eぶらあぼ 2013.10月号
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97★11月4日(月・休)・横浜みなとみらいホール、7日(木)・Bunkamuraオーチャードホール ●発売中問ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 http://www.japanarts.co.jp他公演 11/2(土)・北上市文化交流センターさくらホール、11/3(日・祝)・宮城/中新田バッハホール、11/5(火)・文京シビックホール、11/8(金)・栃木県総合文化センター 総合問合:ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040★10月4日(金)・第一生命ホール ●発売中問ぴあ0570-02-9111 http://www.vigor-k2.comマークのある公演は、「eぶらあぼ」からチケット購入できます(一部購入できない公演、チケット券種がございます) 管弦楽曲のみならず、オペラやバレエなど多彩なフィールドで名演を重ね、日本の楽壇の中でも独創的な地位を築いてきたロイヤルチェンバーオーケストラ。そんな名人集団の音楽監督・首席指揮者に、国際的な舞台でしなやかな活躍を続けている西本智実が就任。記念となる特別演奏会で、新たな一歩への“決意表明”を高らかに謳い上げる。 同オーケストラは1991年、皇太子殿下を楽団長として結成された「梓室内管弦楽団」を前身に、サイトウ・キネン・オーケストラの若手奏者らによって組織。創設者の堤俊作(2013/9/1逝去)のもと、アンサンブルに磨きをかけてきた。 そして、ロシア国立交響楽団やサンクトペテルブルク国立歌劇場の首席客演指揮者を外国人として初めて歴任し新たなる時代の幕開け西本智実 音楽監督・首席指揮者就任記念 ロイヤルチェンバーオーケストラ 特別演奏会た西本。現在はイルミナートフィルハーモニーオーケストラの芸術監督と首席指揮者を兼任、日本フィルハーモニー交響楽団のミュージックパートナーを務めるなど、国内外で精力的な活動を展開している。 就任記念演奏会では、まずペルゴレージによる宗教曲の佳品「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」を、松原有奈(ソプラノ)と野上貴子(メゾソプラノ)をソリストに迎えて、じっくりと。そして、バッハ「音楽の捧げもの」から「6声のリチェルカーレ」を披露。最後に、西本自身の得意レパートリーのひとつであるモーツァルト「交響曲第40番」を聴かせる。文:笹田和人 名曲ばかりなので準備は要らない。ただ身を委ねれば世界最高のサウンドにたっぷりと浸れる。しかも料金はS席で1万円未満─それがパリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のコンサートだ。創設165年を迎えたこの名門楽団は、パリ音楽院の首席卒業生によって構成され、吹奏楽の概念を覆す壮麗&美麗な響きと、管楽器でこそ可能な色彩感で、万人を魅了してきた。「かのラヴェルが『ボレロ』の編曲演奏を絶賛した」、「1961年の初来日で『東京文化会館の壁が揺れた』と評されるほどの衝撃を与えた」…等の逸話はもはや伝説。1997年以来の楽長フランソワ・ブーランジェの手腕も光り、2007年来日時の「ディオニソスの祭」では、楽器編成の異なる往年の壮麗なパリのレジェンドに浸るパリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団響きを蘇らせて皆を驚嘆させた。 今秋の公演では、人気再燃中の「ディオニソスの祭」に、ラヴェルの名作群やデュカス、シャブリエ等のフランスものがまずは聴きもの。中でもベルリオーズの「幻想交響曲」第4・第5楽章はギャルドでぜひ耳にしたい演目だ。さらにはソリストが要注目。19歳でパリ・オペラ座管の首席に就任した天才トランペッター、エリック・オービエがトマジの協奏曲を吹く夢のコラボもあれば(11/4)、別プログラムでは人気ピアニスト・三舩優子が「パガニーニの主題による狂詩曲」と「ラプソディ・イン・ブルー」で華麗な共演を果たす(11/7)。吹奏楽でも人気の「パガニーニ〜」を協奏曲形式で聴けるのは貴重だし、「ラプソディ〜」はアメリカで学んだ三舩の十八番ゆえに期待は大きい。 ともあれ理屈は不要。足を運べばそこに最高のサウンドが待っている。文:柴田克彦フランソワ・ブーランジェ三舩優子Ⓒ武藤 章パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団西本智実Ⓒ大木大輔

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