有数の名人集団・NHK交響楽団に在籍し、特に貢献のあったベテラン奏者たちを中心に組織された「N響団友オーケストラ」。音楽の愉しさを伝えることに主眼を置き、その啓蒙活動に力を注ぐ。今回はソリストに斎藤葉(ハープ)と神代修(トランペット)を迎え、イギリスの名曲を特集する。◆23日(日) Hakuju Hall昨年まで10年にわたって、名門ウィーン国立歌劇場専属ソリストを務めたバリトンの甲斐栄次郎。その帰国を記念するステージでは、まず前半でピアノの石野真穂と共にモーツァルトやヴェルディなどの名オペラ・アリアを披露。後半では名門歌劇場の舞台裏を捉えた貴重な写真を紹介しつつ、自らの歌手人生についてトークで振り返る。◆21日(金・祝) 川口リリアホールモンテヴェルディ三大オペラ一挙上演は、《ウリッセの帰還》で掉尾を飾る。キャストの一員でもあるカウンターテナー彌勒忠史の演出、濱田芳通率いるアントネッロの管弦楽、タイトルロールの春日保人はじめ古楽唱法に長けた実力派歌手陣が、初演時を思わせる瑞々しいステージを展開。日本のオペラ史に、新たなページを書き加える。◆15日(土) 新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあヴォルフガング・ツェラーはドイツ・パッサウ出身、28歳でハンブルク音楽演劇大の教授に就任した名オルガニスト。新潟で13年ぶりのリサイタルでは、ムッファトなどバロックから、大バッハの次男で今年生誕300年のエマヌエル、ロマン派のフランク、さらにメシアンなど現代まで多彩に取り上げ、オルガン音楽史を俯瞰する。◆15日(土) さいたま芸術劇場音楽ホール幼少から国内外のコンクールで入賞を重ね、ヨーロッパでリサイタル・デビューも果たすなど、弱冠22歳ながら、世界の注目を浴びるピアノの北村朋幹。今回は、彼が「稀に見る問題作」と評するベートーヴェン「ハンマークラヴィーア・ソナタ」を核に、そこから着想を得て選んだシューマン、ベリオ、スクリャービンの作品を配した。左・斎藤葉 右・神代修左・濱田芳通 右・彌勒忠史堤 剛©鍋島徳恭河村尚子©Hirofumi Isaka竹本泰蔵
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