Tag Archive for 都響

一柳 慧(作曲、ピアノ)

初めてピアノ協奏曲を自作初演します  東京オペラシティで毎年開催される現代音楽の祭典『コンポージアム』。2016年度武満徹作曲賞の審査員は一柳慧で、今年は作曲賞本選演奏会と一柳の個展コンサートが行われる。  25日は「一柳慧の音楽」と題して、2001年作曲の室内オーケストラのための「ビトゥイーン・スペース・アンド・タイ…

フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) 東京都交響楽団

4管編成“バレエ全曲版”で顕になるストラヴィンスキーの創意  間違いなく、いま聴くべき指揮者の一人だろう。ルネサンスから現代までの幅広いレパートリーに新しい光を当て、昨日作曲されたような新鮮さで聴かせてくれるフランソワ=グザヴィエ・ロトは、常に何かを期待させる指揮者でもある。自身が結成したアンサンブル「レ・シエクル(世…

東京都交響楽団 プロムナードコンサート No.367

“作品至上主義”の音楽づくり  小泉和裕が都響の指揮台に登場すると、いつにも増して腰を据えた真摯な音楽が生まれ、スコアそのものが語り出すという印象を受けるのは筆者だけだろうか。現在は終身名誉指揮者という肩書きをもつが、九響と名古屋フィルの音楽監督を務め(後者は2016年4月から)、仙台フィルと神奈川フィルでも客演指揮者…

東京都交響楽団 「作曲家の肖像」シリーズ Vol.106(最終回) 日本

フィナーレは日本人作曲家の佳品を集めて  一人の作曲家に焦点を当ててプログラミングする都響の「作曲家の肖像」シリーズ。このところは趣向を変えて国ごとにテーマを設定していたが、最終回は都響が誇る音楽監督の大野和士が登場し、我が日本の作曲家たちをフィーチャーする。  武満徹「冬(ウィンター)」は1972年の札幌冬季五輪を記…

イアン・ボストリッジ(テノール)

ランボーの詩にブリテンは自分の心を共振させたのかもしれません  滑らかな声音と抜群の喉の技で、バロックから近代まで緻密な歌の世界を作り上げるイアン・ボストリッジ。オックスフォードとケンブリッジで歴史学を学んだ知性派の名テノールが、この6月に東京都交響楽団と初共演。大野和士の指揮でブリテン初期の代表作、歌曲集『イリュミナ…

アラン・ギルバート(指揮) 東京都交響楽団

キーワードは“追悼”と“伝説”  2011年7月の初共演でセンセーションを巻き起こしたアラン・ギルバートが、ふたたび都響の指揮台に帰ってくる。ニューヨーク・フィル音楽監督を務めるアラン・ギルバートが日本のオーケストラを指揮するというだけでも話題性は十分だが、さらに興味深いのが考え抜かれたプログラムだ。  武満徹の「トゥ…

第52回 日本赤十字社 献血チャリティ・コンサート New Year Concert 2016

音楽のチカラで命を救う  1990年より定期的に開催され、これまでに9,400万円以上の寄付を集めた実績を持つSony Music Foundation (ソニー音楽財団)主催の「献血チャリティ」企画。来年1月にはサントリーホールで華やかなニューイヤー・コンサートを開催する。近年ポップ系シンガーとオーケストラとの共演で…

ミヒャエル・ザンデルリンク(指揮)

チャイコフスキーの神髄は終わることのない“歌”にあるのです 12月の都響定期に客演  ミヒャエル・ザンデルリンクが今年12月に東京都交響楽団に客演し、ロシア音楽プログラムを指揮する。メインはチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」。  去る7月にドレスデン・フィルとともに来日した彼は、ベートーヴェン・プログラムで…

都響・調布シリーズ No.17 ポール・メイエ(指揮/クラリネット) 東京都交響楽団

名音楽家が2つの顔で魅せる至福の午後  通常の定期とはひと味違った演奏家や演目が目を引く、都響の調布シリーズ。今年12月は、世界のトップに立つクラリネット奏者にして指揮者ポール・メイエが、“両面の技”で魅了する。1965年フランス生まれの彼は、完璧な技術、芳醇かつ高貴な音色、豊かな表現力を併せ持ったソロ奏者として活躍を…

都響 × スウェーデン放送合唱団

至高の合唱と雄弁な管弦楽の至福の融合  1996年、皆が驚いた。それはアバド指揮ベルリン・フィル来日公演の「復活」と「第九」におけるスウェーデン放送合唱団の歌声。無類の透明感、人数に比例しない信じ難い大迫力、そして精緻にして広大な表現力は、本物の合唱が何たるかを強烈に実感させた。以来約20年、彼らは再三来日し、世界最高…