Tag Archive for 黛敏郎

サントリー芸術財団 サマーフェスティバル2017

日本の戦前〜戦後の音楽シーンを俯瞰する意欲的な企画  サントリー芸術財団の『サマーフェスティバル』、今夏の目玉は片山杜秀が監修する「ザ・プロデューサー・シリーズ」だ。博覧強記で知られる片山がとりわけこよなく愛してきたのが、日本の現代音楽。学生時代から足で稼いだ経験と知識は、忘れられた作品へとリスナーを導く数々の仕事へと…

大友直人(指揮) 東京交響楽団

 大友直人の邦人現代曲への取り組みには、一つの主張を感じる。「現代音楽は難しい」というイメージを打破し、同時代を生きる私たち日本人が素直に楽しめるメロディやハーモニーを積極的に客席に届ける――そんな信念を。  名誉客演指揮者を務める東響の第99回東京オペラシティ定期は、大友の姿勢がよく表れたプログラムだ。まずは芥川也寸…

東京二期会が2018/19シーズンラインアップを発表

 東京二期会が「2018/19シーズンラインアップ」を発表した。7月26日に行われた記者会見には、中山欽吾理事長、山口毅事務局長兼企画制作部長のほか、テノールの小原啓楼と女優の大和悠河の計4名が登壇した。 (2017.7.26 東京文化会館 Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE)  2018/19シーズ…

柄本 弾(東京バレエ団 プリンシパル)

ベジャール&黛の記念碑的作品再び  この秋、東京バレエ団が新国立劇場で『ザ・カブキ』を上演する。30年前、歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』をもとに、20世紀バレエの巨匠モーリス・ベジャール、日本を代表する作曲家の黛敏郎、東京バレエ団がタッグを組んでつくりあげた、記念碑的なオリジナル作品だ。作品の生みの親の1人であり、バレエ団…

【稽古場レポート】神奈川県民ホール開館40周年記念、オペラ《金閣寺》

 12月5日(土)6日(日)、神奈川県民ホールで上演される、黛敏郎のオペラ《金閣寺》。三島由紀夫の原作をクラウス・H・ヘンネベルクが台本にしたこの作品は、ベルリン・ドイツ・オペラが当時、日本を代表する作曲家であった黛敏郎に委嘱し、同歌劇場で1976年に初演したもの。日本では、91年に岩城宏之指揮、ヴィンフリート・パウェ…

小森輝彦(バリトン) × 宮本益光 (バリトン)

オペラ≪金閣寺≫をめぐって ベルリン・ドイツ・オペラが黛敏郎に委嘱し、1976年に同劇場で初演された《金閣寺》。三島由紀夫の小説を原作とするこの作品は、日本でも91年の全幕初演以降、97年、99年に再演され、「日本オペラの金字塔」とまで称えられた。このほど、神奈川県民ホールで16年ぶりの上演が実現する。主役の溝口を演ず…

神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2015 オペラ《金閣寺》制作発表会から

 神奈川県民ホール開館40周年記念事業を締めくくる公演に選ばれたのは、黛敏郎作曲のオペラ《金閣寺》(ドイツ語上演)。ベルリン・ドイツ・オペラからの委嘱により1976年に初演。日本では1991年に岩城宏之指揮による初演を含め、これまでに4回しか全曲上演はない。三島由紀夫の原作は、三島文学の傑作のひとつであると同時に、近代…

日本演奏連盟 創立50周年記念事業 演奏家と邦人作曲家シリーズ

日本のクラシック音楽界の足跡を辿る  いまや日常にあふれるクラシック音楽だが、日本人による本格的な上演や創作が始まってから100年余りの歴史を数えるに過ぎない。作曲家、演奏家、そして音楽事業に関わる人々が情熱を傾け、異文化の芸術はこの国で独自の発展を遂げた。  演奏は“なまもの”だ。人が演じるから、同じ曲でもいつもちょ…