Tag Archive for 小沼純一

近江楽堂という場所でひびく、シャリーノとフルート

若林かをり フルーティッシモ!《vol.5》  ファンタジーがある、と若林かをりは言う。生きているこの人生の時間を費やして練習していきたい作品、とも。  フルーティストが全5回シリーズでおこなうソロ・リサイタル、最後の2回はシャリーノの作品で占められている。近江楽堂で10月におこなわれる第5回はその最終章。  これだけ…

まもなく開幕、ヤナーチェクのオペラ《イェヌーファ》〜新国立劇場が初めて上演

 欧米の歌劇場ではすでに定番演目となって久しいヤナーチェクのオペラが、ようやく新国立歌劇場で上演される。2012年にベルリンで好評を博したクリストフ・ロイの演出が初演時の主要キャストもほぼそのままに引き継がれると知り、早速GP(ゲネプロ・最終総稽古)に駆けつけた。以下、作品紹介も兼ねて、その印象をお伝えしよう。 (取材…

【動画】新国立劇場《イェヌーファ》ゲネプロから

 2月28日(日)開幕する、新国立劇場の新制作オペラ、ヤナーチェク《イェヌーファ》。去る25日に行われたGP(ゲネプロ・最終総稽古)から、一部を動画でご紹介します。 (2016.2.25 新国立劇場オペラパレス Movie:J.Otsuka/TokyoMDE ) ※公開ゲネプロのため、記録用スティール撮影のシャッター音…

●新国立劇場《イェヌーファ》稽古場レポートvol.3

 新国立劇場の新制作オペラ、ヤナーチェク《イェヌーファ》。稽古は順調に進み、明日のGP(ゲネプロ・最終総稽古)を経て、いよいよ28日開幕です。  こちらでは、去る18、21、22、23日に取材したKHP([Klavier Haupt Probe]ドイツ語でクラヴィーア・ハウプトプローベ。ピアノ伴奏による通し稽古。実際に…

村上春樹の音楽を聴く!〜東京で開催

 人気作家、村上春樹と音楽にはとても深い関係がある。特にクラシック音楽については、小澤征爾との対談集『小澤征爾さんと、音楽について話をする』や小説『1Q84』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』などでクラシック音楽の話題が出てくるのはよく知られている。『1Q84』に登場するヤナーチェク〈シンフォニエッタ〉は、ふ…

新国立劇場《イェヌーファ》稽古場レポートvol.2

 2月28日に開幕する新国立劇場の新制作オペラ《イェヌーファ》。1月31日から日本人キャストとカヴァー歌手の稽古が始まっていますが、2月4日から指揮者のトマーシュ・ハヌスが、7日にはすでにベルリン・ドイツ・オペラでの同プロダクションに出演歴のあるハンナ・シュヴァルツ、ヴィル・ハルトマン、ジェニファー・ラーモアが参加して…

新国立劇場《イェヌーファ》稽古場レポートvol.1

 新国立劇場が2、3月に上演するヤナーチェクのオペラ《イェヌーファ》(新制作)。昨日、1/31(日)から、稽古が始まりました。 (2016.1.31 新国立劇場リハーサル室 Photo:M.Terashi/TokyoMDE)  飯守泰次郎オペラ芸術監督が「ヤナーチェク作品を上演したいという希望をずっと持っていました。す…

36年ぶりに国内で世界初演〜山海塾『海の賑わい 陸(オカ)の静寂ーめぐり』

 去る3月28日(土)、北九州芸術劇場 中劇場で山海塾の『新作』が世界初演された。  山海塾と北九州芸術劇場、パリ市立劇場、エスプラネイドーシアターズ・オン・ザ・ベイとの共同プロデュースとなった今回の上演は、36年ぶりとなる日本国内での世界初演。これまで山海塾の新作初演はほとんどがフランス発だったから、山海塾にとっても…

北九州芸術劇場 × パリ市立劇場 × エスプラネイド – シアターズ・オン・ザ・ベイ × 山海塾 共同プロデュース  山海塾「新作」 世界初演

北九州から世界へ発信、天児牛大のまだ見ぬ世界  プレスリリースには、「新作」世界初演、とある。記者発表でも具体的なことはほとんどみえない。主宰にして演出・振付・デザインを手掛ける天児牛大(あまがつ・うしお)の語るところも、ただ、砂があり、もしかしたら、水、そして壁面が、という暗示にとどまっている。わたしたちは五里霧中の…

南聡×小沼純一「ここでしか聞けない話《現代音楽編》」トークライヴ&サイン会

前作「昼」で昨年のレコードアカデミー賞現代曲部門に輝いた北海道在住の作曲家 南聡トークライヴが急遽決定した。 南の相手を務めるのは、中世音楽からアメリカのポップアートまで、幅広い背景から独自の音楽を生み出す小沼純一。 中世ヨーロッパから現代までの西洋音楽史に精通し、芸術全体にも俯瞰的な視野を持つ作曲家と、幅広い見識が常…