Tag Archive for 新日本フィルハーモニー交響楽団

アンドリュー・リットン(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

 6月のトリフォニー・シリーズでは、オーケストラ・ビルダーとして評価が高く、日本でもおなじみのアンドリュー・リットンのタクトで、爛熟したウィーンの精神的水脈をディープに遡行する。  まずは歌劇《ルル》組曲から。性的魅力で男を滅ぼすファム・ファタル(運命の女)は世紀末芸術のアイコンの一つだが、この退廃的な女性をアルバン・…

ジョアン・ファレッタ(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

20世紀アメリカ音楽の諸相をめぐって  アメリカを代表する女性指揮者の一人であるジョアン・ファレッタが新日本フィルの「ルビー」(アフタヌーン コンサート・シリーズ)に登場する。彼女は、現在、バッファロー・フィルとヴァージニア交響楽団の音楽監督を務め、ナクソス・レーベルに近現代作品やアメリカの管弦楽曲の録音を数多く残して…

沼尻竜典(指揮)

モーツァルトは《魔笛》で一歩踏み越えた境地に達したと思います  今年、開場55周年を迎える日生劇場は、“モーツァルト・シリーズ”としてモーツァルトのオペラ4作品を上演する。その第一弾は、国内外の歌劇場で活躍する指揮の沼尻竜典と、海外で研鑽を積み同劇場初登場となる演出の佐藤美晴がタッグを組んでの《魔笛》。日生劇場としては…

パヴェル・コーガン(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

名匠のタクトで聴くロシア音楽の神髄  ソ連を代表する名ヴァイオリニストであったレオニード・コーガンの息子、パヴェル・コーガンが新日本フィルの定期演奏会に登場する。  1952年生まれのパヴェルもまたヴァイオリニストとしてキャリアをスタートさせ、モスクワ音楽院で学んだ。70年のシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールで第1…

新日本フィルが2018/19シーズンラインアップ発表

 新日本フィルハーモニー交響楽団が都内で会見を行い、2018/19シーズンのラインアップを発表した。墨田区は、すみだトリフォニーホール開館前の1988年から「墨田音楽都市構想」を掲げ、同楽団と連携。両者のフランチャイズ提携は30周年の節目を迎えた。会見では、今秋で就任3シーズン目に入る音楽監督の上岡敏之、ソロ・コンサー…

タン・ドゥン(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

コンサートホールが呪術的な世界に変貌!?  昨年もヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞するなど、意表を突くアイディアで現代音楽界をリードし続けるタン・ドゥン。作曲のみならず、指揮でも評価が高いが、この3月には新日本フィル定期に登場、自身のタクトで代表作ともいうべきパーカッションとオーケストラの協奏曲“オーガニック3…

すみだ平和祈念コンサート2018 《すみだ × 広島》

広響を招いて“祈り”と“希望”託すコンサートを  太平洋戦争末期、東京大空襲があった3月10日は、多くの犠牲者を出した墨田区にとって特別な意味を持つ日。すみだトリフォニーホールにとっても同様であり、この時期は毎年「すみだ平和祈念コンサート」が行われる。  ホールが開館20周年を迎えた今シーズンは、やはり戦争で大きな傷を…

マルクス・シュテンツ(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

ヘンツェの魅力を解き明かす  2012年に86歳で亡くなったハンス・ヴェルナー・ヘンツェは、戦後ドイツ音楽をけん引した作曲家だった。前衛音楽が一世を風靡した時代にもいたずらに技法追求の競争には加わらず、一時は左翼思想に傾倒するなどユニークな立ち位置を貫いた。その創作はオペラから交響曲まで膨大な量に上り、スタイルは融通無…

上岡敏之(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

新年の幕開けはワルツ尽くし!  新日本フィルの1月の「トパーズ」では、音楽監督上岡敏之による一味違ったニューイヤー・プログラムが用意される。シュトラウス・ファミリーのウィンナ・ワルツやポルカを、ラヴェルの2曲のワルツ「高雅で感傷的なワルツ」と「ラ・ヴァルス」で挟んだという選曲の妙が魅力だ。  ラヴェルが「高雅で感傷的な…

新日本フィルハーモニー交響楽団 ニューイヤー・コンサート2018 in すみだ曳舟 落語&オーケストラ

笑いと名曲がてんこ盛りのコンサート  新春はまず大いに楽しみ、大いに笑うべし。そんな声が聞こえてきそうなのは、すみだトリフォニーホール主催のニューイヤー・コンサート「落語&オーケストラ」だ。新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏と、注目の落語家による一席を組み合わせたプログラムは、まさに東京の下町気質を形にしたようなもの…