Tag Archive for 向野由美子

園田隆一郎(指揮)

人物の喜怒哀楽を真実の感情として表現したいと思います  童話『シンデレラ』のオペラといえば真っ先に思い浮かぶのが、ロッシーニの《ラ・チェネレントラ》(1817)。継父と2人の義姉にこき使われるアンジェリーナが、王子ラミーロと結ばれるまでをしっとりと描いた傑作である。今回は藤原歌劇団が久々に上演。指揮を務める“若き巨匠”…

アヌ・タリ(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団 ベートーヴェン「第九」特別演奏会

美貌とカリスマ性を兼ね備えた話題の指揮者が登場  いよいよ「第九」の季節が到来。日本独自の風習として定着した暮れの「第九」だが、毎年さまざまな顔ぶれの指揮者による「第九」を聴き比べることができるのだから、考えてみればずいぶんとぜいたくなことである。  今年の「第九」のなかで、フレッシュさという点で特に目をひくのはアヌ・…

紀尾井ホール開館20周年記念バロック・オペラ ペルゴレージ:歌劇《オリンピーアデ》(日本初演/セミ・ステージ形式)

豪華キャストで蘇る幻のオペラ  《オリンピーアデ》は、イタリア・バロックで眩い輝きを放った夭折の天才作曲家ペルゴレージが25歳の時に作曲した、知られざる傑作オペラ。古代ギリシャで開かれたオリンピックを背景に、愛や友情、打算が生む後悔、そして救済を描く。20周年を迎えた紀尾井ホールが、幸田浩子や林美智子ら人気歌手陣を迎え…

藤原歌劇団《ランスへの旅》速報GPレポート 

 20世紀の末まで誰も知らなかったというのに、21世紀の今では「ロッシーニの大傑作」と世界中で絶賛される《ランスへの旅》(1825)。フランス国王シャルル10世の戴冠を祝って作られた、主役級の歌手を10人も要する特別なオペラなので、初演時には4回上演されたのみ。あとは封印され、160年間も眠っていたという「秘作」でもあ…

明日開幕!藤原歌劇団創立80周年記念《ファルスタッフ》

 藤原歌劇団が1月24日(土)と25日(日)に上演するヴェルディ《ファルスタッフ》公演のゲネラルプローベ(総通し稽古)が会場の東京文化会館で行われた。24日のキャストのゲネプロを観た。  《ファルスタッフ》は、オペラファンにとってはおなじみの名作だが、あまり接する機会がなかったファンの中には「名作という評価は知っている…

粟國 淳(演出)

シェイクスピア時代の舞台の在り方を意識しました  悲劇が得意なヴェルディが人生の締め括りに書いたのは、世間の予想を覆す喜劇のオペラ《ファルスタッフ》(1893)。30歳も若いボーイトに台本を書かせ、自分の気の向くままに筆を走らせたこの名作を、若々しさを舞台に盛り込む演出家の第一人者、粟國淳の“心の眼”はどのように見つめ…

グラミー賞オペラ《アイナダマール》が日本初演、日生劇場で15,16日

日生劇場で毎年開催されている『NISSAY OPERA(ニッセイオペラ)』。今年はアルゼンチンの作曲家ゴリホフの《アイナダマール》を日本初演する。15、16日の本公演に先立ち、12日から14日までの3日間、「ニッセイ名作鑑賞教室」として、中学・高校生向けに同演目が上演されている。うち13日の公演では、15日のキャスト(…

オペラ《アイナダマール》日本初演

グラミー賞にも輝いた人気オペラが初上陸  一昨年・昨年とドイツ現代音楽界の巨匠アリベルト・ライマンのオペラを紹介して話題を呼んだ日生劇場。今年はユダヤ系アルゼンチン人の作曲家オスバルド・ゴリホフの《アイナダマール》(涙の泉)を日本の聴衆に問う。  詩人として活躍し、画家ダリなど時代の才人たちと親交を結んだフェデリコ・ガ…

アーリドラーテ歌劇団 第3回公演《リゴレット》

ヴェルディの壮絶な人間ドラマに迫る  新興のオペラ・カンパニー「アーリドラーテ歌劇団」はヴェルディ作品の上演を目的としたオペラ団体で、すでに2011年《ラ・トラヴィアータ》、2013年《仮面舞踏会》を上演している。団体名のアーリドラーテ(ali dorate)は「金の翼」の意味で、言うまでもなく《ナブッコ》の有名な合唱…