eぶらあぼ 2013.12月号
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110読売日本交響楽団常任指揮者 シルヴァン・カンブルランお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時・年中無休/年末年始を除く)0570‒00‒4390 http://yomikyo.or.jp/≪12月~1月の聴きどころ≫ 12月10日は、常任指揮者シルヴァン・カンブルランが登場し、リゲティとバルトークによる《ハンガリー・プログラム》を披露する。特に現代曲において毎回繊細な響きで聴衆を魅了するカンブルランが、今回はリゲティの「ロンターノ」で静かな響きを披露し、演奏会を開始する。一転、バルトークでは、エネルギーに満ちた音楽が展開されるだろう。特に「中国の不思議な役人」では、オペラを得意とするカンブルランが、熱くドラマティックな物語を管弦楽で表現してくれそうだ。カンブルランの研ぎ澄まされたリズムによる、スリリングな演奏にご期待いただきたい。また、ピアノ協奏曲では、バルトーク国際コンクール優勝の金子三勇士が登場する。 18日から25日までは、毎年恒例のベートーヴェン「第九」交響曲。毎年、様々な指揮者が独自のスタイルで想いの詰まった演奏を重ねている。今回の指揮者はデニス・ラッセル・デイヴィス。彼はシュトゥットガルト歌劇場音楽監督やウィーン放送交響楽団首席指揮者などを歴任し、現在は名門リンツ・ブルックナー管弦楽団音楽監督を務めている名匠。古典から現代まで幅広いレパートリーを持ち、オペラも得意としているので、「第九」でその真価が発揮されそうだ。実力派4人のソリストと日本を代表するプロ合唱団の新国立劇場合唱団による、精度の高く一体感ある歌唱が会場を温かく包み込むことだろう。 1月は、再びカンブルランが登場。現在、音楽監督を務めているシュトゥットガルトでニューイヤーコンサートを指揮した後にすぐに来日し、7日~9日に日本でもこだわりのニューイヤー・プログラムを披露する。新年からフルスロットルで、とことん美しさを追求するプログラム。シューマンの「マンフレッド」序曲で開幕し、超絶技巧の名手ロジェ・ムラロをソリストに迎えたシューマンのピアノ協奏曲では、ピアノとオーケストラの対話が極上の幸福感を生み出してくれるだろう。後半のラヴェルでは、洗練された美しさを表現し、メインの「スペイン狂詩曲」では熱いリズムが、会場を興奮の渦へと導くだろう。 1月14日は、「幻想交響曲」「ロミオとジュリエット」などで絶賛されたカンブルランのベルリオーズから、満を持して「イタリアのハロルド」が取り上げられる。カンブルランが「是非、スズキとやりたい」と希望して実現したプログラム。ソロはもちろん、読響が誇る日本を代表するヴィオリストの鈴木康浩が務める。カンブルラン&鈴木康浩が作りだす温かく深い世界を、ご堪能いただきたい。また、この公演ではバロック時代のガブリエリ作品や20世紀を代表するイタリア人作曲家のベリオの作品も取り上げられる。どちらも「空間」を演出した音楽にご注目いただきたい。ベリオ作品は、通常のオーケストラ配置ではなく、管楽器が舞台前方、後方に弦楽器が置かれるなど、オーケストラの可能性を追求した作品でもある。1回だけの演奏、どうぞお聴き逃しなく。2013年度1回券(2014年3月まで) 絶賛発売中◆年末恒例!ベートーヴェン《第九》演奏会指揮=デニス・ラッセル・デイヴィス ソプラノ=木下美穂子 メゾ・ソプラノ=林 美智子 テノール=高橋 淳 バリトン=与那城 敬 合唱=新国立劇場合唱団ベートーヴェン/交響曲 第9番「合唱付き」※12/25のみ[読響メンバーによる室内楽]を18:30から開催12/19(木)19:00 サントリーホールS¥9,000 A¥7,000 B¥5,000 C¥4,00012/20(金)19:00 東京芸術劇場S¥9,000 A¥7,000 B¥5,000 C完売12/23(月・祝)14:00 横浜みなとみらいホールS¥9,000 A¥7,000 B¥5,000 C完売12/25(水)18:30 東京オペラシティS¥9,000 A¥7,000 B¥5,000 C完売デニス・ラッセル・デイヴィス©R.Winkler◆カンブルランの《中国の不思議な役人》12/10(火)19:00 サントリーホール指揮=シルヴァン・カンブルランピアノ=金子三勇士リゲティ/ロンターノバルトーク/ピアノ協奏曲第3番      6つのルーマニア民族舞曲      組曲「中国の不思議な役人」S¥7,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥3,500シルヴァン・カンブルランⒸ読響指揮=下野竜也下野竜也Ⓒ読響◆下野竜也のウッド編《展覧会の絵》2014.1/18(土)14:00 東京芸術劇場S¥7,000 A¥5,000 B¥4,000 C¥3,0002014.1/19(日)14:00 横浜みなとみらいホールS¥7,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥3,000バッハ(ラフ編)/「シャコンヌ」ムソルグスキー(ウッド編)/組曲「展覧会の絵」 他◆カンブルランの《極上のニューイヤー》2014.1/8(水)18:30 東京オペラシティS¥7,000 A¥5,000 B¥4,000 C¥3,0002014.1/9(木)19:00 東京芸術劇場S¥7,000 A¥5,000 B¥4,000 C¥3,000指揮=シルヴァン・カンブルランピアノ=ロジェ・ムラロシューマン/ピアノ協奏曲ラヴェル/スペイン狂詩曲 他※1/8のみ[ムラロ&読響メンバーによる室内楽]を18:30から開催ロジェ・ムラロ©Alix Laveau◆カンブルラン&鈴木康浩《イタリアのハロルド》2014.1/14(火)19:00 サントリーホールS¥7,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥3,500指揮=シルヴァン・カンブルランヴィオラ=鈴木康浩(読響ソロ・ヴィオラ)ベリオ/フォルマツィオーニベルリオーズ/交響曲「イタリアのハロルド」 他鈴木康浩Ⓒ読響

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