Tag Archive for 東響

ユベール・スダーン(指揮) 東京交響楽団

こまやかに彫琢された音楽の景色  功労者が定期的に戻ってくるのは、本当に喜ばしい。10年にわたる音楽監督時代を通じて、東京交響楽団に精緻な合奏力をもたらしたユベール・スダーンは、2014年3月退任後も桂冠指揮者として毎年登場。昨年9月には、ベルリオーズの大作「ファウストの劫罰」を振って、持ち前の緻密さと後任のジョナサン…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

めくるめく刺激のヴァリエーション  ノット&東響を聴く妙味の一つが、斬新なプログラミング。それは、昨年4月の東京オペラシティシリーズにおける、リゲティ作品とヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団によるパーセル作品の交互演奏といった大胆な発想を交えながら、各曲を単独で聴いた時とは異なる立体的かつ清新な感覚をもたらしてきた。  この発…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

ウィーン古典派2大巨匠への興味が深まる好企画  東京交響楽団の東京オペラシティシリーズが10月で第100回を迎えるが、このシリーズは選曲がひとひねり利いている。意表を突くコンビネーションでも、聴いてみるとなるほど、とオチがつくのが愉しい。記念回を振るのは音楽監督のジョナサン・ノット。今一番熱いコンビのひとつだ。  今回…

新国立劇場が開場20周年

《アイーダ》とカタリーナ・ワーグナーによる新演出《フィデリオ》で祝う  新国立劇場は、1997年10月に、團伊玖磨《建・TAKERU》(委嘱新作)の世界初演とともに開場した。つまり、今秋で20周年を迎える。  新シーズンは、新制作のワーグナーの《神々の黄昏》でオープニングを飾る。指揮は同劇場オペラ芸術監督の飯守泰次郎。…

東響コーラス創立30周年記念 アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指揮) 東京交響楽団

記念公演にふさわしくオリジナリティ溢れる選曲で  東京交響楽団9月の定期・川崎定期にはロシアの名匠アレクサンドル・ヴェデルニコフが登場する。若くしてボリショイ劇場の音楽監督に就任、劇場改革を推進し、職を退いてからはデンマーク・オーデンセ交響楽団の首席指揮者を務めつつ、世界のトップ・オケへの客演も活発に行っている。来日も…

第15回 東京音楽コンクール

将来を担う新しい才能の誕生を目撃する!  東京文化会館、東京都などが主催し、2003年から毎夏開催されている東京音楽コンクールが、今年で第15回を迎えた。今回実施されるのは、ピアノ・弦楽・木管の3部門。総合審査員長は指揮者の小林研一郎が務める。また、部門審査員長の野平一郎(ピアノ)、大谷康子(弦楽)、宮本文昭(木管)の…

大友直人(指揮) 東京交響楽団

 大友直人の邦人現代曲への取り組みには、一つの主張を感じる。「現代音楽は難しい」というイメージを打破し、同時代を生きる私たち日本人が素直に楽しめるメロディやハーモニーを積極的に客席に届ける――そんな信念を。  名誉客演指揮者を務める東響の第99回東京オペラシティ定期は、大友の姿勢がよく表れたプログラムだ。まずは芥川也寸…

フェスタサマーミューザKAWASAKI 2017

すべてのジェネレーションが楽しめるオーケストラの祭典  ミューザ川崎シンフォニーホールを中心に繰り広げられる“クラシックの夏フェス”として、首都圏のオーケストラが連日登場する破格の音楽祭として定着している『フェスタサマーミューザ』。今年もまたレギュラー出演となる各オーケストラをはじめ、初登場となるオーケストラも加わるな…

秋山和慶(指揮) 東京交響楽団

ホルンが導く独墺王道プログラム  「生まれつき両腕がない」ホルン奏者が、6月の東響定期に登場する。その名はフェリックス・クリーザー。1991年ドイツに生まれ、4歳でホルンに興味を持った彼は、5歳からレッスンを受け始め、左足でのバルブ操作を習得。17歳で名門ハノーファー音楽演劇大学に進み、ベルリン・フィルの元奏者マルクス…

飯森範親(指揮) 東京交響楽団

華麗でスリリングな音の悦楽を味わいたい  オーケストラを聴く醍醐味のひとつが、その音色の多彩さ。多種多様な楽器の組合せによって、ほとんど無数とも呼べる音のパレットを作り出す。では、色彩感の豊かさという点で、オーケストレーションの達人はだれかと問われれば、まっさきに思い起こすのがイタリアのレスピーギではないだろうか。とり…