eぶらあぼ 2013.10月号
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100★10月12日(土)、13日(日)・上野学園 石橋メモリアルホール/エオリアンホール●発売中問チェンバロ・フェスティバル in 東京・実行委員会事務局(AMATI内) 03-3560-3010 http://amati-tokyo.comマークのある公演は、「eぶらあぼ」からチケット購入できます(一部購入できない公演、チケット券種がございます) 独特の音色やフォルムから潜在的な人気はありながらも、一般の聴衆にとってはまだまだ馴染みが薄いチェンバロ。そんなチェンバロの魅力を多角的に掘り下げ、より親しみを感じてもらおうと、日本を代表するチェンバリストの曽根麻矢子を芸術監督に迎えて開かれている《チェンバロ・フェスティバル in 東京》が、今年で第3回を迎える。 注目は、チョ・スンユンと大塚直哉、曽根がイタリアのスカルラッティ家の音楽を、最も高名なドメニコを中心に特集するステージ。そして、フランス・ロココを代表するクープラン一族をテーマに、3人の男性奏者がリレーするシリーズ『男たちのフランス』も。まずは渡邊順生がクープラン家3代目のアルマン=ルイ、続いて大塚が最も高名な“大クープラン”ことフランソワ、北谷直樹がその伯父にあたるルイの作品を弾く。 そして、フェスティバルの締め括りとなるステージ『10台チェンバロによる合奏』も要注目。先の5人に加えて、ベテチェンバロとの距離がぐっと縮まる2日間第3回 チェンバロ・フェスティバル in 東京ラン小林道夫や武久源造、中野振一郎、寺村朋子、戸﨑廣乃ら10人の実力派奏者が一堂に。武久による委嘱新作や、人気ヴァイオリニスト南紫音をゲストに迎えてのコレッリ「ラ・フォリア」など、圧巻の迫力で披露。何より、10台のチェンバロを一度に目にできる場はなかなかないだけに、貴重な機会となりそう。 このほかにも多彩なステージや楽器に触れるコーナー、マスタークラスなど、充実の2日間。チェンバロとの距離がぐっと縮まること、間違いなしだ。文:寺西肇曽根麻矢子ⒸHiroo Works昨年の模様ⒸShunichi Atsumi タンゴ界を牽引するバンドネオン奏者・小松亮太が、今年デビュー15周年の節目を迎えた。それを記念して行われる今回の公演は、タンゴの本流から映画・TVの作曲まで幅広く手がける小松の活動を凝縮したプログラムになっている。 たとえば、TBS「THE 世界遺産」でおなじみの鳥山雄司「THE SONG OF LIFE」と、小松の自作曲「風の詩」のメドレー。あるいは、デビューから10年以上も温めて発表した渾身のアルバム『蒼空』(1940〜60年代スタンダード・タンゴ集)の収録曲でもあるロドリゲス「ラ・クンパルシータ」。そして、生誕90周年に『俺のピアソラ』というアルバムを発表したほど敬愛してやまないピアソラからは、「リベルタンゴ」と「アディオス・ノニーノ」の2大名曲を。さながら旬の花を惜しげもなく使っ今までの活動を凝縮したステージ小松亮太(バンドネオン) デビュー15周年記念 スペシャルライヴ タンゴ人生、ジャバラ三昧〜俺の15年たような“名曲の花束”だ。そんな15周年にふさわしい一夜かぎりの贅沢な宴は、聴き手の記憶にいつまでも残ることだろう。また、ゲスト出演者の一人に、「THE SONG〜」の作曲者・鳥山が名を連ねているのも楽しみだ。 今年6月には、ピアソラの最高傑作との呼び声が高いタンゴ・オペリータ《ブエノスアイレスのマリア》を初演以来45年ぶりに復活演奏。ピアソラの元パートナーで初演者の1人でもあるアメリータ・バルタールがマリアを歌った、音の“世界遺産”ともいえるライヴ・レコーディングをリリースするなど、進化の歩みを決して止めることがない小松。次のデビュー20周年や25周年も、さらなる飛躍が期待される。文:渡辺謙太郎★11月9日(土)・Bunkamuraオーチャードホール ●発売中問コンサートイマジン03-3235-3777http://www.concert.co.jp小松亮太【CD】『ブエノスアイレスのマリア Live Recording in Tokyo』ソニーミュージック SICC-1644〜5¥3570

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