eぶらあぼ 2013.12月号
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19810〜11月の新刊から(価格はすべて税込)1冊でわかるポケット教養シリーズクラシックの作曲家たち萩谷由喜子 著ヤマハミュージックメディア¥998『おもしろ雑学事典』シリーズを文庫化した『1冊でわかるポケット教養シリーズ』。作曲家50人の評伝を一人5分で読め、手軽ながらも実質のある教養書。同著者の「クラシックのピアニストたち」も同時刊行。〈片山杜秀の本6〉現代政治と現代音楽ラジオ・カタヤマ(予兆篇)片山杜秀 著アルテスパブリッシング ¥1,785衛生デジタル放送「ミュージックバード」で放送中の「片山杜秀のパンドラの箱」から十回分を採録。著者の博覧強記からくりだされる幅広い選曲と、政治から芸術に至る巧みなトークを完全収録。「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか?人種・ジェンダー・文化資本吉原真里 著アルテスパブリッシング ¥2,625西洋文化の最たるクラシック音楽に国境はないのか?70名におよぶアジア系音楽家の証言をもとに、歴史的・文化的・民族誌的な見地からクラシック音楽の本質にせまる。《魔笛》の神話学われらの隣人、モーツァルト坂口昌明 著ぷねうま舎 ¥2,835詩人であり、文芸評論家、民俗学研究者でもあった著者の、長年にわたるモーツァルト探究の集大成。対象を確実に把握する深い考察は「魔笛」のすべての問題とも言うべき登場人物の存在意義をあらわにする。名門オーケストラロイヤル・コンセルトヘボウ歴史・指揮者・録音・日本公演青木 卓 著アルファベータ ¥1,995名門オーケストラの全貌を把握し、その歴史から名盤、名演までも語る。これまでの15回の来日公演の全日程と曲目も掲載するファン待望の書。約1500曲の指揮者別ディスコグラフィ付。マラルメと音楽絶対音楽から象徴主義へ黒木朋興 著水声社 ¥7,350言葉は〈音楽〉を生み出せるのか? マラルメの詩の音楽性は、音楽家たちをもひきつけた。ワーグナーを介した〈絶対音楽〉とマラルメを中心とする象徴主義との関係を、ハンスリックら当時の音楽学者の理論を丹念に洗いなおし再考する。
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