Tag Archive for 大友直人

大友直人(指揮) 東京交響楽団

 大友直人の邦人現代曲への取り組みには、一つの主張を感じる。「現代音楽は難しい」というイメージを打破し、同時代を生きる私たち日本人が素直に楽しめるメロディやハーモニーを積極的に客席に届ける――そんな信念を。  名誉客演指揮者を務める東響の第99回東京オペラシティ定期は、大友の姿勢がよく表れたプログラムだ。まずは芥川也寸…

三枝成彰(作曲)

この歳になって、どうしても喜劇オペラを書きたくなったんですよ  今年の10月に8作目のオペラ《狂おしき真夏の一日》が初演される作曲家・三枝成彰。自身にとって初めてのオペラ・ブッファ、喜歌劇だ。  タイトルから想像されるとおり、モーツァルトの《フィガロの結婚》へのオマージュ。浮気症の医師・大石恭一は看護師エミコと愛人関係…

川崎・しんゆり芸術祭 アルテリッカしんゆり2017 フィナーレ公演 東京交響楽団演奏会

 川崎市北部を中心に開催される総合芸術祭「アルテリッカしんゆり」は、2009年の創設以来、当地域の文化的な春の風物詩となっている。9回目を迎える今年は新百合ヶ丘駅周辺の6施設をはじめ、計8施設で、オペラ、コンサートから、バレエ、演劇、能・狂言、落語まで、ジャンルを超えた30演目37公演が開催される。  そして、本芸術祭…

宮崎陽江(ヴァイオリン)

ベートーヴェンに寄せる真摯な熱き思い  しなやかな音楽センスと艶やかな音色を武器に、スイスと日本を拠点とした、グローバルな活躍を続けるヴァイオリニストの宮崎陽江。「作曲家が真に表現を望んだ“何か”が聴き手の魂に伝わった瞬間こそ、自分の歓び」と語る才媛が『ヴァイオリン協奏曲の夕べ』と題した東京と札幌でのステージで、大友直…

新国立劇場 團伊玖磨《夕鶴》

人の性を鋭く描く、日本を代表する不朽の名作オペラ  フォークトによる“白鳥の騎士”で湧いた《ローエングリン》の熱気さめやらぬ新国立劇場2015/16シーズン掉尾を飾る《夕鶴》は、“日本発のオペラ”として海外での上演も珍しくない不朽の名作。こちらは白鳥ならぬ「鶴」が主人公だが、共通するテーマは、誰しもが一度は経験する“過…

第52回 日本赤十字社 献血チャリティ・コンサート New Year Concert 2016

音楽のチカラで命を救う  1990年より定期的に開催され、これまでに9,400万円以上の寄付を集めた実績を持つSony Music Foundation (ソニー音楽財団)主催の「献血チャリティ」企画。来年1月にはサントリーホールで華やかなニューイヤー・コンサートを開催する。近年ポップ系シンガーとオーケストラとの共演で…

『ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2015 』が福島で開催

 一昨年宮城県松島町で、昨年仙台市で行われた『ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ』が今年は福島市で開催される。開催期間は、10月24日〜11月3日。日本での開催は今年が最後となる。  このフェスティバルは、音楽を通じて東日本大震災からの復興を支援するために、スイスのルツェルン・フェスティバルの働きかけによって実…

大友直人(指揮/群馬交響楽団音楽監督)

群響はいま、昇り調子で高いポテンシャルをもっています  日本の音楽シーンの牽引者の一人、大友直人は、この11月、昨年度から音楽監督を務める群馬交響楽団の東京オペラシティ公演を指揮する。 「群響は、来年創立70周年を迎える日本でも有数の歴史を誇るオーケストラです。伝統的に学校公演の比重が高く、群馬ではオーケストラ=群響と…

よこすか芸術劇場オーケストラコンサート クラシック名曲集Vol.9

コルンゴルトで聴く“魔術師”の手腕  クラシック音楽の多彩な魅力を満喫できる大好評シリーズの第9弾は、おなじみの大友直人&東京交響楽団による演奏。J.シュトラウスⅡの「皇帝円舞曲」とチャイコフスキーの交響曲第4番を、読みの深い吟味された表現で歌い上げる。この2大名曲の間に演奏されるのが、今や20世紀を代表するヴァイオリ…

千住 明(作曲)

最初から最後まで聴き手を夢見心地にさせます  クラシックのみならず、テレビドラマや映画、ミュージカルなど、幅広いジャンルで活躍する千住明が書き下ろす《滝の白糸》は、泉鏡花の傑作小説『義血侠血』の初のオペラ化だ。これまでに何度も新派の舞台や映画になった題材を、現代日本の音楽文化の最先端を走る千住明は、いったいどのようなオ…