Tag Archive for 都響

小泉和裕(指揮) 東京都交響楽団

信頼厚きコンビが放つグラズノフの魅力  世界的指揮者が東京に押し寄せ、日本人指揮者も安穏としていられない時代に、大ベテラン小泉和裕がじわじわと活動の幅を広げている。1973年にカラヤン・コンクールで優勝後も着実に道を踏み固めてきた。共演歴が40年にもわたる都響からは、昨年、終身名誉指揮者に迎えられ、同じく長い関係にある…

東京文化会館《響の森》vol.39 ニューイヤーコンサート2017

正月はロシアの名曲三昧で  1年の最初にどのコンサートを聴くか。その年を占うような気分も強くなり、つい慎重になってしまいそうだが、名曲中の名曲を王道で! とお考えの方なら東京文化会館のロシア名曲プログラムはいかがだろうか。  没後400年というメモリアル・イヤーで2016年が盛り上がったシェイクスピアの名作悲劇を、チャ…

ヤクブ・フルシャ(指揮) 東京都交響楽団

躍進顕著な俊才が戦後の傑作交響曲を解明  前回から少し間が空いたので、待望の思いひとしおだ。12月の都響定期に首席客演指揮者ヤクブ・フルシャが登場する。1981年チェコ生まれの彼は、チェコ・フィルの常任客演指揮者を務め、欧米の一流楽団にも定期的に出演する俊才。しかもこのところロイヤル・コンセルトヘボウ管、ミラノ・スカラ…

東京・春・音楽祭 ―東京のオペラの森2017―

どれも聴き逃せない充実のラインナップ  今や春の上野の風物詩となった「東京・春・音楽祭」。2017年は3月16日から1ヵ月間にわたり、東京文化会館や美術館・博物館、上野学園 石橋メモリアルホールなど、上野に集まる多数の文化施設を舞台に約150もの公演が開催される。注目の公演をご紹介しよう。  まず最大の目玉公演はワーグ…

小曽根 真 & ゴンサロ・ルバルカバ “Jazz meets Classic” with 東京都交響楽団

キューバの至宝ピアニストと“空前絶後”の共演  どうやら彼にとって今年は“2台ピアノの年”であるようだ。5月に行われたチック・コリアとのデュオ・ツアーも記憶に新しい小曽根真が、今度は「“Jazz meets Classic” with 東京都交響楽団」で、キューバの至宝ピアニスト、ゴンサロ・ルバルカバと共演する。  幼…

エリアフ・インバル(指揮) 東京都交響楽団

80歳の巨匠による精緻な20世紀“協奏曲”プロ  インバルが常任だった時代に都響の音はぐんと重く、厳しくなった。現在の隆盛を導いた忘れがたいマエストロも80歳。さらに今年は両者の初共演から四半世紀にもあたるそうだ。現在、桂冠指揮者のポストにある名匠が指揮する9月定期は、両者の名演に胸を熱くしてきたファンならずとも聴き逃…

サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2016

多彩な現代音楽シーンを伝える真夏の8日間  現代音楽の祭典サントリー・サマーフェスティバルといえば、いまや夏の終わりの風物詩。注目は何といっても2013年からスタートしたザ・プロデューサー・シリーズだろう。特定の企画立案者が、自らの審美眼や問題意識に基づいて選曲する。演奏の“いかに”だけでなく、チョイスの“なぜ”という…

東京文化会館 《響の森》コンサート vol.38 小林研一郎(指揮) 東京都交響楽団

真夏の夜に流れる北国の熱気と涼気  コンサートが少なくなる8月に、日本屈指の指揮者、オーケストラ、ピアニストの演奏で、本格的な名曲を堪能できるのが、東京文化会館の「《響の森》vol.38」。同会館の音楽監督を務める“炎のコバケン”小林研一郎の指揮、常にハイクオリティのサウンドを聴かせる東京都交響楽団の演奏、デビュー30…

秋山和慶(指揮) 東京都交響楽団

名匠の職人技が光る好プログラム  昨年、指揮者生活50周年を迎えた秋山和慶が都響の指揮台に立ち、独墺圏からお気に入りのプログラムを披露する。  ヒンデミット「弦楽と金管のための協奏音楽」は、ボストン響創立50周年を記念して作曲された。木管や打楽器を欠いているため色彩感が弱まり、絶対音楽として厳しく構築された音楽には職人…

クリスチャン・ヤルヴィ(指揮) 東京都交響楽団

2大現代作曲家の対照する世界観  父ネーメ、兄パーヴォはもちろんだが、クリスチャン・ヤルヴィを忘れていただいては困ります。ドイツのMDRライプツィヒ放送交響楽団をはじめ、世界中の主要オーケストラを縦横無尽に指揮しながら刺激的な音楽を生み出している彼の姿は、ときに父や兄よりも過激に、そして現代的に映るかもしれない。  し…