eぶらあぼ 2014.3月号
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198公演情報今 月 の今月の注目公演北川靖子(ヴァイオリン) 北川曉子(ピアノ) ソナタの夕べThe Three by One Vol.4「ベートーヴェン –その原点と到達点」part3田崎悦子(ピアノ)「三大作曲家の遺言」シリーズ第1回ディミトラ・テオドッシュウ(ソプラノ)工藤重典&アンドラーシュ・アドリアンフルート協奏曲名曲選◆14日(金) 銀座/ヤマハホール日本を代表する名手・工藤重典と、バイエルン放送響はじめ一流楽団の首席奏者を歴任したアンドラーシュ・アドリアン、世界的フルート奏者の競演が実現。ヴァイオリンの礒絵里子にチェンバロの成田有花が加わった室内アンサンブルと共に、バッハ「ブランデンブルク協奏曲第4番」、メルカダンテ、ドヴィエンヌなどの作品を披露する。◆2日(日) 東京オペラシティコンサートホールフェニーチェ、ボローニャはじめ一流歌劇場の日本公演で、圧倒的な美声と繊細な表現力で聴衆を魅了したソプラノ、ディミトラ・テオドッシュウ。待望の初ソロ・リサイタルはピアノの浅野菜生子との共演で、前半は《オテロ》などヴェルディ、後半は《ラ・ボエーム》などプッチーニのオペラを中心に、珠玉のアリアをたっぷりと披露する。◆9日(日) 大阪/ザ・フェニックスホール1979年にショルティ指揮シカゴ響との共演で衝撃のデビューを飾って以来、国際舞台で活躍し続けるピアノの田崎悦子。新たなシリーズで、三大作曲家による最晩年の作品に焦点を当て、自らの人生を投影する。第1回はシューベルトの遺作・第19番とベートーヴェンの第30番の2つのソナタにブラームス「3つの間奏曲」を添えて。◆10日(月) 東京オペラシティリサイタルホールウィーン音大に学び、ハンブルク響コンマスなどを歴任したヴァイオリンの北川靖子。そして、ウィーン音楽アカデミーを最優秀で卒業、国際的に活躍するピアノの北川曉子。姉妹ならではの阿吽の呼吸と高い音楽性で好評のデュオが、今回はプーランクにプロコフィエフの第2番、バルトークの第1番と、近代の3つの名ソナタへ挑む。◆8日(土) 愛知県芸術劇場コンサートホールN響首席オーボエ奏者のほか、指揮者としても、著作の世界でも活躍する茂木大輔のナビゲートで、楽聖の音楽の魅力を掘り下げてきた好評シリーズ。最終回では、茂木指揮の名古屋フィル、ソプラノ山本真由美やテノール小貫岩夫ら豪華な顔ぶれによる大作「荘厳ミサ曲」を聴く。演奏に先立ち、茂木自身による分かり易い解説も。◆2日(日)・アクトシティ浜松音楽工房ホール 8日(土)・銀座/ヤマハホール田村明子は桐朋学園大を経てザールブリュッケン州立音大に学び、国際コンクール入賞を重ねた実力派。帰国後は浜松を拠点として、ドイツでも活躍するなど精力的に活動する。今回はリスト唯一のソナタを軸に、ベートーヴェン「創作主題による32の変奏曲」、シューベルト「楽興の時」、ショパン「バルカローレ」と彩り豊かに。田村明子(ピアノ)文 : 笹田和人3左・北川靖子 右・北川曉子左より、工藤重典、アンドラーシュ・アドリアン右より、成田有花、礒絵里子
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