eぶらあぼ 2013.11月号 62/209

eぶらあぼ 2013.11月号
62/209

59★11月28日(木)、30日(土)・横浜みなとみらいホール ●発売中問横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000http://www.yaf.or.jp/mmh アグレッシヴなプレイと新鮮なサウンド創りで、世界中の音楽ファンを魅了するドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団(DKP)が、芸術監督のパーヴォ・ヤルヴィに率いられて、待望の再来日を果たす。2006年に敢行したベートーヴェンの交響曲ツィクルスが大反響を巻き起こした横浜の地では、同じ楽聖の作品から唯一のオペラ《フィデリオ》全曲(演奏会形式)を上演。このコンビでは、日本でのオペラの初披露となることもあって、大きな話題となっている。 1980年創立で、プロ化されたのはその7年後と歴史は浅いながらも、楽員にベートーヴェン音楽の集大成に挑むパーヴォ・ヤルヴィ(指揮) ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団《フィデリオ》よって自主的に運営されているDKPは、楽団内の士気も非常に高い。創立当初から、高い音楽性と技術力で注目を浴びてきたが、特に2004年にヤルヴィが芸術監督に就いてからは、鮮烈な音楽創りで世界の一流楽団に名を連ねるように。このコンビでは、日本でもベートーヴェンやシューマンの交響曲の快演を披露し、今も語り草となっている。 “ベートーヴェン・ツィクルスの集大成”と位置付けられる、今回の《フィデリオ》。ベートーヴェンが、自らの理想とする自由思想や夫婦愛を、痛快な活劇譚へと昇華した名オペラを、ヤルヴィとDKPは果たして、どう聴かせてくれるのだろうか。バイロイト音楽祭でも活躍を続けるブルクハルト・フリッツ(フロレスタン)、ウィーン国立歌劇場をはじめ世界の檜舞台に立つエミリー・マギー(レオノーレ)やファルク・シュトゥルックマン(ドン・ピツァロ)ら“今が旬”の豪華キャストも相まって、期待は高まるばかりだ。文:笹田和人パーヴォ・ヤルヴィⒸVentre Photosエミリー・マギーブルクハルト・フリッツドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団ⒸDeutsche Welle このチェリストの可能性は、いったいどこまで広がるのだろう。ほぼ毎年のように来日し、そのたびに時代の先端を走る音楽家としての証明を提示してくれるジャン=ギアン・ケラス。11月の来日公演では東京、横浜から名古屋や松本、そして西宮などで多彩なプログラムのコンサートを行う。中でも東京オペラシティでの「無伴奏」作品シリーズ(2回)は、ケラスの意欲が伝わってくる内容だ。 11月16日は、J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」(全6曲)を一気に全曲聴かせてくれるという、スペシャル感満載のリサイタル。演奏順も調性などを考慮しており、6つのユニークかつ存在感ある造形物をゆっくりと見て回るような感触が得られるかもしれない。過去に彼の演奏でバッハを聴いたという方も「ケラスならいつも新しい」ということをお忘れなく。 11月22日は、この日が生誕100年の作曲家・ブリテンによる3つの組曲晩秋にはチェロのモノローグがよく似合うジャン=ギアン・ケラス 無伴奏チェロリサイタルを。言うまでもなくJ.S.バッハにならい、盟友ロストロポーヴィチのために書かれた深遠な作品だ。ケラスは1998年にCD録音しており、それは現在もロングセラーを続けているが、やはりライヴでの音の深みやぶつかり合いなどは何物にも代え難いし、今年だからこそブリテンの魂に近づく道が用意されているのではないだろうか。大地からのエネルギーがチェロを通じて発散されるような、コダーイの無伴奏ソナタも演奏される。チェロのモノローグは晩秋によく似合うのだ。文:オヤマダアツシJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲演奏会 ★11月16日(土)ベンジャミン・ブリテン 生誕100年バースデー・コンサート ★11月22日(金)会場:東京オペラシティ コンサートホール●発売中問東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999http://www.operacity.jpⒸMarco Borggreve

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