eぶらあぼ 2013.12月号
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211和波孝(ヴァイオリン)クリスマス・バッハシリーズⅩⅩⅠ田中淑惠(メゾソプラノ)Duo Fiore横井玲子&石澤直子(ピアノデュオ)東京ヴィヴァルディ合奏団ファンタジックなクリスマス水野由紀(チェロ)中部フィルハーモニー交響楽団第6回松阪定期岡田将(ピアノ)レ・クロッシュクリスマスコンサートラ・フォンテヴェルデ ジェズアルド没後400年記念◆12日(木) 日仏文化協会汐留ホールピアノの宇宿真紀子とチェロの宇宿直彰による姉弟デュオ「レ・クロッシュ」による、温かな雰囲気に満ちたステージ。幼少時に渡仏し、共にパリ高等音楽院などに学んだ2人が、サン=サーンス「白鳥」やマスカーニ「アヴェ・マリア」、フォーレ「エレジー」など耳なじみある旋律を紡ぐ。素敵なクリスマス・プレゼントになりそう。◆15日(日) クラギ文化ホール創設からわずか13年ながら、気迫みなぎる熱演で次々とファンを“増殖”させている若き精鋭集団・中部フィルハーモニー交響楽団。今回は、気鋭のマエストロ飯森範親と初共演し、ブラームスの交響曲第3番などを披露。注目の若手ヴァイオリニスト松田理奈をソリストに迎えて、モーツァルトの協奏曲第5番「トルコ風」も聴かせる。◆25日(水) 津田ホール国立音大を経てウィーンに学び、ミュンヘン国際コンクールで6年ぶりの声楽部門の覇者となったメゾソプラノの田中淑惠。以来、常に第一線で活躍を続けている彼女が選んだプロは、フランスのオペラ・アリアからロシアや日本の歌曲まで多彩。ピアノの名手・中井恒仁の共演を得て、“人の声”の持つ力を実感できる舞台となろう。◆26日(木) 東京オペラシティリサイタルホール「Duo Fiore」は横井玲子と石澤直子、まったく違った経歴と個性を持つ2人の実力派ピアニストが結成したデュオ。CD発売記念のステージでは、アルチュニアンとババジャニアン共作の「アルメニア狂詩曲」やラフマニノフ「ロシア狂詩曲」など収録曲を軸に、それぞれのソロ演奏も交えて。饒舌な語らいのような、絶妙なやり取りを満喫したい。◆23日(月・祝) サントリーホール(小)これは親子揃って愉しめそう。半世紀以上にわたって、バロック音楽の魅力を紹介し続けてきた東京ヴィヴァルディ合奏団が贈る、音のプレゼント。パペットマペットが案内役となって、コレッリ「クリスマス協奏曲」やグノー「アヴェ・マリア」など珠玉の名曲や、ゲストのボーイソプラノ・栗原一朗君の“天使の歌声”をたっぷりと味わう。◆21日(土) 東京文化会館(小)高い精神性に満ちた名演が再び。ヴァイオリンの和波孝とチェンバロの武久源造、共に視覚障害を克服し、独自の音楽世界を築いた2人の共演が3年ぶりに実現。バッハのヴァイオリンとチェンバロのための6つのソナタに挑む。今回はこの曲集から第1〜3番とコレッリ「ラ・フォリア」を。さらに和波が無伴奏ソナタ第1番・第2番を添える。◆14日(土) 藤沢市民会館オーストリアやドイツに学び、1999年のリスト国際はじめ数々の名門コンクールを制したピアノの岡田将。ソリストとしてはもちろん、室内楽でも高い評価を受け、国際的な活躍を続ける。今回のステージでは、シューベルト晩年の佳品「即興曲」op.90に、リスト「メフィスト・ワルツ」「ハンガリー狂詩曲第2番」と骨太なプログラムに挑む。◆13日(金) Hakuju Hall「言葉と音楽の融合」を目指して、16〜17世紀イタリア初期バロックの声楽作品の魅力を広めようと、ソプラノの鈴木美登里ら一線の古楽の歌い手たちで結成された「ラ・フォンテヴェルデ」。カルロ・ジェズアルドの没後400年を記念した当ステージでは、「めでたし、天の女王」をはじめ、彼の手になるモテットやマドリガーレを特集する。◆13日(金) JTアートホールアフィニス水野由紀は桐朋学園大学研究科で研鑽を積みつつ、サイトウ・キネン・フェスティバルなどの檜舞台でも活躍する気鋭のチェリスト。2枚目となるアルバム発売記念のリサイタルは、ピアノの干野宜大と共演、シューベルト「アルペジオーネ・ソナタ」やショパン「序奏と華麗なるポロネーズ」など収録曲を軸に、多彩な作品を弾く。photo:Shingo Azumaya ©Octavia Records Incパペットマペット栗原一朗飯森範親©Yuki Hasuimoto松田理奈©Shigeto Imura

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