eぶらあぼ 2014.3月号
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16411/27〜12/9   《ドン・カルロ》2015/1/18〜31 《さまよえるオランダ人》1/29〜2/8    《こうもり》3/9〜21     《マノン・レスコー》新制作4/2〜14     《運命の力》5/10〜26    《椿姫》新制作5/24〜6/4    《ばらの騎士》6/27〜30    《沈黙》会場:新国立劇場オペラパレス問:新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999 http://www.nntt.jac.go.jp/opera※本誌の「ぷれすてーじ」(20ページ)で飯守泰次郎インタビューを掲載しています。■大野和士がバルセロナ交響楽団音楽監督 に就任 指揮者の大野和士が2015年9月からバルセロナ交響楽団の音楽監督に就任することが決まった。1月23日に行われた記者会見で明らかになった。 今回の就任について同楽団ゼネラル・マネージャーのフランソワ・ボウ氏は「大野の、オーケストラを啓発し発展させる能力、また彼の成熟度と経験、幅広いレパートリーへの見識、国際的な知名度、そしてカタルーニャに対する敬意と理解」が大野を音楽監督に任命する理由となったと説明した。 会見で大野は「バルセロナ交響楽団の音楽監督に就任することに、大変喜びを感じるとともに、大いに誇りに思います」というカタルーニャ語の挨拶で会場を沸かせたあと、次のように述べ、音楽監督就任の決意を表明した。 「この素晴らしい楽団とは、一昨年に初めて共演し、それ以来、楽員からの音楽監督就任への熱い要請をいただきました。今回お受けする運びになったことを大変嬉しく思います。この楽団の音楽性、規律、響き、そしてそれらをかたちづくる様々な国籍と文化を持つ演奏家が混じり合うことによって生まれる色彩感を、私はあえて“地中海の宝石”と呼びたい。多種多様なプログラミングと録音などを通じて、このオーケストラとの関係を早く確立し、その後、日本の皆様にも“宝石”の輝きをご紹介したい、と思っております」 大野は現在フランス国立リヨン歌劇場の首席指揮者■新国立劇場2014/2015シーズン  オペラ公演ラインアップ発表 新国立劇場の2014/15シーズンオペラ公演ラインアップが発表された。飯守泰次郎がオペラ芸術監督に就任しての初シーズンということもあり、オペラファンの期待感は高まっている。 新制作は3本。シーズンのオープニングにふさわしく飯守自らタクトを執っての《パルジファル》(演出:ハリー・クプファー)、期待されながらも2011年に震災の影響で上演が中止となった《マノン・レスコー》(指揮:ピエール・ジョルジョ・モランディ、演出:ジルベール・デフロ)、イタリアの新進テノール、アントニオ・ポーリをはじめとする若いキャスティング中心の《椿姫》(指揮:イヴ・アベル、演出:ヴァンサン・ブサール)など話題性の高い作品が登場する。 このほかのレパートリー公演でも、飯守が指揮する《さまよえるオランダ人》や、8年ぶりの上演となる《運命の力》(マッシモ・ザネッティ指揮)など、充実した演目が揃った。 1月17日に開かれた記者発表会の席で、飯守は「プログラミングの際に苦心した点は、どういう“声”を選ぶか。そして演出については、音楽と演出は一体化していないとオペラとして成就しないので、常に演出家とコミュニケーションをとりながらすすめていきたいと思っています。ヨーロッパと日本でのこれまでの経験を役立てられるよう、最大限の努力を投じます」と抱負を述べた。全10演目は以下の通り。10/2〜14    《パルジファル》新制作10/16〜26    《ドン・ジョヴァンニ》飯守泰次郎/Photo:M.Terashi/TokyoMDE大野和士

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