Tag Archive for 東京交響楽団

【SACD】ストラヴィンスキー:春の祭典、シェーンベルク:浄められた夜/ノット&東響

 ノット&東響の4作目のCD。20世紀初頭に新時代を拓いた“動と静”の名作を並べ、2つの道筋を対比させた意義深い1枚だ。「春の祭典」は、全体のマッシヴな音像と細部のクリアな動きを両立させた、鮮烈かつ豊潤な快演。しなやかに躍動するリズムが光り、第2部後半の迫真性も耳を奪う。「浄められた夜」は、ダブつきのない清冽なアンサン…

フェスタサマーミューザKAWASAKI 2018 記者発表会

 この夏、7月21日から8月12日まで開催される「フェスタサマーミューザKAWASAKI 2018」のラインナップ記者発表会が、3月28日に行われた。同音楽祭は、ミューザ川崎シンフォニーホールとテアトロ・ジーリオ・ショウワをメイン会場として毎年開催されており、今年で14回目を迎える。会見では、川崎市長の福田紀彦、ミュー…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

2大シンフォニストの“白鳥の歌”を並べて  マーラー、ブルックナーという“オーケストラ芸術の本丸”というべきレパートリーで、ノットは東京交響楽団と金字塔を次々と打ち立ててきた。緊張感あふれるリードで協調性や緻密さといった日本人の特性を引き出しつつも、ノットはそこにサウンドの輝かしさやパワーを加えてみせた。とりわけ一昨年…

マーク・ウィグルスワース(指揮) 東京交響楽団

 マーク・ウィグルスワースが4年ぶりに東京交響楽団の定期演奏会に登場する。コンサートとオペラの両方で活躍する1964年生まれのイギリスの名匠は、今回、ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」を取り上げる。注目は、第3稿といわれる、1888年稿(2004年コーストヴェット校訂版)の使用。この稿は、オスモ・ヴァンスカ&…

ジュゼップ・ポンス(指揮) 東京交響楽団

耳踊り心沸き立つ昼下がり  リズムが弾む日曜の午後! 東京交響楽団の3月の東京オペラシティシリーズは、そんな躍動感に溢れたプログラムだ。ベートーヴェンの交響曲第7番は言うに及ばず、ワーグナーの歌劇《恋愛禁制》序曲も終始リズミカルだし、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番も推進力抜群のリズムが随所で耳を踊らせる。中でも注目…

第10回 浜松国際ピアノコンクール開催記念 ガラ・コンサート 覇者たちによるコンチェルトの饗宴

世界へと羽ばたいた6人による協奏曲三昧の2日間  1991年にスタートし、今年11月の開催で第10回を迎える浜松国際ピアノコンクール。優勝者がその後飛躍を遂げるケースが多く、その実績は、話題となった恩田陸の小説『蜜蜂と遠雷』執筆のきっかけにもなったといわれるほどだ。  今回は特別な節目となる開催ということで、過去の覇者…

千住 明:オペラ《万葉集》 明日香風編(演奏会形式)

美しき大和ことばが紡ぎ出すいにしえの恋物語  2009年に初演されて以来、好評を得て再演を重ねてきた千住明のオペラ《万葉集》。その第1部「明日香風編」が、2月18日、八王子のいちょうホールで演奏会形式によりふたたび披露される。  俳人として人気の黛まどかが台本執筆を行った《万葉集》は2部からなるオペラで、その第1部「明…

新国立劇場 開場20周年記念公演 細川俊夫/サシャ・ヴァルツ:《松風》(新制作・日本初演)

ダンスと声楽が一体となって現れる幽玄な世界  ドイツのコンテンポラリー・ダンスでは、もはや大御所といえるサシャ・ヴァルツ。今回新国立劇場で上演するのは、能の名作『松風』を下地に細川俊夫が作曲した1幕5場のオペラである。能『松風』は、海の精である松風(イルゼ・エーレンス)、村雨(シャルロッテ・ヘッレカント)の姉妹が、須磨…

飯森範親(指揮) 東京交響楽団

才気が漲る近代管弦楽法の精髄  東京交響楽団は、音楽監督ジョナサン・ノットのみならず、桂冠指揮者の秋山和慶やユベール・スダーンなど、楽団を熟知した名匠が継続的に定期演奏会を振っている点が、良き特徴をなしている。1994年から東響に関わる正指揮者の飯森範親もその一人。彼は、山響のモーツァルト、日本センチュリー響のハイドン…

クリスマス・イン・トウキョウ 2017

オペラや名歌に包まれる至福の時間  師走に「クリスマス」と名の付くコンサートは数多あれど、12月22日に、サントリーホールで行われる公演は別格といえるかもしれない。ラグジュアリーな雰囲気に包まれた会場に新世代を代表する若きスター歌手たちが集結し、季節イべントを超えたオペラ・ファン大注目の極上ガラ・コンサートになる予感が…