eぶらあぼ 2013.11月号
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「原典版」で弾きたい!モーツァルトのピアノ・ソナタ楽譜選びから演奏法まで久元祐子 著アルテスパブリッシング ¥1,890モーツァルトのソナタを原典版で弾きたい!と思っても楽想記号が少ないその原典版の楽譜に戸惑いを感じる・・という方の悩みを一気に解決する一冊。演奏のイメージを膨らませる一つのアプローチとして、原典版の特徴を、譜例を使ってていねいに紐解く。クラシック作曲家大全より深く楽しむために芳野靖夫 監修日東書院本社 ¥5,775中世から現代まで1000年以上にわたるクラシックの歴史を網羅。オールカラーの豊富な図版とともに、約300人の作曲家・400曲以上の作品について、時系列に沿って詳しく言及した、クラシック音楽の作曲家ガイドブックの決定版。簡単な楽典、楽器紹介、演奏史、用語解説もあり、音楽の基礎知識を得ながら読み進める。1948〜10月の新刊から現代のピアニスト30アリアと変奏青澤隆明 著筑摩書房 ¥987ピアニストとして生きるとはどういうことか。1960年代から現在まで、社会環境の変化のなかで、ピアノ演奏の未来を拓いた卓抜な音楽家を、無数のインタビューを行ってきた著者が厳選。クラシックの聴き方が変わる、演奏者の真実がみえる、いま聴くべきピアニスト・ガイドの決定版。(価格はすべて税込)オペラ事典戸口幸策 森田 学 監修東京堂出版 ¥4,830約300のオペラ作品を含む、オペラに関連する「用語」など全1300余項目を網羅した、日本人の筆によるオペラ史全体を見渡せる新しいオペラ事典。収録作品、人物、用語などのすべての面で、オペラを愛する聴衆と音楽家そして舞台側の要求に応えられる久々の大著。オペラ文化の普及と深化への寄与が期待される。クラシックはおいしいアーティスト・レシピ伊熊よし子 著芸術新聞社 ¥2,520ヨーヨー・マといえば酢豚、アルゲリッチだったらビーフシチュー、マリア・カラスならムサカ……世界の著名演奏家との長年の交流を通じ、その音楽性と人間性に魅了されてきた著者が、アーティストのイメージに合わせて料理を創作。総勢50名の巨匠音楽家から生まれたレシピから、音楽と食をつなぐ新しいクラシックの楽しみ方を提案。ピアノ教室が変わる理想の生徒が集まる7つのヒント藤 拓弘 著音楽之友社 ¥1,680教室運営に行き詰まっているならば、それは変わるチャンス。起業当初からピアノ教師の輪を広げる活動を展開する著者が、充実したレッスンと教室運営を実現させる「7つのヒント」を伝授。生徒も保護者も、先生も笑顔になれる。誰も教えてくれない「理想の教室」に変える方法が満載。名曲のたのしみ、吉田秀和第4巻 室内楽との対話吉田秀和 著西川彰一 編学研パブリッシング ¥3,360巨星 吉田秀和、40余年におよぶライフワークNHK-FM「名曲のたのしみ」が甦る!第4巻では、1987年4月から1年間にわたって放送したシリーズを中心に、番組の主要ジャンルでもあった室内楽について纏めた。吉田秀和の好みや考えが、このシリーズに凝縮されているともいえる一冊となる。全5巻。木琴デイズ平岡養一「天衣無縫の音楽人生」通崎睦美 著講談社 ¥1,995単身アメリカに渡り、ラジオのレギュラー番組で、日米開戦の日まで10年9ヶ月、毎朝演奏を続けた世界一の木琴奏者・平岡養一。彼の愛器と偶然出会ったマリンバ奏者・通崎睦美が、木琴の歴史と平岡の木琴に託した一途な想いを、音楽家の視点から描く。ベートーヴェンとベートホーフェン神話の終り石井 宏 著七つ森書館 ¥2,940「世に問われてきたベートーヴェンの伝記は、真実とはほど遠かった・・・」長く音楽評論に携わり『反音楽史--さらば、ベートーヴェン』(新潮社)で山本七平賞を受賞した著者が、神話化されたベートーヴェンの虚像を取り払い、“等身大のベートホーフェン”像を明らかにする。宮澤賢治没後80年記念企画宮澤賢治の聴いたクラシック CD2枚付萩谷由喜子 著佐藤泰平 協力クリストファ・N・野澤 監修 小学館 ¥3,150宮澤賢治が愛聴したレコード音源を特定、SPレコードの世界的権威クリストファ・N・野澤らが提供した貴重な音源を、賢治も所有していたとされる蓄音機を用いてCD2枚に収録した。賢治のレコード体験を追体験しながら、賢治作品と音楽との関係を検証する。リッカルドムーティ自伝はじめに音楽 それから言葉リッカルド・ムーティ 著田口道子 訳音楽之友社 ¥2,625ナポリに生まれ、多感な時期を過ごした音楽院時代や両親や先生たちの話から、初めて明かされるオペラ、オーケストラとの秘話、才能が磨かれる過程で出会った偉大な音楽家たちとの交流、そして芸術家としてのポリシーなど、世界の名指揮者となったムーティが、自身の言葉で語りだす。世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラエル・システマの奇跡トリシア・タンストール 著原賀真紀子 訳東洋経済新報社 ¥1,8901975年、スラムの子どもたちに合奏や合唱を学ぶ場を提供することで貧困・暴力・犯罪から救い出そうと、経済学者アブレウの主導ではじまった音楽教育プログラム「エル・システマ」。その取り組みは、「世界でいちばん貧しい演奏家による美しいオーケストラ」を出現させた。「エル・システマ」の全貌を知る一冊。

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