eぶらあぼ 2013.11月号
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208公演情報今 月 の今月の注目公演荘村清志(ギター)古澤巌(ヴァイオリン)を迎えて林裕(チェロ)OPA! POPPER井上静香(ヴァイオリン)平井丈一郎(チェロ)大島亮(ヴィオラ)◆7日(木)・芦屋アマックホール 11日(月)・雑司が谷音楽堂ヴィオラは“縁の下の力持ち”などではない。そう力説するがごとく、ソロ楽器としての魅力を知らしめる精力的な演奏活動を展開する若き名手・大島亮。今井信子らの薫陶を受け、各地の一流楽団へ客演を重ねる。ピアノの草冬香と共演してのリサイタルでは、ブラームスの2つのソナタとシューマン「アダージョとアレグロ」を披露。◆1日(金) 津田ホールチェロの巨人カザルスの高弟で、国際的に活躍する平井丈一朗。ピアニストの次男・元喜と共に臨むステージでは、メンデルスゾーンの第1番とベートーヴェンの第3番、ヴァイオリン曲から自ら編曲したシューベルトと3つのソナタを披露、「“日本的な”の意味に、“平和”も念頭に置いた」という自作の幻想曲「和」も初演する。◆4日(月・休) 東京文化会館(小)井上静香は2008年に東京音楽コンクールで2位入賞、着実に実績を重ねるヴァイオリンの新星。ピアノの鷹羽弘晃の共演を得てのリサイタルでは、ベートーヴェン「クロイツェル」にエックレス、ストラヴィンスキー、さらに無伴奏で佐藤眞の幻想曲を演奏。「どんな音楽をお届けできるか、期待に胸を膨らませています」と想いを語る。◆4日(月・休) 稲城市立iプラザ繊細かつ情熱的な響きの世界がここに。クラシック・ギター界の第一人者・荘村清志と、ヴァイオリンの可能性を切り拓く鬼才・古澤巌がタッグを組んだ野心的なステージ。ファリャやピアソラなどラテンの情熱あふれる調べからバロック、さらにはケルト音楽までが、卓越した技と音楽性により、誰も経験したことのない瑞々しい詩情を纏う。◆3日(日・祝)・名古屋/電文ザ・コンサートホール 8日(金)・大阪/ザ・フェニックスホールチェコ出身のチェロの達人にして作曲家、今年で没後100年を迎えたダーヴィト・ポッパー。チェロの名手・林裕が、その作品の魅力の深層に迫る。「ハンガリアン・ラプソディ」など有名曲のみならず、林自身が奔走して収集した珍しい作品も。「声楽家を父に持つが故の歌心など、知られざる一面も披露できれば」と意気込む。◆3日(日・祝)・JTアートホールアフィニス 10/27(日)・サンエールかごしま講堂ベルギーやドイツに学んだピアノの赤塚太郎はソロのみならず、芸術としての伴奏の美学を追求。3年前からシリーズ《伴奏の芸術》をスタートした。今回はソプラノ谷口実紗とクラリネット田中香織を迎えて、ブルクミュラー兄弟とその師シュポアの作品を特集。「6つのドイツ歌曲」など、演奏機会に恵まれない佳品にも光を当てる。赤塚太郎(ピアノ)伴奏の芸術文 : 笹田和人11荘村清志©Sayaka Ikemoto古澤巌

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