eぶらあぼ 2014.2月号
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68★2月14日(金)・大阪/いずみホール ●発売中問 いずみホールチケットセンター06-6944-1188http://www.izumihall.co.jp 世界で唯一のバッハを専門とする研究機関であるバッハ・アルヒーフ・ライプツィヒとの共同企画により、大作曲家の豊かな音楽性を湛えたオルガン音楽の魅力を掘り下げていく、いずみホールの《バッハ・オルガン作品全曲演奏会》シリーズ。 同シリーズは、全228曲のオルガン作品を、世界が注目する14人のオルガニストがリレー形式で繋いでいくオリジナル企画。ホールに設置されたフランス・ケーニヒ社製のオルガンの美しい響きや礒山雅・同シリーズ芸術監督による分かり易い解説もあって「『トッカータとフーガ』だけにとどまらない、オルガン作品の虜になった」と聴衆からの反響も、回を重ねるごとに大きくなっている。 第3弾には、次代のオルガン界を牽引する奏者で、デンマーク王立音楽アカデミー教授も務めるビーネ・ブリンドルフが登場し、バッハのオルガン芸術を俯瞰する興味深いプログラムを聴かせる。デンマークから逸材登場いずみホール バッハ・オルガン作品全曲演奏会Vol.3 喜びに満ちて、晴れやかに ブリンドルフは、ブリュージュほか名門コンクールを制し、バロックから現代作品まで弾きこなす逸材。今回は北ドイツ楽派の典型であるパルティータ『喜び迎えん、慈しみ深きイエスよ』や2つのプレリュードとフーガ(BWV541&550)、フランスの影響の色濃い幻想曲「ピエス・ドルグ」やイタリアの香りのするトリオ・ソナタ第5番に、多彩なコラール作品を添えた。シリーズの人選も担当する、バッハ・アルヒーフのクリストフ・ヴォルフ所長は「変化に富む色彩的な曲のすべてが、バッハのオルガン芸術の輪郭を示している」と語る。文:寺西 肇ビーネ・ブリンドルフ 近年めざましい活躍を続けるチェリスト、アリサ・ワイラースタインが紀尾井ホールで待望のリサイタルを開く。 アリサ・ワイラースタインといえば、「バレンボイムの秘蔵っ子」とも称される才媛。2010年にバレンボイムがベルリン・フィルの指揮台に立った際には、ワイラースタインの独奏でエルガーのチェロ協奏曲を共演して話題を呼んだ。バレンボイムがこの曲を振るとなれば、かつての夫人であり天才チェリストと讃えられながらも早世したジャクリーヌ・デュ・プレを連想せずにはいられない。ワイラースタインの非凡さを認めているからこその共演といえるだろう。さらにワイラースタインはマゼールやメータ、ドゥダメルらの指揮者たちと共演し、若くして輝かしいキャリアを築いている。ちなみに父親はクリーヴランド弦楽四重奏団の創設メンバーであるヴァイオリニスト、ドナルド・ワイラースタイン。音楽一家出身のサラブレッドだ。バレンボイムが絶賛する才能アリサ・ワイラースタイン (チェロ) 今回のリサイタルでは、彼女が全幅の信頼を寄せるイノン・バルナタンのピアノとともに、ドビュッシー「チェロ・ソナタ」、シューベルト(ワイラースタイン/バルナタン編)「幻想曲D934」 、ショスタコーヴィチ(アウエルバッハ編)「10の前奏曲」、ラフマニノフ「チェロ・ソナタ」が演奏される。ワイラースタインのヴィルトゥオジティが存分に発揮されることだろう。とりわけ、若き日のラフマニノフの傑作チェロ・ソナタは楽しみ。スケールの大きな名演を期待したい。文:飯尾洋一★2月15日(土)・紀尾井ホール ●発売中問 紀尾井ホールチケットセンター03-3237-0061 http://www.kioi-hall.or.jpアリサ・ワイラースタインⒸJamie Jung公演中止
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