Tag Archive for 佐東利穂子

勅使川原三郎にフランス芸術文化勲章「オフィシエ」

 振付家・ダンサーの勅使川原三郎が、フランス文化省よりフランス芸術文化勲章「オフィシエ」を受章した。8月24日、東京芸術劇場で上演された新作『月に吠える』初日終演後、舞台上で叙勲伝達式が行われ、フランス大使館のピエール・コリオ文化参事官より勲章が授与された。 (2017.8/24 東京芸術劇場プレイハウス Photo:…

勅使川原三郎(演出家・振付家・ダンサー)× 佐東利穂子(ダンサー)

多重・多層的な『月に吠える』となるはずです  『月に吠える』をやりたい。勅使川原三郎はふとおもう。その後、萩原朔太郎のその詩集刊行から100年に、偶然、気づく。ひとつのシンクロニシティがおこっている。 「明治になった、外国文化が入ってきた、侍がいなくなった――江戸時代から明治時代の変化は革命期だったし、混乱期でもあった…

第48回サントリー音楽賞・第16回佐治敬三賞贈賞式

 2016年度のサントリー音楽賞および佐治敬三賞の贈賞式が6月26日に都内で行われ、第48回サントリー音楽賞を受賞したピアニストの小菅優と、第16回佐治敬三賞を受賞した雅楽演奏団体「伶楽舎」のメンバーが出席した。 (2017.6/26 東京都内 Photo:J.Otsuka/Tokyo MDE)  ベートーヴェンのピア…

世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演 勅使川原三郎『ABSOLUTE ZERO 絶対零度 2017』

勅使川原の美学が結晶化された名作、待望の再演  世界のダンス・シーンの最前線に立ち続ける鬼才、勅使川原三郎。その活動は近年ますます意欲的だ。発想を形にする貴重な実験場、作品のインキュベーターの役割を果たすアパラタスにおける公演でさえ常に完成度が高く、観客の眼差しのなかで燃焼しつくすその姿は崇高ですらある。国際的にも評価…

勅使川原三郎 シアターX公演『トリスタンとイゾルデ』

 年頭からリムスキー=コルサコフ作曲『シェラザード』で濃密なデュエットを繰り広げて感銘を与えた勅使川原三郎と佐東利穂子。その直後、勅使川原と佐東は渡欧し、パリ・オペラ座の2017/18シーズン発表会見に出席、10月にバレエ団に振り付けする新作(音楽:エサ=ペッカ・サロネンのヴァイオリン協奏曲、演奏:諏訪内晶子)への意気…

宮本益光(バリトン)

《魔笛》ではすべての人物が“愛”と“死”を語るのです  毎回、国内外の第一級のキャスト・スタッフによるプロダクションが話題の神奈川県民ホール・オペラシリーズ。2017年は、ダンサー・振付家として世界的に活躍する勅使川原三郎が演出・装置・照明・衣裳を手がけるモーツァルトの《魔笛》を3月に2日間にわたって上演する(3/11…

伶楽舎第十三回雅楽演奏会 武満 徹「秋庭歌一具」

武満の雅楽でダンス界の奇才が踊る一夜限りの出会い  1985年の発足以来、芝祐靖音楽監督の下、雅楽の古典曲からの復元、現代作品に至るまで幅広い演奏活動を行ってきた雅楽演奏団体の伶楽舎が第十三回雅楽演奏会を開催する。曲目は、芝復曲・構成による「露台乱舞」と武満徹作曲「秋庭歌一具」の2本立て。とりわけ後者は、武満の代表作で…

勅使川原三郎 (演出家・振付家・ダンサー)× 山下洋輔(ピアノ)

“からだ”全体でぶつかりあう筋書きのないドラマ  勅使川原三郎は1970年代初頭から山下洋輔の音楽を聴いてきた、という。「ファン」というより、もっと遠くにいる偉大なピアニスト、と言い表す。昨年、ライヴハウス新宿ピットインで、梅津和時に招かれるというかたちで、山下と初共演。下手にピアノ、上手にサックスのまんなかで即興的に…

【GPレポ】勅使川原三郎が描く、《魔笛》〜あいちトリエンナーレ2016

 舞台装置として大小様々なサイズの金属のリングが浮遊します。円という絶対的であり宇宙的でもある完結した造形空間。オペラ《魔笛》は絶対的な太陽神を信じる思想と闇=人間の陰を強調する思想との対立が示される。(中略)陰気な闇に輝く太陽と世界の果てが、永遠ではなく巨大な空洞と断崖絶壁ではないかと思わせてくれる開放感。それはオペ…

インタビュー:佐東利穂子(ダンサー)〜あいちトリエンナーレ2016《魔笛》

 「あいちトリエンナーレ2016〜虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」で9月17日(土)、19日(月・祝)に上演される、勅使川原三郎の演出・美術・照明・衣裳によるプロデュースオペラ、モーツァルト《魔笛》。  東京二期会を中心とした歌手陣と東京バレエ団のダンサーも加わっての舞台となるが、なかでも勅使川原と並び重要な…